「プロ野球はどこへ行く−−?」その1

マニアックな雑誌の「週刊金曜日」(2008年11月28日 729号)に恐ろしい話が書いてある。
スポーツライターの 玉木正之氏 と 金子達仁氏 の対談にその話が出てくる。 一部を同誌より引用する。

玉木 第一回WBC開催の話が最初にMLBから来たとき、NPB(日本野球機構)と選手会は出場しないことを決定したんだよね。開幕直前の三月開催は無理だと。そしたらMLBが不出場の発表を一カ月待ってくれと言ってきて、その間に日本に根回しをしたんです。根回しの相手は渡辺恒雄氏。 (中略) ・・・今回の監督選びもえらい騒ぎになった。ただ、渡辺氏にしてみれば、原辰徳監督に決めたことは「社内人事の完了」にすぎないし、読売新聞社はWBCアジア予選の主催権を得ているので、騒ぎで注目が集まるのは筋書き通りでしょう。日本のWBCに対する姿勢は無方針の状況ですよ。

金子 ほんとにめちゃくちゃ。ただもう、自ら望んでそのめちゃくちゃな列車に乗っちゃいましたよね。

玉木 第一回大会で大活躍した松坂と福留は契約金をアップしてMLBに入ることができた。MLBから見れば、獲得に成功した。MLBの世界戦略の武器の一つがWBCなわけでね。最高の選手を連れていくということは、最高の選手をショーウィンドウで相手に教えてあげよう、といういう意味です。 そのMLBの戦略にいま、もろに乗っているわけ。

さもありなん、という話ではある。 この話、まだまだ続きがある。 それについてはその2、で。。

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