J2:3節:ファジアーノ岡山VS水戸ホーリーホック「3バックの弱点を見事に突かれ完敗」
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杉野雅昭
2012年03月20日 00:08 visibility94
岡山VS水戸:0-3
得点者:30鈴木、30鈴木、10橋本
観客数:5576人
●岡山スタメン
10チアゴ
7キムミンキュン・11桑田
17服部・36関戸・14仙石・2沢口
5植田・3後藤・30一柳
1中林
●リザーブ
GK:21真子
DF:4近藤
MF:18竹田・25田所・28岡崎
FW:13石原・19中野
●途中交代
11桑田→13石原、5植田→4近藤、17服部→25田所
●水戸スタメン
30鈴木
15島田・10橋本・28小澤
24ロメロフランク・8村田
3輪湖・6塩谷・18キムヨンギ・25市川
1本間
●リザーブ
GK:21笠原
DF:2岡田・5加藤・16石神
MF:17鈴木・22内田
FW:13岡本
●途中交代
8村田→16石神、3輪湖→2岡田、28小澤→5加藤
●失点シーン
★1失点目
17服部のクリアミスからショートカウンターを受ける。
ボールを拾った28小澤から10橋本へクロスが入る。
エリアの中で、トラップした10橋本が、シュートまで持っていく。
1中林が、弾き出すも逆サイドへいた30鈴木の元へ転がる。
30鈴木が、狙い澄ましたシュートを放って、ゴール。
17服部が、どうしてあそこへクリアしたのか気になる。
サイドもスペース空いてたし、逆サイドへ上手くパスを通された。
1中林も弾き出したけど、流石30鈴木。
あの位置に良くいたもんだ。
★2失点目
また、岡山がクリアしたボールを拾われる。
24ロメロがサイドの25石川へ展開する。
25市川からクロスが入る。
28小澤が折り返し、フリーの30鈴木が、ポストに当たって入る強烈なシュートを決めてゴール。
セカンドボールをまた拾われた。
そこからまた、サイドのスペースを使われての失点。
こうも嫌なところをピンポイントで使われると流石に1中林も何もできない。
30鈴木のマークもボールウォッチャーになってフリーにしてしまったのも問題。
★3失点目
1中林のゴールキックが水戸ボールに。
そこから繋いだ後、15島田が、ドリブルで30一柳をかわしてするすると上がる。
30鈴木が、サイドへいき、3後藤が対応するが、奪えず、バックパスを30鈴木が入れる。
8村田が受けて、25市川へ。
17服部が対応するも簡単にクロスを入れられ、5植田の足も届かず、10橋本が合わせてゴール。
至近距離だったので、1中林も反応できず。
キープ力の高さを感じた。
岡山の選手は、簡単に突破され過ぎ。
また、サイドのスペースを使われての失点だった。
どうにかならないものか。
●水戸の印象と印象に残った選手
水戸は、キープ力が高く、球際に強かった。
5分5分のボールでも水戸側になる事が多かった。
昨季の対戦の時も感じたが、ドリブルが得意なチームだと感じた。
今季は、補強によりその特徴が増した感じだ。
また、戦術的にも昨季より成熟度が上がっている。
3バックに対して嫌な所しっかりつける嫌なチームとなった。
印象に残った選手は、30鈴木。
ポストプレイは流石だった。
体にキレもあり、彼にボールが入るとなかなか奪えなかった。
体の使い方とか上手い。
この試合では、ポジショニングの良さも光った。
流石元日本代表だけあると思った。
●OHの選手が引きすぎではないか?
守備の際には両WBが下がってきてただでさえ5バックになるのにOHまで戻ってくるとカウンターを仕掛ける事ができない。
3試合見てもカウンターを仕掛けるシーンが、皆無という事で特にその事が言える。
WBがクロスあげたい時に中にいないのもOHの選手が下がり過ぎてしまい前線に顔を出せない側面もある。
10チアゴも孤立してしまうし、そういった悪循環がある。
この辺りどう整備していくのか今後の岡山の注目ポイントの一つ。
●17服部より25田所がポジショニングが良い
25田所の方が、高い位置にポジションを取って決定的場面を作れる可能性が高い。
17服部は、運動量が下がっているのか、中間地点にポジションを取ることが多い。
25田所は、攻撃でだけではなく、守備でもしっかり顔を出しているし、運動量あってのポジショニングだと感じる。
クロス精度は、17服部の方が上だが、25田所も見てみたい。
17服部は、簡単に抜かれるが事が多く、25田所はポカをする可能性があるという事で、互いに弱点がある。
17服部のクロスを活かすには、やっぱり中に人数が居ないといけないし、25田所の方が、深い位置でボールを受けてクロスを入れるので、少なくても得点に結びつく可能性は高い。
よって、現状は中にあまり人数が居ないので、25田所を起用した方が、得点になる可能性は高い気がする。
中に人数が増えてくれば、17服部の持ち味が活きるので、そうした回数を増やしたい。
●13石原のWBは、面白い
Yahooの予想スタメンだとOH予想になっているが、13石原の決定力を考えるとWBでの起用がスピードが活きて良いと思う。
11桑田の所の選手が、怪我で少ないので、OHでの起用になるのには、苦しい台所事情という事を察する事ができる。
本来ならWBには、34田中という選手がそういった活躍をしてくれるものと思っていたが、チームにフィットする事無く早々に怪我した。
彼は、ネクスでじっくりWBというポジショニング等を学んで欲しい。
今は、13石原ぐらいしか2沢口を脅かせない。
●サイドをここまで突かれたの久々
ものの見事にサイドを突かれたので、改めて3バックのバランスの悪さを感じた。
しかし、突こうと思ってもなかなかつけないのにこの日の水戸は見事だった。
考えてみれば、富山と北九州と3バックとの対戦が続いてただけに4バックのチームと戦ったのは、今季初とはいえ酷かった。
次は大分なので、山形戦で、どれだけ修正できているのか注目したい。
●監督采配に関して
4近藤が、交代して入る時に5植田が代わって入るのは分かった。
それだけ出来の悪さを感じた。
しかし、悪いと判断するならば、もっと早めに交代しても良かったのではないだろうか。
3失点してから守備の選手を入れるのはどうかと思う。
11桑田の交代は、メンバーを考えれば妥当な所だろう。
11桑田の出来であるならば、もっと長い時間13石原にプレイさせた方が良いのではないだろうか。
17服部と25田所の交代も怪我人というリスクを考えれば、その時間に交代するのも一つの手だが、過密日程とビハインドという事を考えても多少のリスクに目を瞑って投入すべきだったのではないだろうか。
●途中交代と最終配置に関して
スタート時
10チアゴ
7キムミンキュン・11桑田
17服部・36関戸・14仙石・2沢口
5植田・3後藤・30一柳
1中林
最終的配置
10チアゴ
36関戸・7キムミンキュン
25田所・2沢口・14仙石・13石原
4近藤・3後藤・30一柳
1中林
最終的配置の方がサイドは良く機能していた。
17服部は、守備が酷く、2沢口は、攻撃で相手を抜けきれていない。
スタメンよりこの最終図の方が、個人的には良い。
2沢口の所へ、8千明が、ベストなんだけどな。
ただ、4近藤のところは、やっぱり5植田の方が良いと思う。
この形が、今度の形を模索する上で見せた一つの形だと思う。
2沢口が、ある程度DHできていた事に驚いた。
随分中にいるなとは思っていたが、気付いた時には最後の辺だから、正直良く分からないが、違和感は、そこまでなかった。
●得点力不足に関して
9アンデルソンが、怪我して以降急速に決定力が下がった。
やはり、彼の存在が大きかった事が分かる。
ただ、鳥取とのTMを見た限りでは、彼が居てもそこまで劇的良くなる感じはしなかった。
その後の鳥取のTMを見ても爆発力が無く、キャンプでのTMでの好調は嘘のようだった。
まだ、3試合しか消化していないですし、次の大分戦で、どれだけ出来るか。
そして、怪我人が、戻って来た時にどれだけ出来るかですね。
10チアゴや11桑田を引っ張りざるえない現状から台所事情の苦しさを感じますし、前線は、昨季より久木田、妹尾、岸田が居ない事を考えると戦力ダウンなので、得点力が下がるのは、当然なんですよね。
そう考えると、怪我人が、戻ってくれば、それが自然に解決してくれると私は見てます。
言い換えれば今は非情事態なんです。
監督批判したくなるのも分かりますが、現状の戦力と昨季終盤の戦力を冷静に考え安易に批判すべきではないと私は思います。
前線の選手に怪我人が集中し過ぎている感じがしますね。
DFラインに置き換えるなら、24坂本・18竹田・22篠原で戦ってる様なもんです。
うーんでも、矛盾しますけど、これでもやってくれそうな感じは、個人的しますね。
選手がネクストで、育ってくれた感じがしますね。
前線でも、そういった選手が活躍してくれると有難いのですけどね。
現状なかなか結果が出ませんね。
日にちがありませんけど、そろそろ流れからの得点と勝利という結果が欲しいですね。
●評点
岡山側
GK1中林:5,5
防げるところは防いだが、完全に崩されたため何もできなかった。
CB5植田:4,5
空中戦は、辛うじて勝って居たが、パスがほとんど繋がらず、オーバーラップからのクロスや仕掛けが不発で、守備に隙を作るだけになってしまった。
CB5後藤:5,0
13仙石へのミスパスからボールを奪われ危ないシーンを作られた。
セットプレイの流れから裏へ抜けだそうとしたり、していたが、実らず。
CB30一柳:5,0
1:1で不安を見せた。
上がったスペースをどんどん使われた。
DH36関戸:5,5
やっぱり少しミスが散在するものの視野の広さは流石。
DH14仙石:5,5
惜しいシュートを放つも枠を捕えれず。
パスは、正確。
WB17服部:5,5
守備は、相変わらず酷い。
攻撃面だけどクロスが良いだけに、もっと良い所で受けて欲しい。
WB2沢口:5,5
惜しいヘッドがあった。
慣れないDHも任されたが、卒なくこなした。
OH7キムミンキュン:5,5
囲まれてボールを失う事もあった。
惜しいシュートを放つも枠を捕えれず。
OH11桑田:4,5
消えている時間が長かった。
ポジショニング等に課題。
FW10チアゴ:5,0
競り勝てる事もあったが、足下になかなかボール来ず、孤立していた。
途中交代
13石原:6,0
この試合の岡山のMIP。
スピードでサイドを抉り際どいところで、ファールを貰う等、持ち味を発揮した。
4近藤:5,5
安定感のある守備が光った。
調子が良さそう。
25田所:5,5
ポジショニングが良かった。
影山監督:5,0
交代した選手全てが良いパフォーマンスを見せた。
ただ、13石原は、もっと早く投入しても良かったのでは?
水戸側
GK1本間:5,5
出番があまり無かった。
プレスに焦って、フィードを失敗する事もあった。
競り合いで、ボールを落として危ない場面があった。
CB6塩谷:6,0
安定感があった。
CB18キムヨンギ:6,0
正確なフィードを通している時もあった。
SB3輪湖:5,5
厚みのあるオーバーラップを仕掛けた。
SB25市川:6,5
積極的攻撃参加で、攻撃を牽引した。
10橋本のゴールをアシストした。
DH24ロメロ:6,0
高いキープ力からパスを散らした。
DH8村田:5,5
攻守でバランスを上手くとっていた。
SH15島田:6,0
サイドから再三仕掛けた。
SH28小澤:5,5
そこまで目立たず。
OH10橋本:6,5
得点も決めトップしたとして十分仕事をした。
FW30鈴木:7,0
この試合のMOM。
2得点の大活躍。
ポジショニング良さが光った。
途中交代
16石神・2岡田・5加藤:評価不可
柱谷監督:6,5
3バックのサイドを上手く使えるチームを上手く作った。
狙い通りのゲーム運びをした。
審判(主審:大西・副審:安元・石川):6,0
倒れても簡単にファールを通らず、流し気味だった。
そのためゲームにリズムが生まれた。
ジャッジも少し怪しいところがあったが、許容範囲で、妥当だったと思う。
トータルとして考えれば上手くゲームを作ったのでは。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
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