楽しい一人暮らし！！〜前編〜

先月から嫁が出産の為、大阪にある俺の実家に帰っていった。約半年ぶりに“一人暮らし”を始める事になった。最初は嬉しくて嬉しくて毎日、居酒屋に飲みに行っては今まで使えなかった金を使い放題だった。「家に帰って来い！」という電話もなければ「この酔っ払いが！！」と怒られる事もない。こんなハッピーな日が半年も続くと思うと俺は楽しい想像しか浮かんでこなかった。
そして、約1ヶ月・・・。
今、我が家では大変な事が起こっている。
まずは、“洗濯”。「一体、何人住んでんの？！」と思うくらい溜まりに溜まった俺が着た物・・・。昨日、練習がなかったので一気に洗おうとしたが、洗濯機の動かし方が分からない。というか俺が使っていた時の洗濯機とは使い方が違う！！速攻、嫁に電話をし「洗濯機の使い方を教えて下さい。」と泣きの電話を入れる破目になり、その1分後に「洗剤はどこですか？」と又も“泣き電”をし、最終的に「メールで使い方を送ってあげるよ！」とやさしい言葉まで掛けて頂きました。
何とか“洗濯”は出来たものの次に重大なミスを俺は犯してしまった。仕事に来ていく“カッターシャツ”がない！！どこにもない！！そう言えばいつも、出かける前に奥様が出してくれていた事に気づき、またも“泣き電”を・・・。さすがに3回目になると嫁もイラッときたのか「今度は何？！」と少々、ご立腹。俺は「カッターシャツは・・・？」と言うと「クリーニングに出してるよ！！」と今更、何を聞いているんですか？と言わんばかりに声を張り上げて答えた。当然、俺は逆ギレをし、「お前がどこにもメモを書いてへんから悪いんやろ！！」と言おうとした次の瞬間「言っとくけど、冷蔵庫の横に洗濯機の使い方もどこに何が入っているかも、もちろん“カッターシャツ”がどのクリーニング屋にあるかもメモに書いてありますからね！！」俺は「まさか・・・！！そんなまさか・・・！」と思いつつ冷蔵庫の横を見てみると見事なまでにファイリングをされたプリントがマグネットに挿まれていた。
今更、遅いがあたかも知っていたかのように「あ〜これか！前から何やろなぁ〜って思っててん！」と苦し紛れの言い訳をした。すると嫁は「ふ〜ん。では何故、君は私に電話を？」と嫁に初めて“君”などと“上目線”から言われたが、完全に俺の“見落とし”だったので何も言い返す事は出来かった。

続く。