台湾×日本(北京五輪1次リーグ・第2戦/日本1勝1敗=五棵松)
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武蔵
2008年08月15日 00:50 visibility49
危なかったが勝ち方は良かった。
先発の涌井は、足場がしっくりこなかったのか、
投げ終わったあとに状態がやや倒れる場面もあり、
変化球もいまひとつで、立ち上がりやや不安視されましたが、
直球は走っていて、内角をグイグイ攻めていたのが良かったですね。
2回に、村田の悪送球で嫌な走者を背負うも、牽制で刺して帳消しにするなど、
全体的には大崩れすることなく、回を追うごとに調子を上げていったような印象でした。
救援陣も、予想外の順番での起用となりましたが、岩瀬、藤川が、
1点差という厳しい状況でも臆することなく、渾身の投球で相手を寄せ付けず、
それが功を奏したか、上原の登板時には点差も開き、非常に楽な戦況に変わり、
北京入り前の不調が嘘のような文句のない素晴らしい内容を演出する最高の結果に。
守備面でも、7回の1死1塁で大飛球を打たれ、あわや勝ち越しを許すかといった場面で、
稲葉、西岡、新井の巧みな連携プレーで、飛び出していた走者を刺し併殺で切り抜けるなど、
ピンチでも動揺せず、落ち着いて対処できたのが大きかったと思います。
打線も、序盤は許文雄のゆったりした間合いにタイミングを外され、
好機をつくりながらもあと1本が出ず、4回まで0行進と雲行きが怪しくなりかけましたが、
阿部の低めの難しい球をうまく拾い同点本塁打を皮切りに、
続く回には、稲葉が中前適時打で戦局を一転させると、
最終回には、曹錦輝、鄭凱文の乱調につけ込み、
五輪初出場の中島らも発奮し、一挙4点を奪うなど、
それぞれ、ケガなどの影響で、万全とは言い難い中で、
最後まで集中力を切らさなかったのが良かったですね。
台湾の打者が、相変わらず一発狙いな大振りが目立ち、ストライクゾーン以外、
特に内角に食い込んでくる速球にまったくついていけていなかった反面、
日本の打者は、長打を意識せず、常に「1進塁」を心がけた打撃で、
「大は小を兼ねる」と言いますか、こうした堅実な攻撃が、
勝負の明暗を分けたかなというのが本音ですね。
日程をこなせば、自然と本来の姿に戻ってくるはず。
※選手名は敬称略
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