いまどきフォアの打ち方!! 3つの原理原則

 
 
 

いまどきフォアの打ち方!! 3つの原理原則

 

 

フェデラー強打の秘密を3つのコツ、3つの原理原則から探っていきます。


■コンテンツ~お話の流れ
Ⅰ. スイングは円運動
Ⅱ. 上半身は折り込む
Ⅲ. 股関節からラケットヘッドにかけてのプレストレッチ
 1. 下半身のヒップローテーション
 2.  バックフェンスを向くラケットヘッド

 

 


■Ⅰ. スイングは円運動
 * 円運動の軌道の中でインパクトする。
 * より厳密に言えば、円軌道スイングプレーンから前には振り出さない。

 * 円軌道から逸れて、後ろから前へ直線的に押し出すような打ち方はNG

 

with SW -SCiO 3D Sports

https://youtu.be/dWRxg_PQDxg

↑重心は骨盤周辺。腸腰筋、大腰筋あたりとSIMされてるようですね

 


○参考:卓球 回転運動 三木圭一先生
https://youtu.be/MZY2yo4FRnE

・フォアハンドは徹底的に体幹の中心を軸にした回転運動
・重心は足ではなく、腰。それによって体幹がよく回転する。
・右足から左足への体重移動は必要ない。 フォアハンドを打つとき、右足から左足への重心移動をしがちだが、それをするとスイングが大きくなり、姿勢も崩れやすく、戻りが遅れる。
・腰を中心にして体幹を回転させることによって打球すれば、コンパクトで姿勢も崩れず、威力のあるボールが打てる

 

 


■Ⅱ. 上半身は折り込む
 * 上半身で前に押さない。すでに下半身で作ったスイングのパワーを活かすだけ。
 * 上半身の各関節を折り込むことで、回転軸からの距離を短くする。
 * 回転軸からの距離を短くすることで、(カンタンに言えば)スイングスピードが上がる
    ※細かいとこが気になる方は井本研究員の動画をチェック

 

上半身の筋肉をバリバリ使って叩く=筋力最大という考え方 ではなくて、

上半身の折り込みに必要な筋力を使ってスイングスピードを最大にする=筋パフォーマンス最大

という考え方。

 ↑押し出すような動きは見られない。上半身は折り込むことでパワーをスイングスピードに変換
 


○参考:31:井本研究員の“フォアハンドストロークの運動連鎖について”
http://www.min-labo.net/report.php?id=labs88&me=m31

↑00:50からの「直線運動、角運動」に関する説明は見といて損は無いです

個人的には井本研究員の説明に加えて胸鎖関節も積極的に使いたいところ

 

 

○上半身の折り込み方で円軌道は異なる

Serena on ATP Tour?  - SCiO 3D Sports

左:ロジャー・フェデラー  右:セリーナ・ウィリアムズ

https://youtu.be/7U90vwx0hGQ

 

 


■Ⅲ. 股関節からラケットヘッドにかけてのプレストレッチ

プレ・ストレッチとは、ゴムを引き伸ばす状態のこと。

ゴムが縮む前に(プレ)、引き伸ばします(ストレッチ)が、これがプレ・ストレッチ。

筋肉はゴム同様に、引き伸ばしたら勝手に縮もうとする機能があります(伸張反射)。

ここで言うプレストレッチとは、筋肉が縮む前の引き伸ばし状態のことです。

 

 

・両はじから引っ張るから伸びる

引き伸ばすためには、端っこと端っこの2方向から逆向きに力をかける必要がありますね。

「1. 下半身のヒップローテーション」、「2.  バックフェンスを向くラケットヘッド」
これら2つは、どちらか一方が大事なのではなく、2つの動作それぞれどちらも実行されることで十分なプレストレッチが引き起こされます。この2つの動作はニコイチだと考えて下さい。

 

・両はじから同時に引っ張るから伸びる

ゴムの片方の端っこを引っ張って、3秒後にもう片方を引っ張ってもあまり意味がありません。

引き伸ばされて、「縮むぞ~!」ってゴムがスタンバってる状態(弾性エネルギー)なので3秒後だと遅すぎです。同時に両はじから引っ張ってやれば、ゴムはしっかり伸びて弾性エネルギーも最大です。つまり、両はじから引っ張る2つの動作のタイミングを同期させることが重要となります。

 

 

○参考:【ジュニアテニス】ストロークで力まない体の使い方 ←必見!

https://youtu.be/gFXIWW5idbg
この動画 05:40で「股関節の振り出しと同時に、ラケットヘッドが落ちる。

この同期が重要」という主旨の説明がありました。

 

○参考:ニックボロテリー テニスレッスン 10歳
https://youtu.be/8oKcOeRb9LY?t=932

 

引き伸ばしのタイミングさえ合えば、10歳の小学生でも鋭いショットを打つことができる

 

 


1. 下半身のヒップローテーション

 * この場合のヒップとは、ケツというよりヒップ・ジョイント(股関節)
 * ヒップローテーションは、股関節のフレクション(曲げる)→エクステンション(伸ばす)の2つの動きから構成されている
 * 股関節を前に振り出し、ラケットヘッドがバックフェンスに向けば、ラケットヘッドまでピーンとテンションがかかり、ゴムのような引き伸ばし→反射によって前へ振り出されてスイングが起きる

 


○参考:【みんラボ】吉川選手の“ビッグフォアハンドのコツ”
https://youtu.be/BhxrXH7OhV8
ビッグフォアのコツとしてヒップローテーションが挙げられています。

吉川選手のキレッキレのヒップローテーションはぜひ参考にしたいところ。

↑吉川選手はカカトを接地したまま外旋でうねり上げてる様子が伺えます


○参考:野球・軸足の股関節の使い方「内旋ではなく外旋」【LAS理論】
https://youtu.be/ekiM5ei0dHY

右足はつい拇指球でピボットターンしがちですが、

ほんとはカカトからの外旋です ←ここ間違いやすい

ジャマイカ人の好きなあのダンスみたいだなと感じる人もいる

 

○1-2,体を上手に使うトレーニング6つの部位(股関節篇)(2/3)

↑メタ思考で考えると、テニスってラケットを振り回すゲームではなく、地面の反力をいかに効率的に指先の速度に変換させるかというゲームなわけですね。下半身 to 指先 の間に、効率化のための様々なコツがあって、それらを活かすためにトレーニングがあるという位置づけ。


○参考:宮川理論 L字練習
https://youtu.be/qqABABF4D2Y
内旋とか外旋とか難しかったら、とりあえず「宮川理論 L字練習」を見よう見まねでもOK

 



2.  バックフェンスを向くラケットヘッド
○参考:  【ジュニアテニス】ストロークで力まない体の使い方
https://youtu.be/gFXIWW5idbg?t=319
この動画の中で「股関節の振り出しと同時に、ラケットヘッドが落ちる。

この同期が重要」という主旨の説明がありました。
この説明自体は事実です。とても重要な考え方です。


が、しかし同期させるにはタイミングがあまりにシビアです。

予期せぬバウンドの変化やイレギュラーへの対応に課題が残ります。
なので、適当にやってもタイミングが合っちゃう方法を、ご紹介します。

 


カンタンにやり方を書くと
・ラケットダウンしたとき手首をガバガバに緩めておきます。2サイズ分ぐらいグリップをブカブカで握ってもいいかもです。

・緩める方向はスピネーション方向

https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000005314
・股関節の振り出し動作によって、手首が返ってしまい、結果的にラケットヘッドが後ろを向く
・「ラケットヘッドを後ろに向ける。そのタイミングを股関節振り出しに合わせる」のではなく、股関節きっかけでラケットヘッドが後ろを向いてしまう。

・だから2つの動きが勝手に同期してしまう
・ラケットダウン後、ヒップローテーションが起きることを前提に手首に余裕を持たせる。あらかじめラケットヘッドが後ろを向くぐらい手首にバッファーを設けておく

・井本研究員の説明では「リストの位置をほぼ同じ位置に残しておく」旨の説明がありました。しかし手首の位置はヒップローテーションに従って動いてOK。むしろグリップの位置が変わるのでラケットヘッドが取り残されます。

http://www.min-labo.net/report.php?id=labs88&me=m31

 

 


■スイングを時系列で整理する


ヒップローテーションでボディが回転し、あらかじめ緩めてあった手首が引っ張られ、ラケットヘッドがバックフェンス方向にに取り残される
股関節からラケットヘッドにかけて、ピーンとテンションが張ってプレストレッチが起きる
プレストレッチは一瞬で終わり、筋肉はまるでゴムのように縮んで、ラケットが前方へ振り出されてしまう。
振り出されらラケットは、ボディを軸とした円軌道を描いてヘッドが走る
肩、肘、手首など上半身の関節が折れ曲がり、まるで力は入れていないのにラケットヘッドの走りは最高潮に達する
インパクトは一瞬で終わる。ボールを押す感覚もなく、インパクトは掴むだけ。ボールを掴んで一瞬で消した感覚。
そこにあったボールが、円軌道の風きり音と接触するやいなや一瞬で消え去り、相手コートに突き刺さる
前腕のプロネーションを行った記憶もない。すべてはプレストレッチ後のゴムのような反射で済んでしまう。気がついたらラケットは左肩まで振り切られている。

 

○ラケットダウンで手首(前腕)が緩まないよって人はコレ

参考: The Universal Tennis Swing And Drills To Learn It

注意点:インサイドアウト軌道が推奨されてますが、スイングプレーンはあくまで円軌道です
 
 
○ラケットダウンのとこがよく分からない人はコレ

 
○インパクトがまったりしちゃう。強く握らないと球の勢いに押されちゃう人はコレ

参考:コインドリル

https://youtu.be/sPE57AEraBo

 

参考:  手は掴むだけ打法【卓球知恵袋】


https://youtu.be/djyGHpGVhys
いろいろ説明が独特な言い回しですが(笑)
指導されてるのは京都府「洛東高校」で約20年指揮を執った布袋先生です。
古武術や骨ストレッチなどを勉強し卓球の動作に応用して指導。

 

 

○ヒップローテーションうまくいかないよぉって人はコレ
参考:  【ジュニアテニス】ストロークに必要な身体機能とトレーニング方法

https://youtu.be/OMDlX4KdzLs

 

ぐっさん(山口鉄也)が若い!

 

https://youtu.be/BewbCeLmBOA 

 

参考:  井上悦子プロに聞く!超簡単テニス上達術。ヨネックス使用、
https://www.youtube.com/watch?v=ahINVFAZ3X0
1980年代の日本女子テニス界をリードした井上悦子プロが、いまどきの打ち方と以前の打ち方の違いについて言及してます。

 

 

というわけで3つの原理原則を理解して実行できれば

あなたも今どきフォアがゲットできるかも!?

 

現場からは以上です!

 

 

○関連リンク先:ストロークはミドルシュートのように打つ
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000007081

 

○関連リンク先:勝手にプロネーションしちゃう!たった一つの冴えたやり方
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000005314

 

 ○関連リンク先:自分の書いた「テニス」に関するブログ
https://labola.jp/user/263055/blog?tag=%E3%83%86%E3%83%8B%E3%82%B9

 
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