決定しない力(仮)

     2nd leg
チェルシー対インテル
     0 − 1
Agg.   1 − 3


事実上の決勝戦なので面白くないワケがない Part2
てことなんですが
久々にコーフンして鼻血が出ましたw
ついでに 心臓が止まりそうになったことも数回w


詰まるところ 
モウリーニョの幻影に怯え続けたチェルシー
てのが一般的な総括になっちゃうんでしょうね。
なんせ ヤツのAチーム対Bチームの対戦ですから。
選手の特性やらクセやら 
はたまたプライヴェートまで知り尽くされてる
つーのがチェルシーの選手が感じる モウリーニョに対する畏怖の念の出所。
そこへ更に 苦楽を共にして現在の自分を形成してくれた感謝や恩義が重なったら
これはもう一種のマインド・コントロールがかかってる状態だから
いつもの 相手を粉砕するようなゲーム運びには持って行き辛い。

アンチェロッティも当然 そーゆービミョーな空気は察知してて
カルヴァーリョは使いませんでした。
なんならドログバだって使わない方が賢明だったかも。
今回はジルコフが使えたので
モウリーニョ時代には常にセカンド・チョイスに甘んじてた
マルーダとカルーを攻撃的な位置で併用したりして
なるべくモウリーニョ色のウスい選手優先のがね・・・

1st leg で一番効果的だったのがイヴァノヴィッチの攻撃参加でしたけど
これはモウリーニョが特徴を把握してなかったことに外なりません。
当然 2nd leg ではここをケアしました。
そしてドログバやランパードが本領を発揮出来ない中
ただ一人インテルに脅威だったのがマルーダでした。
セカンド・チョイス時代の恨みを晴らそうと虎視眈々だもんw


さて 意識しまくられてた幻影の実像はどーだったか
つーと 奇策とか秘策とか全然弄することもなく
これがひたすら基本に忠実なだけでした。
適切な距離を保ち 一人が行ったら必ずカヴァーに入る
この繰り返しでした。
口で言うのはカンタンだけど 
チェルーを相手に90分間集中するのは並大抵のことではありませんがね。
ま 普段から-1とか-2で実戦トレーニングしてた賜物w

チェルシーみたいなチームを相手に攻撃の芽を摘もうとしても
そうそう摘みきれるもんじゃありませんから
とにかく徹底したカヴァーリングを心掛けたのは正解でした。
サムエルやらモッタやらが大活躍。
ただ 紙一重のカヴァーリングは心臓に悪いw


チェルシーの攻撃が最後の一線で防がれてたのに比べ
インテルのソレは 自ら外す形が目に付きました。
この違いはナニ?
決めてもいーんだけど ひょっとしてわざと外してない?
パンデフとかミリートのは もう必殺のパターンだったでしょ。

1点を争う勝負になることは明白なんですが
問題は その1点をいつ入れるかです。
チェルシーが先制したらアウェイの貯金があるので断然有利。
しかし0で抑えている限り インテル側に不都合はありません。
むしろインテルが先制した場合の方がリスクが大きくなる。
フル・パワーで取り返しに来られたらそりゃ大変だもん
本気のド突き合いは出来れば避けたい。

モウリーニョとしては
古巣が持ってる火事場の馬鹿力の威力は十分承知してるので
ゴールは欲しいんだけど そんなに早くは欲しくない 
遅ければ遅いほどいいし
なんなら0-0でもいいんだし 
みたいな無意識の力が・・・・・

 

フットボールで勝つために必要な力 てのがいくつかあります。
守備力 攻撃力 組織力 集中力 決定力 
最近は 監督力 てのも取り沙汰されてますが 7番目の力(リョク)として
ここで「決定しない力(仮)」の存在を提唱したいと思います。(ヲイヲイ 

これは 非常にレヴェルの高いゲームで介在する力として
すでに10年ほど前からその存在がウワサされてます。
カンプノウでのまんゆ-バイエルン とかね。
あのレヴェルになると いつでも点は取れるんだけど
決勝点は遅けりゃ遅いほどいい つー見本でした。
だってあの頃のゲルマン魂のマジ攻撃とか相当ヤバいし
キーンもスコールズもいなかったし
反撃を受ける時間は出来るだけ短時間が好ましい
つーことで まんゆは「決定しない力(仮)」を行使しました。
で ご承知のようにロス・タイムに逆転。
バイエルン 唖然呆然 みたいな

決定力不足でただ外すだけだったら そりゃ単なるヘタクソなんですが
「決定しない力(仮)」を行使した 
あるいはソレが介在したゲームは非常に味わい深いものになります。
あ 言い忘れましたが
ソレは意識して使う場合と 無意識に使ってる場合があります。
カンプノウのまんゆが前者で この日のインテルは後者ですね。
当然 意識して使える方が上級者。

とか言ったりして
信じる信じないは アナタ次第ですがね




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