マグノ・アウベスの幻影を打ち砕け
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miyashu
2006年09月21日 21:32 visibility81
先日のG大阪戦。
久々に10番のレプユニやコンフィットシャツを身につけたという人もいるだろう。
掲示板では、マグノに拍手を送ろうだとか、コールをしようなどという意見も見られた。
試合後も、マグノは大分相手に遠慮しているみたいだったとか、試合後大分にあいさつにきてほしかったとか。
とにかく、マグノ・アウベスが私たちに残したものは大きい。
大分は、九州の片田舎のチーム。
巨大スポンサーがつくことは、ほとんど期待ができない。
リーグでも有数の貧乏チーム。
今後も資金難にあえぐことは必至である。
そんな大分が掲げたチーム経営方針は、「育てて売る」。
年俸の安い若い選手を一人前に育て上げ、年俸が高騰し抱えきれなくなれば移籍金の収入も考えて「売る」。
「売る」ということばは聞こえは悪いが、選手自身にとってもビッグクラブへの移籍は、キャリア上ステップアップとなる。
この経営方針については、「仕方ない」という気持ち込みの同意は得られたのだろう、今までブログ等でも反対意見を目にしていない。
大分の今期の先発陣。
西川、深谷、高橋、梅崎、松橋、高松。
彼らは大分というチームがプロのキャリア出発点である。
そしてレギュラーをつかみ、成長を続けている。
ユース出身の西川、梅崎をはじめ、サポーターにとっては「おらが選手」であり、特別に親しみをもっている選手たちである。
しかし、今期の彼らの活躍を考えると、数年後、年俸は大幅にアップし、大分の選手総年俸を圧迫してしまう可能性は高い。
そのとき、大分はどういう決断を下すのだろう。
昨年の高松のように、すべての選手を慰留できるのであろうか。
選手自身としても、大分にいくら愛着があっても、プロとしての決断は別であろう。
逆にそうでなくてはプロとして甘い。
数年後、大分は「育てて売る」チームとしての決断を迫れらる。
サポーターである私たちは、意を決することができるのか。
大分トリニータというチームを応援する立場から、愛着の深い選手の移籍を受け入れなければならないのだ。
そう考えると、マグノ・アウベスの移籍は、「育てて売る」大分のスタートだと言ってよい。
そして、マグノの幻影に振り回されている私たちの現状は、これからの大分にとって好ましいものではない。
感情論は確かにわかる。
でも、大分というチームは感情論では未来は来ない。
愛着のある選手が他チームで活躍する姿を、心で喜び、試合ではきっちりカタをつけなければならない。
マグノ・アウベスの幻影を打ち砕くとき、はじめて大分の数年先が見える。
追記:異論は多々あろうと思います。書き込みいただけるとありがたいです。
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