ばぁちゃんのみかん。  \(^o^)/


 

 四国は瀬戸内海に浮かぶ、とある島にばぁちゃんは住んでいる。山手に住んでいて近くに小川が流れ鬼ヤンマが飛んでる。←僕はここでしか見たことが無い。

少し歩けば海がある。(田舎では、ちょっとでも実際メチャ遠い! (^_^;)) 

 

子供の頃、夏休みと言えば、ばぁちゃんとこに帰らなきゃ始まらない!!

虫取り、蟹取り、海水浴、貝堀り、つり…。超過密スケジュール。

先輩(?)の孫たちが残した古い漫画本!少年サンデー 定価30円!雨が降っても事欠かない!

 

夜には楽しいお風呂!風呂に入るのが楽しいのでなく、薪での風呂焚きが楽しい。

なんで炎ってあんなに魅惑的なんだろう?

燃えろ、燃えろって片っ端からかまどに放り込む、捕まえた蝉や虫たちも…。わーっ!なんて殺生してたんだろう!ごめんなさ〜い…m(__)m

 

時間が止まってた少年時代。

冬場は田舎から届く、ばぁちゃんのみかん!

これが激うま! こちらで売ってる、みかんなんてみかんじゃない!

生活保護受けてたほど貧しい我家でご馳走なんて縁がなかったけど、みかんだけは口が肥えてたと思う。

普通のみかん、はっさく、伊予かん、ネーブル、夏みかん、甘なつ、ザボン(これは。嫌い〜)…。

 

瀬戸内海の塩風を受けた山のみかん。

でも成長するにつれ、ばぁちゃんも歳を取り、みかんの手入れも自然に遠のく…。

やがて、全く手入れも出来なくなって、それでも時期が来れば熟れるみかんたち。

それを拾って箱詰めして「手入れも何もしとらんけん、おいしゅうないけど…。」(手入れも全然できてなし、おいしくないけど…。)って言いながら、毎年、親戚じゅうに送ってくれたおばぁちゃん。

それでも旨いみかんたち…。

 

もう、100歳の声も聞こえようかと言う、ばぁちゃんにも、もう10年以上は会ってない…。

今はホームに入ってはるけど、元気らしい! (*^_^*)

田舎の家は9人兄弟の末っ子のおじちゃんが定年退職して住んでる。その、おいちゃんが毎年みかんを送ってくれる。畑でできた野菜なんかをたくさん詰めて…。

 

みかん食べるたびにばぁちゃんの顔を思い出す。

その顔は、少年時代のばぁちゃんのままだ。 

 

 

 

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