モチベーションの悩みを1発で解消します
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佐野 彰
2018年11月29日 15:14 visibility415
「あなたにとって競技することはどんな意味がありますか?」
当時の自分は、この質問に答えられなかったので大学サッカーを辞めてしまいました。
初投稿である今回は、僕自身の過去を振り返りながら、なぜ自身の哲学を持った方が良いのかを伝えられればと思います。
僕は二年前まで体育会のサッカー部に所属していました。授業に出て、部活をやり、バイトに行く。1日があっという間に過ぎていく生活を、1年の冬くらいまでは何も疑問を持たず続けていました。
しかし、冬休みで地元に帰省して考える時間がある時ふと、
「なんでサッカーやっているんだろう?」「大学生活1年終わってサッカーとバイトしかしてないじゃん」と思うようになりました。
そんな心理状態で活動が続くわけもなく、2年が始まる時期には部活を辞めてしまいました。
”ドロップアウト”ってやつです。今思えば、今回のテーマである哲学が見いだせなかったことが原因だと思います。
(厳密には、まだ社会人チームでやっているので辞めたわけではないんですが、、)
ですが、先ほど挙げたような疑問を持ちながらプレイしている方はいるのではないでしょうか?「練習のモチベーションが上がらない」
「なんでやっているか分からない」
「高校ほど明確な目標がない」
「なんとなく部活をやっている」
現役体育会サッカー部と話していても出てくるのがこの悩みなので、たくさんのプレイヤーが”サッカーをする理由”を探されていると思います。
このような悩みを抱えるのは当然のことだと思います。なぜなら、人は行動に意味を見出したい生き物だからです。むしろ、意味を見いだせない行動はストレスになります。
では、なぜ大学生は意味を見いだせないのでしょうか?
それは、スポーツ選手の心理的ピークが影響しています。
心理的ピークとは…理想的心的状態を持てる時心理的ピークは2つに分けられます。
①中学~高校まで
インターハイや選手権、クラブユース選手権など定められた目標に一直線に進める。身体的成長、成績の向上によりモチベーションは自然と高まる。心理的にも追う立場なので、チャレンジャースピリットを持つことが出来る。②大学生以降~
大学生年代からアイデンティティ探求。つまり、自分らしさを探し出す時期。そして、身体的、能力的に緩慢な成長で成果が見えにくい。能力や目標にある程度限界が見えてくる。その中で、自分はなぜその競技をするのか意味を見出すことにより、自らの行動をコントロールすることが出来る。第一のピークは自然に起きるものです。だから、個人の価値観を決めている人はあまりいません。今まではそれでよかったのです。
しかし、第二のピークは違います。身体的にも技術的にも環境や目標が変化していく中で自身の価値観も更新(アップデート)する必要があります。
直線的に目標に向かって進んできた今までとは違い、より高度な心的作業が求められます。
自分にとってサッカーの意味、サッカーに取り組むことによって何が得られるか、なぜ、今まで取り組めたのかなどを明確に自分の中で意味づけすることが必要です。
その意味があなたを動かし、日々の厳しいトレーニングに耐えられる力を与え、目標に向かって進む力=サッカー選手として生きるエネルギーを与えてくれます。
哲学と継続力の密接な関係
チーム目標や個人の目標があるのに、モチベーションが落ちてしまうことってあると思います。たくさんの時間があるからこそ、日々漫然と過ごしてしまう。継続することが大事だと分かっているのに、継続できない経験は誰しもがあるのではないでしょうか。しかし、継続できなくては達成はあり得ません。下の公式がそれを示してくれています。
才能×努力=スキル → スキル×努力=達成継続して取り組むこと(努力)は共通して必要なことであり、
取り組みの継続性を出すには、明確なモチベーションが必要です。
明確なモチベーションこそ「哲学」であり、「意味」なのです。
哲学の導き方
導き方は、自分に問いかけることです。
リラックスしながら、、、
「自分にとって競技することはどんな意味があるのか」
「これまで続けてきてどんな意味があったか」
「これからどんな意味を見出し、どんな目的で続けていこうと思うか」
などを問いかけてみてください。自分と対話することで、意味を見出すことが出来ます。
最後に競技というのは、勝ち負けの世界です。勝つことは成長することにおいて、非常に大切です。ただ、自分は継続して競技に取り組むこと(プロセス)が結果より大切なのではと思っています。
その継続力を生むのが今回扱ったテーマの「哲学」です。
目標を達成できなかったらそれまでの行いは無価値なのか?
そんなことはありません。ちゃんと意味のある成果になっています。
結果を追い求めながら、自身の成長も楽しむことができたら幸せなのかなと思います。
ご購読ありがとうございました。
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- 事務局に通報しました。
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