ラストダンスはアズーリ

  • r-7
    2006年07月11日 00:02 visibility60


1ヶ月というのがあっという間だったワールドカップもいよ
いよラストゲーム。両チームとも「堅守」というキーワード
でここまであがってきたように思う。そして手の内が分かり
あったチームでもあることから、スコアレスでのPK戦で決
着がつくんじゃないかと思ってた。

そんな予想をあっさり裏切って、開始3分にマテラッツィが
マルーダを倒してフランスがPKを得る。またマテラッツィ
か!と思ったけど、リプレイで見るとうまいこと足を引っ込
めて触れてなかった。これはちょっと酷だったかな。

PKを蹴るのはジダン。なんとこの大事な場面でチップキッ
クで決めた。ラストゲームで完璧な主役になって終えようと
してるのか。

これでイタリアも点を取りに行かなくてはならなくなった。
それをいつ、どのタイミングでやるのかと思ってたら、19分
という早い時間にそれはやってきた。CKからピルロが入れ
たボールに、先程PKを与えてしまったマテラッツィが打点
の高いヘディングで同点にした。

予想に反して点の動くゲームになるのかと喜びかけたんだけ
ど、イタリアは同点にしたことで、少し落ち着いてしまう。
受けに回りつつあったイタリアに対して、ペースを上げてき
たのがフランス。ジダンを中心に攻めのペースを徐々に上げ
て、ゴール前へ攻め込む回数を増やしていく。

しかしいい形を作るものの、やはりイタリアDFの壁は厚く、
ブッフォンも好セーブを見せ追加点をゆるさない。フランス
も守備陣が冴え、トッティやトニに仕事をさせない。

こうなると予想した通りの展開にハマっていく。フランスが
いつになく、高い位置からプレスをかけてボールを奪うけど、
周りのフォローも少なく、アンリ一人に頼るところも多くて
なかなか決定機を作れない。

90分で決着がつかず、延長に入っても後半からの流れは変わ
らず、フランスが優勢に試合を進める。というところで衝撃
のシーンは突然やってきた。ジダンがマテラッツィに頭突き
をカマしてレッドカード。ジダンのラストダンスはあっけな
い幕切れになってしまった。

スタジアムにざわめきが残る中、フランスは最後の攻めを見
せるがゴールは奪えなかった。イタリアは一人多いにもかか
わらず、攻める姿勢を見せずにPK狙いのような戦い方しか
できなかったのが残念だった。

PKでW杯の決着がつくのも、もったいないというか、やり
きれない気持ちもあるけど、こればっかりは仕方がない。ほ
んの僅かな差でしかなかったけど、イタリアが4度目の優勝
を決めた。大会MVPがジダンになったのは最後のお情けか?

大会のゴール数としては少なかったけど、見応えの多かった
大会だったかなと思う。ただこの流れで、世界のサッカーが
全て守備的なほうへとはいって欲しくないなとは思う。4年
後は日本のチームはどういうチームで、どんな戦いをしてる
でしょうか。



























































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