サッカーというスポーツ

昼のレッズvsガンバも注目の一戦だったが、この試合も個人的に注目の一戦と思っていた。スコアはどちらが勝っても2−1か?というのが戦前の予想。大宮がいかに高くラインを保ち、中盤を制せられるかがポイントではないか、具体的には中村憲剛をどれだけ抑えられるかがポイントではないか。そう思いつつTVで試合を観始めた。

前半は完全に川崎のものだった。理由は簡単。大宮が受身に回り、川崎のプレスが効いたから。中村憲剛のパスにジュニーニョとチョンテセが躍動した。
しかも失点のシーンは何れも大宮のミスがらみ。1点目のオウンゴールも、山なりのセンタリングはGK江角は判断が速ければキャッチできたろうし、DF陣にしてもチョンテセをあそこでフリーにしてはいけないし、ゴール前のポジショニングも悪かった。あれでは失点しても仕方ない。 2点目は論外。中盤で簡単にボールを取られ、それがジュニーニョへ。 前半終了間際の失点だっただけに、それまでの両チームの出来からして致命的な失点になったと思った。

が、サッカーというスポーツは45分ハーフで90分の間に約15分のインターバルが入る。この試合それが大きな勝負のアヤとなった。

後半は完全に大宮のものになった。理由は簡単。大宮に積極性が出て、川崎のDFラインの「ウラ」を突けるようになったから。 これだからサッカーは怖い。 試合後の大宮・樋口監督のインタビューを聞いていたら「川崎のラインのウラを狙えという支持を出した」と。ウラを突いたのが監督の指示で、それを徹底できた選手。今年の大宮は強いわけだ。

土岐田のウラ抜けはオフサイドくさかった(いや、オフサイドだったろう)がシュートは右のアウトを使ったお見事なもの。デニス・マルケスの技巧的シュートはお見事としかいいようがなかった。そして小林慶行の55m弾。いや、恐らくこのシュートは海外にも配信され、世界中のスポーツニュースで取り上げられるだろう「年一」もの。いいものを見せていただいた。

最後に一言川崎に苦言。代表クラスの選手がGK、DF、MF、FWと縦のラインにいるチームが後半45分あれだけ押されっぱなしになってはいけない。試合の流れを読み、相手の勢いを削ぐようなプレイをできなかった点は反省が必要だろう。この日のような試合をしていてはタイトルは取れないのではないか?川崎のサッカーは素晴らしく、現メンバーはタイトルを取るに相応しいチームと思っているので敢えて苦言を呈した次第。

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