故きを温ね アタラキシを知る ( by 塚地)
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カジュアル一騎
2006年04月20日 00:36 visibility67
古典に学ぶ の時間がやってまいりました。
74年西ドイツ W.cup 1次リーグ グループ4
アルゼンチン 対 イタリア
( シュツットガルト )
フカフカのピッチです。毛足の長い絨毯の上みたいな、、、
やわらかくて、スパイク埋まってます。ボールころがりません。
アルゼンチンはケンペス、アジャラくらいしか記憶になし。
イタリアはディノ・ゾフ、ファケッティ、マッツォーラ、キナーリア、リベラあたり、、、
そしてなんと、いましたよ、カペッロ。
開始早々にムチャなタックルしてカードもらってたけど、あとは存在感なし。消えまくり。
ユベントス監督ですね。ACミラン、レアル・マドリードでブイブイいわせ
イングランド代表監督の座をも狙ってるという。
そんなカペッロさんの
それにしても、どちらも中盤のプレス、ゆるいです、この当時。
特にイタリアは、前線に2人を残して8人がゴール前を固めるチョー守備的布陣。
で、「カテナチオ」って、どぉーなのよ、、、という話。
一部素人同然、聞きかじり専門のメディアによると、「カテナチオ」という戦術がある、
ということになっちゃってますが、違いますよね?
「ゴールさせなかった」「守りきった」つーことを「鍵(カンヌキ)をかけた」→カテナチオ
と比喩したんですよね。
鈴木良平さんによると、イタリアのカテナチオとは、
つきつめれば個人の能力の高さによって成り立つものだ、と。
あらま!! やっぱ、戦術じゃないんだ。
スピード、マンマークの仕方、カバーリングの読み、最後は体を張る等、
イタリアの選手はそれらすべてに優れている、と。
きっちり守って前へつなげば、そこには恐るべき得点感覚の持ち主がいて、
はい、いっちょ上がり。
が、この大会はピークを過ぎた選手が多く(左SBは35才!)、苦しみました。
救世主スキラッチも神の子パオロ・ロッシもいなかっもんねぇ〜。
スペイン大会のブラジル戦みたく、まともにやったら勝ち目がない相手に
こういった戦い方をして勝つ、そりゃあ興奮しました。
でも、どことやってもこのやり方じゃあねぇ〜。
結局この試合、アルゼンチンに先制を許すも、相手の自殺点で1-1。
引き分けでいいんだ、グループリーグ突破できるんだ、となるとウマイです、
あとはおなじみ、のらりくらり。
一方その頃アルゼンチンは、、、
70年メキシコ大会では予選落ち。78年自国開催に向けての過渡期。
ケンペスが19歳だって!!
マラドーナ待ち、でした。
しかも当時、選手宿舎のベッドメイク係だった女性を選手が暴行、という
スキャンダルの真っ最中!!
こんなことがあったせいか、例えばイングランド代表の宿舎は基本的に
女性従業員NG、たまにいたとしてもバアちゃん、となったらしいです。
あとは、
素手でゴールを守るディノ・ゾフ、めちゃ男前。
ハイチ戦で失点するまで、1143分無失点の記録!!!!
190前後とかデカイ選手がいなかったこの頃、ポストプレーなんて言葉もなかった。
後半から続々増えた、グリーンのおそろ、ジャージ? ウインドブレーカー? 着た一団、
ピッチサイドの特等席に連なって、だれ? 何者? 椅子のシト、体育座りのシト、、、
警備のスタッフじゃなくて、会場整理のボランティアらしいです。
自分の仕事片付いたら、テキトーにその辺座って見ていいと、、、
今じゃ考えらんないっス。
あ、鈴木良平さん、
ケルン体育大学卒。ジェフの祖母井さんと同窓生。
名将バイスバイラーさんのお弟子さん。
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- 事務局に通報しました。
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