ヒットは投手の責任じゃない?


    

 【 いままで投手の責任とみられていた部分が、実はただの運ではないか? 】

 

― ボロス・マクラッケン ―

  

■□■□■□■□■□■□ ↓ 本 文 は コ コ か ら ↓ ■□■□■□■□■□■

 

 ― 冒頭で紹介した、ボロスの大胆な仮説 ― これは、どうして生まれたのか?

  

 まず、投手の能力を計ることができない。 との意見を目にしたボロス。

 

 彼は、投手が単独でかかわっている数字と、野手の守備がかかわっている

 

 数字をわけて評価してみたわけです。

  

 投手単独の数字と言えば、四死球、奪三振、被本塁打です。

 

 そして、守備が絡む数字は、被安打、失点ですね。

  

 単独の数字を基準にランク付けしてみると、ランキングの上位5名は

 

 メジャーリーグのトップ5の投手でした。

  

 ― では、ほかの数字には何か意味があるのだろうか? ―

 

 単独の数字だけで、ベストの投手を選びだせるのです。

  

 日本でも同じですが、単独の数字。 奪三振や四球などは、安定しています。

 

 極端に三振が多い年と少ない年がある投手は、いません。

 

 

 逆に防御率や被安打などを見ると、浮き沈みが激しいことがわかります。

 

 安定した防御率を残している、投手もいますが、彼らは特別な存在です。

 

 要するに三振が多くとれたり、四球が少なかったりする投手です。

 

 単独の数字で、いい成績を残している投手ばかりなのです。

  

 一般的に素晴らしい投手は、打たせてアウトを取るのがうまいと言われたり

 

 なかなかヒットが打てないと言われます。

 

 しかし本当にそうなら、なぜ安定した被打率を残せないのでしょう?

  

 そこで冒頭の仮説が浮かび上がったわけです。

 

 ホームラン以外のフェアボールは、ヒットになろうと投手の責任ではない。

  

 この仮説に当然抗議が殺到。 しかし、この仮説が間違いと証明できる

 

 根拠は、誰も見つけることはできなかったのです。

 

 あなたはできますか?

  

 この発言にデータ野球の権威、ビル・ジェイムズは

 

 「 若干の問題点を除けば、ボロスの説は正しいと確信している 」

 

 若干の問題点。 あなたはわかりますか?

  

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