『(裏)スペクタキュラー・サッカー』

  • トミー
    2008年06月10日 02:39 visibility165


お待たせしました、ペペ観戦記。
だいたい、CBの選手なんて奇跡のようなクリアを連発とか
そんなんで朝の『めざまし』とかに取り上げられるもんでしょ。
なのに、代表デヴューして4試合目でゴールを決めてしまうなんて。
しかもセットプレーじゃなく、美しい流れるようなプレーで。

クリロナやデコのファンタジックプレーの端ーっこのほうで、
相手FWとやりあったり、自分のチームのGKとやりあったり、
そういうのを期待してたんです、わたし。
そうでないと、わたしが大々的に取り上げるというキャラとして困るんです。

「クリロナやモウティーニョじゃなくって、なんでぺぺ・・・w」
っていうのがツボなのに。
あぁ、オシム爺ちゃんに負けないほど捻くれてますよ、どーせ。


まぁでも、寝不足の朝ほど目覚めの辛い物はないっていうのに、
フッと目が覚めたと同時に「へへへ♪」とニヤニヤしながら素敵な目覚めを迎えたくらい
本当に幸せです。ひひひ。あーうれしい。(←ぺぺのダンスよりキモい。)

ではでは、最高の出だしとなった
      ポルトガル代表の初戦を、にやにやしながら振り返ってみましょう。


EUROのような歴史ある大きな大会で、大事な初戦を控えたバックステージ。
こういうのが映るとファンとしては嬉しいです。
ポルトガルの緑のビブス着用してるベンチ組の選手でごった返す通路。
その中に一人、スタメンの赤いジャージを着た選手が。
そう、ポルトガルを背負って初めて大舞台に立つペペちゃんです。

ポツリポツリと、スタメン選手が現れる中、一向に先頭をキープし続けているペペ。
お前キャプテンやる気か。と茶化していたら
やっと現れたキャプテンヌーノ・ゴメスとタッチして入れ替わり。


こういう大会で聞く国歌斉唱は本当に感動します、何でだろうね他国なのにさ。
クリロナも気合入りまくり。やる気満々だよ、こいつ。

クリロナだけじゃなく、みんなやる気満々。
円陣を組み、みんなして声を出し合う。さぁ!キックオフ!


クリロナ初シュートは前半4分。実はペペが起点。
最終ラインのペペからクリロナに。
その後のクリロナの3人に囲まれながらドリブル。
するすると切れ込み、そして枠は捉えなかったけれど、これがクリロナ初シュート。
じつは、この後のペペのゴールの起点はクリロナ。

この試合やっぱりクリロナの独壇場でした。

そして圧倒的なポゼッションから16分。
シモンのCKにペペがヘッドで合わせてキレイなゴール!!
・・・がこれはオフサイドの判定っ。うそぉーーん!
ゴールが決まった瞬間、ペペは胸のポルトガルのエンブレムを叩きながらダッシュ。
わたしは、念願のペペヘッドを見て大興奮。
でも残念。オフサイド。因みに試合後に「オフサイドじゃない」とペペは語っていたり。

この線審。実はこの試合中なかなか手強い線審でした。(いやいや)
で、線審さんがドイツ人だと知って、大納得。
この後もこの線審は、フェレイラちゃんやシモンさんのダッシュを容赦なく切り刻んでました。


この日は本当にペペがキレキレ。
セットプレーとなると、上手いこと合わせて、さっきのオフサイの後にも
前半だけで2回ほど惜しい場面が。
相手と交錯して倒れこむペペに会場から「ペペーーー!」の声まで(笑)
(前半34分)


攻撃もだけどもちろん守備もすごくって、後半2分には
ずっとやり合っていたシャンルとGKの間に入って体を張った守備。
「頭いてぇー」というペペに、シャンルが手を取って起こして上げて
頭も撫でてあげたりしててちょっと笑っちゃったり。


そして後半16分に、あの素晴らしいペペゴールが決まるわけです。




起点はさっきも書いたとおりクリロナ。
トルコのゴールキックからトルコは前線につなごうとしますが、
デコやら、ヌーノ・ゴメスのプレッシャーで、最終ラインまで下げらされてしまい
セルベトが上がっているニハトへ大きくパス。
が、それを上手く処理できなかったために、風のようにペペが奪い去って
上がる上がる!(笑)
あとでペペは「行くしかないと思ったんだ」だそうで、トルコもわたしも大困惑。
センターラインを超えたあたりで、左サイドのクリロナにパス。
クリロナはキープ、ペペはちょっと後ろに戻りつつ・・・そのペペにクリロナがマイナスのパス。
受けたペペはドリブルで駆け上がって、ヌーノ・ゴメスと見事なワン・ツープレイ。
PA内に抜きでて二人のDFに囲まれ、体制を崩しながらもシュート!
ゴールに吸い込まれていくボール。

ぺぺ代表初ゴール!
わたし、頭真っ白「えぇぇぇーーーーー!!!どーーしよーーーー!」

お膳立てしたクリロナが広げた両手をすり抜け、あっという間にベンチ脇で囲まれるぺぺ。
後ろからペティートに抱きつかれたり、選手団子の下敷きから生還した時は
この後活躍する、メイレレスに抱き起こしてもらったりと、
ディフェンスメンバーにかなり祝ってもらってました。

わたしは「うそみたい!うそみたいぃっ!!」
と大興奮です。こんなことってないでしょ!
ねた的なキャラで惚れてたのに・・・普通にかっこいいじゃないかぁ!


でも本当に格好いいと思ったのはこのゴールシーンじゃなくって
(正直ゴールシーンはビックリしすぎて格好いいとか思う余裕なかったよ・・・。)
このあとの、ニハトに対するクリア。
ニハトが右サイドで決定的に抜け出て、ぺぺは間に合わないか!と思ってたら、
スルスルと体を入れて、ボールを奪ってCKにクリア。
このときは本当に格好よかった・・・。
ぶっちゃけぺぺを格好良いなんて思ったの初めてだわ。
(じゃぁ一体どこに惚れてるんだろ、わたし・・・。)




この後もクリロナのほかにも、
注目していたモウティーニョのスーパーミドル!とか(枠いかなかったけど。)
ヌーノ・ゴメスのシュートはことごとくポスト!とか
惜しいシーンてんこ盛り。


とりわけクリロナはチームを活かすプレイが光っていて、
彼の持ってるスーパープレイをガンガン自分勝手に出していくのではなく
チームを活かすためにスーパープレイをガンガン繰り出してきて、本当にすごかった。
この大会中、これからが本当に楽しみ。
(・・・デコさんもキレキレだったけど、
  最後で自分で行ったりしちゃってちょっと残念だった。まぁ、続ければあれが決まるんだろうけど。)


そしてナニが投入され、マン・Uコンビのプレイがチラッと見えたところで
相手DFのスパイク裏がナニのすねに直撃・・・流血してかなり痛そう。
でも大して「かわいそう。。。」とならないのは、ナニのキャラだな。


後半ロスタイムも半分程消化して、笛を待つだけとなっていたところで
途中出場のメイレレスがダメ押しの一点を決めて、試合終了!

この最後の一点も、クリロナが起点、そのあとモウティーニョのすんごいお膳立てで
駆け込んできたメイレレスがシュート。

モウティーニョ、魅せます。次はゴールが見たい!




メイレレスに、今度はペペがお返しにハグしに行き、
カルバーリョ先輩が2人と肩を組むなんて、いいシーン。
因みに、ペペとメイレレスは同い年コンビ。


もっと苦戦するかと思っていたトルコ相手に、2−0の快勝。
本当にこの後の戦いが楽しみな内容でした。

それにしてもぺぺもメイレレスも、誰がゴールするなんて思ってたでしょう・・・。
メイレレスなんて、途中から入って2本打ったシュートのうち一本が決まるって・・・。
あぁ、それを言ったらペペなんてシュート一本で1ゴールか。
ファアル数も2、その上ことごとく相手のボールを跳ね返す、跳ね返す。
「残念、そこはペペ」みたいな。(ジェフねた(笑))

とにかく、今日のペペはすごかった。


実はその理由が、試合後のコメントで分かりました。


「ただ夢中だった。
 ポルトガル代表で初めてのゴールを決められたなんて、最高の気分だよ。
 ものすごくモチベーションが高かったんだ。」

最初に書いたとおり、誰よりも一番に控え室から出てきて、
前半が終わっても、誰よりも早く、走ってピッチを後にしたり、

「なんで?ブラジル人のくせに時間に厳しいA型??(ボケ)」

と不思議だったのだけれど、このコメントで納得。
モチベーションがすげぇ高かったんだ・・・。


なんだか改めてラテン選手の精神的たくましさを実感。
いや、大一番でこんなゴールを決められるなんて、
潜在能力もあるんだろうけど、運も持ってるんじゃないかなぁ。
これからカンナバーロのようなビッグ選手になるかもよ。
だとしたら、この大会が大事なターニングポイントになるんだろうね。
・・・もう十分なプレイをこの初戦で見せてくれた気もするんだけど(笑)





最後に笛がなったと同時に、リカルド・カルバーリョと抱き合ってたのは
ちょっとグッときました。
そして、おもむろにユニを脱ぎ始めたので、「誰と交換するの??」と
思ってたら、サポータに向かって走っていき、
「おいでおいで」ポーズ。

サポにユニを手渡してました。かっちょえぇーーー。
一瞬おじさんが、超ロンゲだったんで、女の子かと思って「ないない」とか思ってしまった。
ゴメンね、おじさん。いーなー。いーなー。めっちゃ羨ましい・・・。


そして、めざましニュースまでイキナリペペが出て来てびっくりした(笑)
あやパンが「えぇーー」と思わず言ってしまったのに、笑ってしまいました。
ほんとに、「えぇーーー」ですよ。
あんなの決めようと思って上がるDF、そういないから、ホント。




ペペ試合後インタヴュー(各ソースからまとめ)

「最も大切なことは、3ポイントを手にしてスタジアムを後にできたことだ。
 僕の1点目が取り消されたのは不当だよ。
 僕はオフサイドポジションにいなかったんだからね。
 でも、決して気を落とすことなく、チームを助けようと努め続けたんだ。
 そして、幸いなことに、またゴールネットを揺らすことができたね」








「今の気持ちを言葉で表すことはできない」
       と話したが、チームメートを評価することも忘れなかった。



























































































































































































































「チーム全体の出来が素晴らしかった。
 全員が一体となったサッカーをできたのが、最も重要なことだ。
 ゴールはいつか生まれると思っていた。勝てたのはチーム全体の力だ。
 チームメートの存在なしでは、私は何もできなかった。十分に喜べる試合内容だった」







「チームメートたちの助けと、常に一生懸命トレーニングしてきたことで、
 ポルトガルの人々に多くの喜びをもたらすことができている」



「ブラジル代表よりポルトガル代表としてプレーしたかったんだ。
 チームメイトは僕を温かく迎えてくれた。
 とても感謝している。
 これからもポルトガル代表のためにベストを尽くすよ。」


今日はペペ、男前です。


来季はレアルでも、セルヒオ・ラモスとディアッラと共に駆け上がっていく姿が目に浮かびます。
・・・・レアル最強やね。



次戦勝てば、早くもGL突破に王手。

予想以上にスペクタキュラーなポルトガルのサッカー。
                       眠くっても、目が離せません・・・っ!



EURO公式試合レポート(マッチセンター)

EURO公式サイト:ペペ、感動の代表初ゴールで勝利に貢献

代表、ペペ初ゴールに感激(football weekly)

ポルトガル トルコに快勝(AFP)

ポルトガルが快勝 ペペ代表初ゴール(ism)

スコラーリ監督 会心の勝利に手ごたえ(公式)



































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