プレミア第1節 ユナイテッド × レスター review

  • りり
    2018年08月11日 17:21 visibility604

 

 

プレミア勢あけましておめでとう!!

 

 

新シーズンの幕開けとなるこの試合では様々な発見ができたので早速書いていきたいと思います🖊

 

 

【結果】

Manchester United 2 - 1 Leicester 

 

 

この試合の見どころをざっくり言うと…

 

・両チームの守備意識

・中と外の使い分け

・それに伴い飛躍する選手&居場所がなくなる選手

・若手タレントの起用

・新たに獲得した選手の配置

 

 

と、この辺りが目を付けるに妥当ではないでしょうか。

具体的に書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

[1] 守備陣形の変化

 

 

スタートはコチラ。

 

 

 昨季は(サンチェス加入以前以後問わず)ルカクの横にリンガードを並べ、ギャップに入った相手を二列で捕まえるオーソドックスな形を磨き上げていたが、

今回はアンカーにA.ペレイラを据え、新加入のフレッジ、ポクバを中盤に並べた4-3-3が基本布陣。

 

 

 これには理由があり、レスター対策(後述)となる並べ方であることが伺える。

 

 では、単純に4-4-2で固めるのと、基本形4-3-3→守備時4-5-1のとでは一体何が変わってくるのか。

 

 

 

理由1  ポクバの負担軽減

 

 

 ネガトラや守備意識の低さが問題視される彼。

本来の良さとしては、攻撃時の展開力やボールを持ってからの迫力ある推進力など、当然彼がいい形でプレーできればチームとして機能する。そこでネックになるのがギャップで受けに来る相手。

 

 身体で競り合うような選手との対峙であれば身体能力の高いポクバを中盤二枚に並べた方が分が良い。しかしレスターのフォメは

 と、このようになっている。

 

 つまり新加入のマディソンが落ちてきた時、小回りの効くフレッジとペレイラで対応させ、ビルドアップ時にCBの近くへと一列下がって受けに入るエンディディやアドリエンシウバに、ラッシュフォードともう一枚を追いに出たポクバで張った4-4-2を構成すれば、奪ってからより質の高い攻撃を展開することができる。

 

 ※図参照

 

 

 

 

 

理由2  繋ぎの質が安定・向上する

 

 

 

 アンドレアスペレイラの存在が大きい。

 

 

以前から両ラテラルが高い位置をとるため、CBの間に中盤が一枚落ちるセオリーをマティッチが担っているものの、4-4-2の中央一枚を失う形になるので、ポグバへのプレスが当然キツくなり、またそれに伴い両ウィングやリンガードが中盤まで顔を出しに来てしまい、前線の枚数とクオリティが落ちてしまうシーンが垣間見え、ルカクのポスト頼みになる場面を何度も見た。

 

 

しかしこの試合では予め4-5-1を敷くことでペレイラが一枚落ちたとしても、ポクバの横にフレッジを並べることができる為、マークの分散化に成功。前3枚は依然として自らの位置取りに専念することができる。

 

 ※図参照

 

 

 

 

あとは選手個々の出来。

 

 

 ホルダーにタイトな寄せを怠らないフレッジは、プレミアの水に慣れたのちにもう少しボールを早く叩けるようになれば、エレーラ等の調子次第でスタメン起用を続けられてもおかしくはない出来であった。

 

 

 (なお、"ラッシュフォード"を前線で起用したsystemなので、4-5-1のこの仕組みが今季の全てではない)

 

 

 

 

 

 

[2]  これから厳しくなるタレント

 

 

 

 

 一方のレスターは、優勝したシーズンとは明らかに違う形で臨んでいる。

 

 

 元々は守備から入り自分達の得意且つ最大の武器である鋭利なカウンターへと持っていく形が主流だった。しかし、現監督ピュエルはボールをまわしながら一つ前に当ててテンポを上げる(スイッチを入れる)やり方を主流としているため、前線からのチェイスというより〝失った後〟に素早く奪い返す守備へと切り替わった。

 

 

 

 これにより立場が危うくなる選手が数名でてくる。

 その筆頭となってしまう可能性が高いのは…

そう、オカザキだ。

 

 

  今までどのFWよりもバーディーとの相性が良いとされてきたが、それは「バーディーが心地よくフィニッシュへ持って行けるよう、彼の守備タスクを軽減させるのにはオカザキのような献身性が必要である」という考え方だった。

  今回の試合のような"自分たちから作り出す"戦術、言わばムービングスタイルを軸として戦う試合になると、グレイやマディソンのように2ライン間でボールを受け、引き出し、捌ける程の足元がないオカザキでは、今後の出場が難しくなってしまうのもやむを得ないだろう。

 

 

 

 

 

 またユナイテッドに関しては、昨季より一層トランジションの意識が低い選手は厳しくなる。

 

 

 筆頭はマルシャル、継続性に欠ける面で次点はラッシュフォード。果たしてこの二人はモウのタスクを全うし信頼を勝ち取れるのかが今後の大きな注目である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[3]  例のサイドバックが輝いた理由

 

 

 

 

 この試合でユナイテッドの両WGに名を連ねたのはサンチェスとマタ。

 

中に切れ込んでから違いを作り出すプレイヤーであり、それこそが持ち味。

 

 

 対するレスターはグレイ、R.ペレイラと縦に突破するのが魅力的(グレイは中と外両方)なサイドであった。

 

 

 

 

 決定的な二点目を決めたのは意外にもルーク・ショー。

ただこれにはキッチリとした訳があるようにも見える。

 

 勝負をかけなければならないレスターは二枚替えに打って出る。一枚は切り札となる前線の絶対軸バーディー、そしてもう一枚は今夏獲得したレフティーで違いを生み出せるゲザルをアマーティーに変え、R.ペレイラを一つ後ろへと下げた。

 

おそらくこの交代が得点の肝になった。

 

 

 より前への意識が強く出た右サイドは、ゲザルが切り込んで空けたスペースにR.ペレイラが駆け上がる場面が徐々に増えてくる。

 

 しかし、攻撃的なR.ペレイラを一列下げた事によって守備時に寸分の狂いが生じた。

 

 サンチェスが中で組み立てに加わっていく為、当然レスターの最終ラインは中央を固め、R.ペレイラはその位置へと締めにかかる。

 

 

 この時。 中へ中へ注目が集まったこのちょっとしたズレを見事に見つけたマタと、外を上手く使ったショーの動き出しが(あと神トラップ笑が)、この得点、この試合を語っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ~ おわりに

 

 

 

  開幕戦だからといってイキって長文書いたはいいものの、ぶっちゃけマンカスunitedに興味はない(笑)ので多少のオーバーな書き方、知ったか等はご了承下さい😊😊😊😊

 

 

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