テクニカルレポート
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ともじ歩
2006年09月20日 22:16 visibility34
今日は、JFAの田嶋専務理事の講演会を聞きに行ってきた。
別に、そこでジーコジャパンの総括を聞こうと思ったわけではな
い。そんな総括は、飲み屋で友人たちと何度もやってきている。
JFAの幹部から直接悪口を聞いてもあまりいい気分ではない。
あたりまえだが、実際にジーコジャパンの総括話はなかった。メ
インは、W杯、またそれまでのコンフェデ杯などの日本のプレー、
世界のプレーを分析し、将来どのようにすれば世界に勝てるのかと
いうテクニカルレポートの報告だったのだ。
ビデオで、細かくプレーを分析したその内容は、一部だけではあ
ったが興味深かった。
昔、我々の世代では、「相手をショルダーチャージで押さえる」
と学んできた。田嶋氏も、そう学んだと言っていた。でも、世界で
はショルダーチャージが通用しないことを映像で見せつけられる。
日本選手が次々に吹っ飛ばされたり、競り負けて倒れたりするシー
ンだ。
せめぎ合いのときに必要なのは腰だと言う。確かに、肩で競り続
けると、力点である肩と支点である足の軸がどんどん斜めになって
いく。そして最後は倒れるだけである。
腰だと、力点は体の中央にあるため、足と頭でバランスを取るこ
とができる。世界の選手は、肩で競らずに腰で競っているのだ。だ
から、バランスがいい。
そんなこと気が付かなかった。いつも、腕から入って、肩を相手
に押しつけて……。
ちなみに、日本人選手で唯一腰から行っていたのは中田だけだっ
た。なるほど。
ほかにも、いろいろあったが、一番の収穫は「サッカーは腰が命」
か。
思わず、「このテクニカルレポートの、日本人が足らない部分、
学ぶべき部分を技術者だけでなく、若い世代にテレビ映像などで見
せるべきではないか」と言ってしまった。このテクニックを見よう
見まねで小さいころから身につければと思ったからだ。
しかし、返ってきた答えは、「FIFAの放映権料が高すぎて公共の
電波に乗せることが出来ない」とのこと。そして、「指導者から、
考え方を徹底していきたい」とのこと。
このテクニカルレポートは、今までは一部のサッカー関係者にし
か手に入らなかったらしい。しかし、今回から一般の人でも購入可
能だとか。自分には必要ないかもしれないが、草サッカーの足しに
ならないと思うが、買ってみようかなと(笑)。
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- 事務局に通報しました。
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