勝手にプロネーションしちゃう!たった一つの冴えたやり方③

 
 
 

 

サーブやフォアハンドを打つとき大事だと言われるプロネーションという動き。
私なりのやり方をご紹介します。文字数制限の事情で今回はその3回目。

 

 

 
■コンテンツ~お話の流れ
結論:グリップのとき親指に注意しよう ←第一回 プロネーションを解剖学で考えてみる  ←第一回 プロネーションを筋肉で考えてみる ←第一回 ホンマにそれプロもやってんの?について検証してみる ←第二回 「親指は添えるだけ」で注意したいこと ←今回 結論:やってみなはれ(笑) 参考URL
 
■これまでのおさらい
親指側の骨がスムーズに動くようにしてやれば、プロネーションはスムーズになる←事実 プロネーションをスムーズに行いたいなら、親指の筋肉は緊張させないことが大事←ほぼほぼ事実 フェデラーやナダルらトッププロもやってる←検証は少ないものの外観上はそう見える
 

 

 

■「親指は添えるだけ」で注意したいこと
親指の根本にガッツリとグリップをはさむ。するとラケットは落ちない。ホールドできちゃうから余計な力いれて握らなくてOK 親指の根本をテコの支点やシーソーの支点のように使うとラケットヘッドの走りをコントロールすることができる プロネーションが発生してしまうメカニズムを時系列で整理してみる プロネーションは鍛えなくていい プロネーションの役割は、加速でなく減速
 
○親指の根本にガッツリとグリップをはさむ
 タイプ別パワーラインでいうとこのB1

いわゆるグリップの厚さとは関係ありません。薄いグリップであっても厚いグリップであっても、親指つけ根に接していることが重要です。

また、ハンマーグリップを推奨しているわけでもありません。ハンマーグリップとは人差し指の角度で区分されます。人差し指は上の写真のようにピストル型でかまいません。

 

 

レンドル、ナダルともに直前にグリップし直してます。真似してみると親指根本に引っ掛けるようにグリップすると真似もしっくりきます(当社比)。

 

 
ナダルで注目したいのはテーピング。4本指はテーピングだからけなのに対して親指は無傷。親指の根本が黒ずんでるのは根本でキッチリ支えている証拠。
 
 
○参考リンク先:いまだから改めて考える「フォアハンドグリップ」の握り方
詳細はこちらのページを読んでもらうと分かりやすいです。(内容が重複しちゃうからね)
 
 
この樋口先生のエントリーで特に注目したいのが、以下の3点。
親指の根元のところにグリップを置き、(シーソーの支点となり) 親指がシーソーの支点軸のように動かず、グリップが親指の周囲をシーソーの板のように動くため、親指を握り指として使いません。その分、前腕の内側が硬直せず、前腕回内動作がよりスムーズにおこなえるため、打球のスピードアップに貢献する効果が期待できます。 角運動量保存の法則をスイングに活かそうとする発想

 

注意したいのが以下の2点
バドミントンはイースタングリップなので注意 親指の使い方や役割については同意見ですが、人差し指で挟むという感覚はテニスには合わないと思います(人差し指だけ離してグリップする理由ってひょっとしてコレ?-未検証)

 

○慣性力と、おっとっと
 

 

電車が急ブレーキ踏むと乗客はおっとっと、進行方向へ飛び出そうとします。これが慣性力の働きですね。スイングも同じように、腕が減速するとラケットヘッドはおっとっと。進行方向へすっ飛んで行こうとします。
 
力ずくでラケットを振り回すより、このおっとっと、慣性力で飛び出す力を上手にコントロールするのがコツです。下のフェデラーの素振りを真似してみると慣性力を実感できるかもです。

 

・参考記事:【貴重映像】フェデラーの素振り
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000006390

 

 
○プロネーションが発生してしまうメカニズムを時系列で整理してみる
前腕部の2本の骨のうち、小指側の骨を軸にスイング スイング(手)が肩より前に出ると腕の速度は減速します(加速を止めます) 腕が減速してもラケットには慣性が働いてるのでそのままのスピードで前へすっ飛んで行こうとします 小指側の骨が減速して、ラケットが飛んで行こうとするとラケットに引っ張られるように親指側の骨がローリングしてしまいます

 

簡単に言うとこれがプロネーション発生のメカニズム。
決して腕を力ずくでグイっと回すのではなく、ラケットが進み続けようとする力(慣性力)で勝手に骨が回ってしまうというのが真相です。プロネーションは起こすものではなく起きるもの。運動連鎖の搾りカスのようなものなんですね。
 

 

 

○手塚一志氏の見解~スパイラルリリースがプロネーションの正体

うーん。コッチのが説得力あるなあ(笑)。

ま、ネイチャー誌に論文上げるのが目的じゃなくて自分のショットが良くなればいいわけで、オレらはしょせん巨人の肩に乗せてもらってる立場なんで

結果が良い方を取り入れたらいいのかなと(テキトー)

 

 

○力ずくで最後まで押し出さない

ポイントは、加速させるとこ加速させないとこ。
肩までは加速。それ以降はウサイン・ボルトが後半流すように肩から先では加速させないこと。肩より前でまだ加速させようと力を入れると慣性力が活かせないので、むしろラケットヘッドのスイングスピードは落ちます。声出して一生懸命にスイングしてるのにボールに威力が出ない方の多くにとっては、肩より先は抜いてやるのがコツになるかと。
 ※力感が無いのに凄いボールが打てる。トッププロは慣性力を活かす達人なのかもです
 

 

 

 

○卓球の説明と同じように、回転と自然なプロネーションで打つフォアハンド

 

○かつては積極的に腕を押し出してスイングを加速させていた。プロネーションも少ない

 

 

 

○関連リンク先:勝手にプロネーションしちゃう!たった一つの冴えたやり方④
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000005685

○関連リンク先:いまどきフォアの打ち方!! 3つの原理原則
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000005314

 

○関連リンク先:【期間限定】サーブは野球少年から学べ!コーチが教えてくれないマル秘グルグル
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000009305


○関連リンク先:自分の書いた「テニス」に関するブログ
https://labola.jp/user/263055/blog?tag=%E3%83%86%E3%83%8B%E3%82%B9

 

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