
仕事の話
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ナカジ
2008年05月24日 08:34 visibility110
みなさん
「 アスペルガー症候群 」って聞いたことあります?
福祉関係の仕事をしていないと
聞きなれない言葉だとは思います。
私ではうまく説明できないのでこちらを
<Wikipedia アスペルガー症候群より>
対人関係の障害や、他者の気持ちの推測力、すなわち心の理論の障害が特徴とされる。特定の分野への強いこだわりを示したり、運動機能の軽度な障害も見られたりする。しかし、カナータイプ(低機能)自閉症に見られるような言語障害、知的障害は比較的少ない。
一般的には自閉症の軽度例と考えられているが、自閉傾向が強い場合は社会生活での対人関係に大きな問題が起きるため、必ずしも知的障害がないから問題も軽度であるとは限らない。ある研究者によると、むしろ知能の高い方が問題が起きやすいともいう。日本では従来高機能自閉症への対応が進んでいなかったが、2005年4月1日施行の発達障害者支援法によりアスペルガー症候群と高機能自閉症に対する行政の認知は高まった。しかし、依然社会的認知は低く、カナータイプより対人関係での挫折などが生じやすい環境は変わっていない。
また、注意欠陥・多動性障害(AD/HD)や学習障害(LD)などを併発している場合もある。このような合併障害があることと、「アスペルガー」や「自閉症」という言葉には偏見があることなどを理由に、まとめて「広汎性発達障害(PDD)」や「発達障害」と呼ぶ医師も増えている。
だそうです。
上記のように、福祉関係の中でもその認知度は低くて
うちの施設にも1名(Aさん)しかいません。
それに、話す能力は常人並で漢字なんかは私より知ってます。
見た目ではアスペルガー症候群の人だとはわかりません。
だからこそ、本人は辛い経験をしてきたようです。
「心の心理の障害」や「特定の分野に対する強いこだわり」があることで
こちらが「あなたなら簡単でしょ?」と思うような課題でも
本人にとっては、障害が原因でできない。
だけど、私たちはそれを「 わがまま 」と捉えてしまうことが多かったです。
だけど、ある先生との出会いで
「 アスペルガー症候群 」という名前を知り
その人への接し方を変えたことで、その人の生活は激変しました。
障害が原因で社会に適応できないんじゃない。
周りの人間の態度に原因があったんだと気づかされました。
同時に「 知らない 」ことがどれだけ危険なのかも。
私は勤めている施設の利用者は
自分の意思をしっかりと伝えられる人はほんの一部です。
多くは、目線や表情、そのときの状況などで判断しなければなりません。
だからこそ、「 知識 」がとても大切なんですね。
そんなAさんも、現在ではとても落ち着いた生活を送っています。
そして、前回の日記でも書きましたが、私の同期の結婚をぜひ、祝福したいと申し出てくれました!
そこで、Aさんと秘密会議を開き
私の同期が驚くように、作業部屋のホワイトボードに祝福メッセージを書き込むことになりました。
私がすごくうれしかったのは、
それを誰に言われるわけでもなく、自分で思い立って行動できたことです。
今まで、他人のことに対しては、自分の興味(年齢や家族状況)以外、全く無関心だった人が、
「喜ばせたい」と思っているのです。
これには、他の職員も賛同してくれて、たくさんのメッセージを書き込むことができました。
もちろん、利用者も字が書けなくても、その人なりの精一杯のメッセージを書きました。
私の同期が喜ぶ姿も楽しみですが
その姿を見てAさんがどういう表情をするか
そちらもすごく楽しみです☆
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- 事務局に通報しました。
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