放たれた猛牛は右サイドを駆け上がった

試合前日の記者会見で挑発めいた質問を浴びせるなど、
現地メディアも勿論フローレスに加勢。
それを毅然とした態度で切り返すモウリーニョ。
さすが偉大な監督だ、と皮肉まじりに誉めそやすスペイン人記者。
赤い布を目の前でヒラヒラさせられてもね、牛じゃないんだから、、、
闇雲に突進したりはしないワケです。

あきらかにカウンター狙いのヴァレンシアに対し、
様子を伺いながら出ざるを得ない序盤のチェルシーです。
30分、モリエンテスのシュートがポストに当たり肝を冷やしたツェフ、
しかしその2分後、再びモリエンテスが襲い掛かります。
右からホアキンのクロス、ニアのヴィジャにDF3人がかぶり、
抜けたウラにはフリーのモリエンテス。
ツェフ、なすすべなし、と。

割と早めの仕掛けが功を奏した結果になりましたが、
してやったり、と喜ぶには早過ぎますよね。
何しろ相手は後半、てか終了間際に抜群の勝負強さを見せるチェルシー。
前半のうちに無理に追い付こうとしないあたり、
フローレスも不気味さを感じていたか?
試合後には連戦の疲労を言い訳にしてたけど、
リーグ戦で7人休ませたんだって?
こっちなんかほとんど不動のメンツでやってるんだぞぉ〜

それにしても、スペインの選手もイタリア並にキタナイ。
泥具場に付いたアジャラは、ヒジ打ち当たり前。
ボックス内の混戦ではドサクサまぎれに蹴られて悶絶する泥様。
ひたすら耐えるそのお姿に涙しました。
プレミア移籍当初は簡単に報復に走り、度々カードを貰ってましたからね。

でもアルベルタがバラックの腹を蹴ったのは許す。

後半、ディアラを下げてJ.コール投入。負傷明けのエッシェンは残します。
この辺の采配が肝でしたね。前半1-0 でもいい、後半勝負と。
J.コールが右に左に動き、前線が活性化。
右コーナーに2人引っ張られガラガラの右サイド、
そこへ上がったエッシェンが中へ低目のクロス、
つぶれる泥様、こぼれをシェヴァと、52分同点。

この2人の距離感は見事でした。巻、黒部は見習ったらいい。
シーズン当初は離れすぎだったりかぶっちゃったり
そりゃあギクシャクしてましたよ。
でもこーゆー大舞台で、「そこにおったか しぇふちぇんこぉwww!!」
と大向うをうならせるポジショニング。
さすがCL男の面目躍如です。

そして90分の決勝点もガラガラの右サイドを上がったエッシェンから。
クロスをイメージしたカニサレスのウラをかき、
切れ込んでニアを破る。
とっておきの猛牛、いましたねチェルシーに。
審判のシャツは赤いし、
カニサレスのユニもヴァレンシア・オレンジで赤っぽかったし。
目の前でそーゆーのヒラヒラさせんじゃねぇよ、てね。

デル・オルノがシェヴァの右アキレス腱をスパイクのウラでいったヤツ。
イエローで済みましたが、一発レッドだったらその後の流れが変わってたかも。
少ない方が集中が高まり、多い方に油断が生まれる、
つー10人対11人の法則がありますからね。
ある意味、審判のジャッジに感謝。
両監督共、前日の記者会見では審判について相当牽制し合ってましたしね。


一方その頃、オールド・トラッフォード方面では、

トッティ王子、イングランド遠征で大虐殺に遭遇。
あまりに悲惨な状況のため詳しくお伝えすることができません。
暗黒大魔王ファーガソンの靴でも舐めて命乞い?
マンチェスターの屈辱 or2
おぉ、なげかわしや、王子様、、、、

あー見えて結構内弁慶なの

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