もう一個

今宵、フィッツジェラルド劇場で

大人な映画だ。出演者が力抜いて、先ず自分たちが楽しもう、楽しんでるって感じかな。
スクリーンの向こうで楽しんでいる雰囲気が見ているわたしに伝染してくる。

公開ラジオ放送の最終回と言う設定で、いろんな人が出演し、いろんな事が起こり、おかしなことに、その番組を聴いているときに事故を起こして死んじゃったリスナーが天使になって劇場内をうろうろする(すごい美人)どっからが真面目で、どっからが冗談か判断できないような雰囲気の中で、淡々と話はすすんでいく。わたしの好きなカントリー系の歌がたっぷり聴けてそれだけで充分楽しめるんだけど・・・出演者の楽しげな様子は、この音痴の私でさえ「歌えたらいいよなあ、あんなふうに歌いたいなあ」と思わせてくれる。
オープニングのタイトルで役者の名前を見たときはどんな話になるのかさっぱり見当がつかず真っ白になりました。メリル・ストリープが歌うまいんだわあ。トミー・リー・ジョーンズがいかにもの役でうまいし。
ロバート・アルトマン監督の映画ってあんまり記憶にないけれど、役者の使い方が上手いのかなあ。一人ひとりの役者が記憶に残る映画でした。ほんのりと暖かい、きらっと光るじゃなくて、真珠のような映画。

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