小山君2勝目!
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エース朝井
2012年09月11日 22:39 visibility160
8回103球5安打4三振1四球無失点。
初勝利の時が7回92球ですから、相変わらずの省エネピッチングです。
澤村投手や東野投手にも見習って欲しいくらいです。
こんな投球をされると、次の中日戦でも使いたくなることでしょう。
焦ってゴンちゃんや澤村投手を上げることもない気がします。
アウトの内訳は
ゴロ-9
フライ-7
ライナー-3
三振-4
盗塁死-1
となっており、とりたてて特徴はありません。
強いて言えば、初勝利の時と酷似しています。
初勝利時のアウトの内訳
ゴロ→9
フライ→7
ライナー→1
三振→4
相手は違うのに笑っちゃうくらい一緒です。
これが小山君のペースということでしょうか。
次に球種の内訳です。
ストレート-51(50%)
カーブ-19(18%)
スライダー-5(5%)
フォーク-28(27%)
前回のものと比較すると
ストレート・・・58球(63%)
カーブ・・・18球(20%)
フォーク・・・16球(17%)
ストレートの比率が下がり、その分フォークを多投しています。
これは初球から振ってくる広島打線ということもあるでしょうし、小山君自身の初球被打率が4割超えと高かったこともあるでしょう。
カウント球として安易にストレートを投げていないのだと思います。
実際フォークはとても効果的で、広島打線はくるくる回っていました。
ストレートの制球自体は前回よりアバウトでしたが、角度があるのでジャストミートし辛いし、フォークも真ん中低めによく落ちていました。
サイドを狙うのではなくベース板の上に落とす、フォークピッチャーらしい投球だったと思います。
また比率は下がりましたがカーブの精度が前回より向上していました。
これくらいの精度ならば、初球からカーブを振るのは難しいですから、カウント球として有効だと思います。
ただしスライダーはまだまだ使い物になりません。
スライダー系の速い球種を覚え、今日のような高低に加えてサイドが使えるようになると、さらに楽な投球ができると思います。
スタミナとともに来年以降の課題です。
最後に大炎上した田原君について。
日曜日のヤクルト戦では本当に素晴らしい投球でした・・・右打者に対しては打てる球が無かったほどでしたのに
今日は一転大炎上してしまいました。
新人ですから調子の波もあることでしょう・・・それは仕方のないことで、今後に生かしていけばいい。
実際今日は日曜日とは異なり高めに浮く球も多かったと思います。
しかし、それとは別に、今日の結果は田原君の現段階での弱点を浮き彫りにしているのではないでしょうか。
まず第一に
①対左に弱い
サイドの宿命といえばそれまでですが、昨日までの被打率を見ると
対左 .280
対右 .206
と、歴然とした違いが出ています。
現在の田原君は右打者へのワンポイントとしてなら無類の強さを発揮しますが、左打者なら・・・それこそ岩本選手はともかく中東選手にも打たれるのです(失礼!
それに加えてもう一つの弱点があります。
②右打者のインハイに力がある球がいかない
これも投球フォームゆえの弱点です。
結果として、ブランコやエルドレッドなど、アッパースイングで胸元にウィークポイントがある強打者の泣き所を突き切れない。
今日もインコース低めの136㌔ストレートをスタンド上段に叩き込まれましたが、高めと違い低めならばまだ手が伸びる。
彼らのスイングの軌道と合ってしまうのです。
サイドスローという特性を生かしつつ、こうしたサイドゆえの弱点とどう付き合うのか?
これが田原君のこれからの課題ではないでしょうか。
今の力量では、一軍に置いておくと有用な戦力だとしても、左打者に対して、また右の外国人ロングヒッターに対しては僅差で使うのは危険な投手だと思います。
こうした難題をいかに克服してくれるのか、楽しみにしたいと思います。
なんといっても阿部捕手と館山投手お墨付きの潜在能力を持つ男ですからね。
- 事務局に通報しました。
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