寒い中でのお寒い先発FW陣

5月だというのに、この寒さ。バックスタンドのアッパーで観戦していたが、風がバックスタンドに向かって吹いており、後半途中からは屋根があるにもかかわらず冷たい雨が降り注いできた−−−。

肝心の試合。

格上、同格のチームを相手にする時は11人全員が豊富かつ献身的な運動量で相手を上回る、高度なチーム戦術で戦い抜く、このどちらかもしくは両方が必要である。(もちろん場面場面での個人の頑張り、ひらめき、アイデアは必要。)

格上のブラジル、クロアチア、同格のオーストラリアに対し、ジーコが監督をする現日本代表にチーム戦術はないに等しい。とすれば、高い質を伴った運動量で相手を上回る必要があるのであるが、今の久保にそれを求めることができるか?

中盤の中村俊輔、左サイドのサントスという守備が不得手な選手が先発した場合、フォアチェックという意味でFWには運動量が豊富で頑張れる選手が絶対に欲しい。確かにゴール前での久保の個人能力は魅力だ。信じられない打点の高さのヘディング、スケール・着想の大きいシュートまでの動き、強烈な左足。どれをとっても惚れ惚れする。しかし、ドイツは久保の個人技を披露する場ではない。日本代表が世界を相手に戦い、どこまで勝点を積み重ねられるかがポイントなのである。そういう意味で今の久保は苦しい。

もう一人の玉田。2004年のアジア杯での彼の活躍は素晴らしかった。(特に準決勝のバーレーン戦での2発。あの試合は歴代の日本代表の試合の中でも五つ星に属する素晴らしい試合だった。) しかし、それ以降はどうだ?元々フィジカルが強くないから仕方ないが、Jリーグの試合でも相手DFに厳しいマークマークをされると何もできない。すぐに転ぶ(「ペタン」という音が聞こえてきそうなしりもちをつく)。今日の試合でも、ほとんどなにもできなかった。的確な場所にボールが置けないトラップ。正確さもなく、強弱が的確でないパス。最近のJリーグの試合を見ても、得点がとれそうな感じは全くしない。

恐らくジーコは23人の内FWに久保、高原、柳沢、大黒、玉田、この5人のうち4名ないし5名を選ぶであろう。(4人になった場合、大黒か玉田が落選する) しかし、本当にそれでいいのか? 先述のとおり、FWには頑張れる選手が欲しい。とすると、巻が適任ではないのか?(今シーズンも調子がよく、元々頭もいい。) そして2トップで行く場合、もう一人は何のかの言って、FWとしての動きの質のよさ、常にウラを狙う動き、豊富な運動量、そして何といっても点が取れる・取っている、ことからして、大黒が第一候補ではないか?(それにしても彼が今日本でプレイしていないことは本当に残念だ) 

明日の23人の発表はFWに最も注目したい。

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