J2:5節:H:ファジアーノ岡山VSモンテディオ山形「今季初勝利」
-
杉野雅昭
2012年03月29日 23:38 visibility84
岡山VS山形:2-1
得点者:19中野、14仙石、9中島
観客数:5762人
●岡山スタメン
10チアゴ
19中野・13石原
25田所・8千明・14仙石・2沢口
4近藤・3後藤・30一柳
1中林
●リザーブ
GK:21真子
DF:5植田・18竹田
MF:36関戸・17服部・7キムミンキュン
FW:20川又
●途中交代
10チアゴ→20川又、25田所→5植田、19中野→7キムミンキュン
●山形スタメン
18萬代
9中島・30山崎
8船山・15宮阪・19秋葉
13石川・5前田・4西河・2小林
1清水
●リザーブ
GK:16中村
DF:3石井・6山田・14宮本
MF:7宮沢・11北村
FW:10伊東
●途中交代
8船山→7宮沢、15宮阪→10伊東、18萬代→11北村
●評
シュート両チーム12本ずつの計24本も放たれる打ち合いになった。
決定力不足の岡山と安定感に欠ける守備の山形らしくスコアは、2-1とそこまで得点は入らなかった。
岡山の運動量で、プレスで、ボールを高い位置で奪い攻守で、良い影響が出た。
山形は、前半岡山に圧倒されたが、後半岡山が2点リードした事により守勢に回った事で、攻勢に出る事ができた。
しかし、1点返すに留まり、同点、逆転できなかった。
●得点シーンと失点シーン
☆1得点目
13石原のパスを10チアゴがワンタッチで返した時に15宮阪に奪われる。
しかし、すぐに人数をかけてプレスをかける。
たまらず、15宮阪がバックパス。
その15宮阪に10チアゴがプレスをかける。
焦った5前田がバックパスをするが、ミスキック。
そのボールを10チアゴが奪って、GKとの1:1でシュート。
一度は、防がれるが、後ろからGKが弾く事を予測して飛び込んで来た19中野が押し込んでゴール。
尚、相手選手も必死に戻るが後少しで、間に合わなかった。
これは、相手のミスだが、積極的守備から生まれたゴール。
19中野も良く走り込んでいた。
ある意味岡山らしいゴールと言える。
☆2得点目
波状攻撃の後に8千明が毀れ球を拾い組み立て直す。
25田所が受けて8千明へ戻し、14仙石へ。
14仙石は楔パスを20川又へ入れ走りだす。
20川又は、ダイレクトで、25田所へ。
25田所へ、15宮阪、2小林、4西河の3人に囲まれる。
25田所へ落ち着いて、後ろから走って来る14仙石の足下へ出し、14仙石がそのままDFラインを抜け出す。
5前田とGKの1清水がコースを消そうとする。
14仙石は、たまたまか5前田の股したを抜く球足の遅いシュートがゴールに吸い込まれる。
20川又が触っていればオフサイドだったが、見送りゴール。
綺麗な形のゴールだった。
後ろの選手の飛び出しという非常に効果的な攻撃パターンからの得点。
こういった形をどんどん増やしていけば、決定機は増えて来る。
ダイレクトで25田所へ出した20川又は、25田所の位置を良く見ていた。
25田所も落ち着いて絶妙なタイミングと絶妙な精度で、14仙石へ良く出した。
14仙石も良く落ち着いていた。
★1失点目
毀れ球を拾った30山崎がサイドへ展開する。
パスを受けた13石川がサイドの選手へパスを出す。
その選手からクロスが入る。
30山崎が30一柳に競り勝ちヘッドで後ろへそらす。
それを受けた9中島が25田所を一度ターンで振り切り、フォローにきた3後藤の股を抜きシュートを決める。
3後藤の股を抜かれたという事で、3後藤としては悔しい失点。
1中林もこれはどうしようもない。
25田所も振り切られたが、責められない。
むしろ、ゴール前で落ち着いていた9中島を褒めるべき。
だが、その前の30一柳が30山崎をフリーしてしまったのは問題。
そのさらに前の4近藤が、13石川がクロスを上げそうな段階で、しっかり相手選手をマークしにいった事を考えると30一柳守備には多少責任があるだろう。
●山形の印象と印象に残った選手
運動量のいるサッカーだと思いました。
DHの選手が長い距離走るというシーンが何度か見受けられた。
思った以上に3トップの人がサイドに展開していて、スペースをついていた。
選手が上手く上がれば攻撃が機能していた。
ただ、前半の始めの辺りは、ロングパスが多かった。
そのため単発で、なかなか良い形を作れていなかった。
その後は、パスを繋ぐ様になり攻撃が徐々に機能する様になった。
セットプレイやサイド攻撃で、チャンスを作っていた印象。
ただ、中盤が薄く、岡山のプレスがきつかった事で、主導権を岡山に握られていたが、個人技で、局面を打開し、多くのチャンスを作っていた感じです。
特に岡山の運動量が落ちてからの猛攻は、見事でした。
印象に残った選手:9中島
スピードを活かして局面を打開するその様は、見事でした。
見ていて怖さがありました。
岡山の選手もなんとかギリギリのところで防いでいましたが、9中島の得点のシーンは、やられました。
あの落ち着きは、素晴らしいです。
●山陽新聞を読んで感じた事
寸前までかなり悩んでいた様です。
ラインを下げるのか。
それとも上げるのか。
下げてやったところ悪くなる一方で、練習を打ちきりにしたそうです。
結局ラインをあげたみたいですけど。
勝ったのは、監督の狙い通りという訳では無い様です。
そういった意味では、がっくりしました。
しかしながらスタメンや選手交代等は、素晴らしかったですし、その辺りは評価できると思います。
人間ですから迷う事もあるでしょうけど、今後少し心配になる記事であったと思います。
今後どういった采配を取っていくのかじっくり見定めていきたいところです。
●25田所は今後もしばらくスタメン
この試合を見る限りやはり25田所の方がクロス以外は良かった。
中に入っていく意識が高く攻撃も良い感じにできてました。
守備でも厳しくいってました。
14仙石のゴールも25田所の中に入っていく意識が生んだゴールでした。
ポジショニング良さが光ったし、攻守で大きな存在感を放っていたと思います。
私的には、今後も25田所がみたいですね。
●8千明の存在はやはり大きかった
球離れの良さが光ってました。
瞬時に状況を判断して、パスをダイレクトで、出したりできてました。
あれだけパスを出していると、どうしても5前田様なミスが生まれてもおかしくないですけど、私の知る限りそういったミスはなかった筈。
そういった意味では、安心感がある。
36関戸や7キムミンキュンは、ボールを持ち過ぎますからね。
それはそれで良さがありますけど、現状のサッカーならば、8千明がファーストチョイスになるでしょうね。
●13石原はやはり決定力が低い
13石原は、チャンスを作れますけど、昨季の岸田以上の決定力不足。
OHやFWとしては実力不足。
9アンデルソンが戻ってくれば外れる可能性は高そう。
個人的には、彼が戻ってきたら2沢口の所で、WBとして起用して欲しい。
そこなら決定力低くても持ち味のスピードと運動量の両方を最大限に活かせる筈。
現段階の評価なら7キムミンキュン、36関戸、19中野の方が私の評価は高い。
決定力がついてくれば、OHでの起用でも問題ないが、現状だと厳しそう。
野球の話だけど、高校生でプロに入って長い間、ネクスみたいな2軍で鍛えて1軍で活躍する選手もいるし、13石原は長い目で見るべきかな。
まだ、プロ2年目ですしね。
●20川又の凄さ
ロングボールへ対して落下点予測してからの胸トラップしてからのポストプレイ。
しっかりとしたボディコンタクトで、相手選手を抑えてボールをキープ。
恐らく10チアゴや19中野より当たりに強いと思います。
自分有利で、ボールを持てるため囲まれない限り、高い精度のパスを出す事ができますし、周りを見てからパスを出すこともできます。
恐らく1トップできる選手の中で、一番チャンスに繋げれる可能性は高いと思います。
スタメンで起用すれば、決定力不足解消に繋がると思います。
是非スタメンで起用すべきだと思います。
●奇抜采配
植田の交代は、正直分かりませんでした。
WBでの起用だった様です。
4バックにかえた的な事を言われてたみたいですが、気付きませんでした。
どうでした?
でも、インターセプトとかオーバーラップとか良かったですよね。
守備の負担が減った分生き生きしてました。
勿論、守備の方でも的確なポジショニングで、しっかり攻撃を防いでいました。
植田って実はGK以外どこでも出来そうな感じがします。
苦手があるとすればSHとOHか。
彼を生かすも殺すも監督次第という感じがします。
そういった意味では、影山監督は、ここまで上手い起用方をしている感じしますね。
今後も彼の起用方には注目です。
●評点
岡山側
GK1中林:5,5
今日は直接セーブするというシーンは少なかった。
1:1での思い切った飛び出しで、相手のミスを誘発した。
CB4近藤:5,5
1:1での強さがあり安定感があった。
CB3後藤:6,5
粘り強い守備で、球際の強さが際立った。
この試合でも効果的攻撃参加があった。
CB30一柳:5,5
積極的攻撃参加で、攻撃に厚みをもたらした。
もう少しで、得点という決定的クロスを入れた。
守備では、失点に繋がる隙を少し見せた。
DH8千明:6,0
色々なパスを屈指して、攻撃にリズムをもたらした。
守備でもボールを受ける選手に厳しくいって、自由にさせなかった。
DH14仙石:7,0
この試合のMOM。
この試合では、2度程ボールを失う場面があったが、後は、正確なパスとキープで、上手くボールを回せていた。
そして、この試合では、飛び出しから決勝ゴールを決めた。
WB25田所:6,5
仙石のゴールをアシスト。
的確なポジショニングで、チャンスを何度か作った。
シュートを放つ等、積極的プレイが光った。
WB2沢口:5,5
攻守で上手くバランスを上手くとっていた。
OH19中野:6,5
チアゴのシュートのこぼれ球に上手くつめてのゴールを決めた。
セットプレイでもポストに当たる惜しいシュートがあった。
OH13石原:6,0
スピードを活かしたプレイが光った。
決定機を決め切れない決定力不足が目立った。
FW10チアゴ:6,0
おしゃれなパスが目立った。
決定機を決め切れなかったものの先制ゴールに繋がった。
途中交代
20川又:6,0
トラップしてからのポストプレイで、チャンスを作った。
体のキレを感じたので、状態は良さそう。
5植田:6,0
WBという慣れないポジションだったが、インターセプトとオーバーラップが光った。
スケールの大きさを感じた。
7キムミンキュン:6,0
短い時間だったが、しっかりボールキープして求められた仕事をこなした。
影山監督:6,5
スタメンで、25田所を起用した事は、私も希望してた事で、評価したい。
チームにフィットしてない11桑田を外した事も評価できる。
交代した選手が全て活躍した。
5植田のWB(SB)起用は、独創的な物で、いざされてみると名采配だった。
8千明と20川又が加わっただけで、選手起用の幅が広がり、それが勝利という結果に繋がった。
山形側
GK1清水:5,5
的確なポジションと上手いハイボール処理で、安定感があった。
2失点とも防ぐのは難しかった。
CB5前田:4,5
失点に繋がるミスパスをした。
CB4西河:5,0
2失点したものの安定感があった。
SB13石川:5,5
ビルトアップの段階での攻撃の起点となっていた。
SB2小林:5,5
積極的攻撃参加で、チャンスを何度か作った。
DH8船山:5,0
足を痛めのかハーフタイムで交代となった。
パスをなかなか繋げなかった。
DH15宮阪:5,0
ルーキーとは思えない落ち着いたプレイが光った。
DH19秋葉:5,0
無難にこなしていた。
FW9中島:6,5
山形のMIP。
スピードを活かしたプレイで、再三チャンスを作った。
反撃の1点を決めた。
FW30山崎:6,0
個人技が光った・
FW18萬代:5,0
ポストプレイをそこそここなした。
途中交代
7宮沢:5,5
長い距離を走る等、攻撃面で、存在感を示した。
10伊東:5,0
目立った仕事できず。
11北村:5,5
良いパスを出していた。
奥野監督:5,5
攻撃的サッカーを上手く作っていた。
交代カードは、あまり効果的ではなかった。
ただ、早い段階で、選手を交代させた事から決断力がある采配だった。
審判(主審:扇谷・副審:穴井・木川田):5,0
ハンドを何度も見逃したり、イエローカードの出し方に違和感があった。
初めてさばいたみたいですし、仕方ないか。
●今節を見ての希望のスタメンとリザーブ
スタメン
20川又
19中野・36関戸
25田所・8千明・14仙石・2沢口
4近藤・3後藤・30一柳
1中林
リザーブ
GK:21真子
DF:4植田・18竹田
MF:17服部・7キムミンキュン・13石原
FW:10チアゴ
9アンデルソンが戻るまでは、13石原はベンチ要員。
本来は右WBで起用したい。
トップチームになった34田中がどこまで食い込めるか。
9アンデルソンが戻る頃には、チームにフィットして2沢口、34田中、13石原でレギュラー争いして欲しい。
11桑田に関しては、正直活躍するのは難しいと思いますので、ベンチ外で。
36関戸の才能を考えれば使わない手はないかと思います。
7キムミンキュンも良いですけど、スルーパス精度が悪いのでその点で、正確な36関戸をファーストチョイス。
19中野もFWという事で、嗅覚に優れるし、意外とアイデアがあるおしゃれなパスを出せるという事で、決定的仕事ができそうな感じがするので、チョイスしました。
交代に関して
攻撃的行く時は、20川又→10チアゴや19中野→7キムミンキュン、25田所→17服部or5植田の投入が良いかと。
守備的に行く時は、25田所→5植田
守備的特殊策として、19中野→7キムミンキュンを投入してボールキープへ。
パワープレイで、36関戸→10チアゴ。
21真子と18竹田は、それぞれ、1中林と3後藤のバックアップ。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
良いと思ったら評価して頂けると嬉しいです。
- favorite2 visibility84
-
navigate_before 前の記事
J2:5節:H:ファジアーノ岡山VSモンテディオ山形「千明復活で流れを変えられるか」
2012年3月24日 -
次の記事 navigate_next
J2:6節:A:徳島ヴォルティスVSファジアーノ岡山「内容では負けたが、試合には勝った」
2012年4月5日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件