「ドーピング問題」と「真実の金メダル」

繰り上がりそうな室伏の銅メダルについて、
テレビのニュースを見ると、
やはり「銅メダル」というモノへの報道が圧倒的だ。

極端に言えば、
日本のメダルが1つ増えます!、
室伏選手は2大会連続のメダル獲得です!、
という表層上の、結果と成績のみの上辺の報道、という意味である。

もう少し掘り下げているところでも、
せいぜいが、東欧諸国のドーピング過多、薬物依存を、
「けしからんですね」とサラっと舐めて述べる程度である。

室伏が、4年前に引き合いに出したギリシャ神話からの話、
真実の価値はどこに在るのか、ということこそ、
当の競技者として、伝えて欲しいことではないのかなと、思う。

メダルの色、結果ではなく、
できることを自分が全力でやってきたかどうかというプロセス、
その努力を最大限、100%発揮することが出来たかという感覚、
それが、成績以上に大事なことだと言っているのであって、
そのプロセスや努力が、
誰にも恥じることのない、誇れる確かなモノかどうか、
ということを、
4年前に室伏は伝えたのだと思う。

ブログでは、「悟り過ぎ、達観しすぎたところもある室伏」、
と書いたりもしたが、
室伏が言いたかったのは、例え誰にもバレず終わったからと言って、
自分自身は真実を知っているということ、
他の人を騙し、隠し通しても、自分の努力に嘘をついて良いのか、
それでは競技者として頑張ることの価値が薄っぺらになると、
そういうことだと思う。

自分の成績、メダルの色などではなく、
ましてや五輪の場でメダルを受け取れない哀しさなどではなく、
例えば競技そのものがそういう目で見られたり、
競技者の努力にケチや疑いが付いたり、
そういうことを嘆き、悲しみ、提言しているのであって、
なぜスポーツが素晴らしいのかということを、
伝えていきたいのだと思うのだ。

報道ステーションでは、古館さんがこう言っていた。
「なぜ、試合後に検査するのか分からない。
 大会前に全員に一律に検査を実施して、
 そこで発覚したなら競技への参加をさせない方が、
 こういう悲劇はおきないんじゃないか」と。

確かに、ジャマイカのパウエルが、
「(抜き打ち検査で)血を抜かれすぎて本番までに貧血だ」(笑)と言ったり、
フェルプスが「40回くらい抜かれたかな」というように、
抜き打ち検査は相当な頻度のようだが、
競技前に義務付けることも必要であるのかもしれないなーと、
そう思う古館コメントであった。


そんなワケで、今日のブログは【Number誌を喰らう】です。

よろしかったら、どぞ♪
http://wearecrazy.exblog.jp/
『Road to PK BAR(仮名)』

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。