2012:A代表:W杯最終予選:H:日本VSヨルダン「相性の悪いヨルダンに退場者の影響もあり快勝」
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杉野雅昭
2012年06月10日 02:35 visibility126
日本VSヨルダン:6-0
得点者:18前田、4本田、4本田、10香川、4本田、16栗原
●日本代表
18前田
10香川・4本田・9岡崎
7遠藤・17長谷部
5長友・15今野・22吉田・6内田
1川島
●リザーブ
GK:12西川・23権田
DF:2伊野波・16栗原・3駒野・21酒井
MF:13細貝・20高橋・14中村
FW:8清武・19宮市・11ハーフナーマイク
●途中交代
22吉田→16栗原、4本田→14中村、15今野→2伊野波
●ヨルダンスタメン
10ハイル
9オダイ・18ザエル・14アブダラー・ディーブ
4バハ・6アルムルジャン
16バゼム・2モニル・19アナス・13バニアテヤ
1シャフィ
●リザーブ
GK:12エルアマイレー・22アルズビ
DF:3スリマン・5アルドメイリ・8バジャル・15シャディ・17ハテム
MF:7アメル・ディーブ・11ライド
FW:20ハムザ・21シャリフ・23ビジャー
●途中交代
16バゼム→5アルドメイリ、18ザエル→23ビジャー、10ハイル→15シャディ
●戦評
日本が早い時間に先制・加点に成功する。
ヨルダンは攻めざる得ない状況だったのに関わらず、退場者を出してしまう。
この結果、ヨルダンに反撃する術を失った。
前半で4点差という予想外の展開になる。
ヨルダンは、後半気持ちを入れ直して臨んで、多少改善し、シュートまで持っていく事が出来る様になった。
しかし、状態の差が歴然だったのと、人数少ない事もあって、さらに2点差がつく。
結果終わってみれば、戦前の予想に反して6-0の日本のワンサイドゲームとなった。
●レビュー(日本側)
過去2度の対戦で、1点を争う難しい試合に成る事が予想されていたが、日本の状態がかなり良かった。
チームとしての成熟度はかなり高いものがあるようだ。
4本田の復帰が大きく、4本田の不在の間に試行錯誤していていた結果、チームとしての総合力が上がったと考えるべきか。
22吉田の状態が気になるが、CBの層を厚くする意味でも、代役の選手には頑張って貰いたい。
この試合の先制点は、待望のセットプレイからだった。
この18前田の先制ゴールは大きかった。
ヨルダンのゲームプランもこれで、崩れた。
やはり得点すれば、相手陣地に隙が出来るので、追加点が生まれた。
退場者が出たのは決定的だった。
これで、ヨルダンが集中力切らしてくれた。
後半は、ヨルダンが、気持ちを入れ直していたためPKとCKのショートコナーからしか得点できなかったのは、課題。
相手は一人少なかった訳だから畳みかけて、前半以上の得点を取らないといけなかったと思う。
この後半の戦い方を考えるとアウェーでのヨルダン戦は、もつれそうな予感がする。
来年の対戦になるとこの試合の様には行かないだろう。
なかなかこの試合から収穫出来る者は少なく、勝利から喜びと自信を得たぐらいか。
この結果に過信しない事を祈るばかりである。
むしろ、怪我人が出た事で、成長を加味したチームとしての総合力としては、失ったものの方が大きかったかもしれない。
勿論、勝ち点3と得失点差の面で、予選突破に関してかなり有利に立てたのは、嬉しい。
ただ、日本クラスならその先のW杯を見据えた時には、もっと苦しんだ方が、チームとしては成長出来る筈。
そういった意味では、次のオーストラリア戦、勝ち点3と多くの経験値を得れる試合としたい。
●レビュー(ヨルダン側)
過去の対戦で、この試合にある程度自信があった筈。
残念ながらそれは、打ち砕かれてしまった。
今後戦う上で、精神面でのダメージが気になる所である。
この試合で、悪かった事を如何に修正し、次の試合に臨めるかポイントとなる。
後半の失点がPKとCKであった事を考えると後半の戦い方をベースに今後戦って行くのが現実的と言える。
日本のライバルとして、強敵である事には変わらず、次の対戦まで、然るべき準備を進めて来るだろう。
出来れば、その頃には、日本は予選を通過を決めておきたい所。
もし、僅差であれば、後半のヨルダンを考えると難しいゲームに成る事は間違いない。
●得点シーン
☆1得点目(18前田)
CKから。
4本田は、ファーサイドを狙う。
少し離れた位置に取っていた18前田は、相手DFの前に飛び出し、先にヘッドする。
そして、そのヘディングシュートは、ポストに当たりゴールとなる。
4本田のCKの精度も良かったし、18前田の動きも基本に忠実で、正確なヘッドだった。
☆2得点目(4本田)
クリアされたボールを7遠藤が、拾い裏へスルーパス。
そのスルーパスに4本田が、反応して裏へ抜け出す。
4本田は、ダイレクトすなわちワンタッチ目で、相手GKの動きを見て、冷静にコースに流し込んでゴール。
7遠藤のスルーパスが素晴らしかった。
良く見えていた。
4本田も冷静に決めてくれた。
二人の意思疎通が上手く行って生まれたゴール。
こういったゴールを増やしていきたいですね。
☆3得点目(4本田)
ボールを回した後、7遠藤がサイドの9岡崎へスルーパス。
9岡崎がフリーだったが、相手DFがつく。
それでも9岡崎は切り返してシュートまで持っていくもついていたDFに当たる。
毀れ球が、遠いサイドにいた4本田の元へ転がる。
それを4本田が流し込んでゴール。
ここでも7遠藤のパスが素晴らしかった。
あそこが見えているか。
7遠藤のパスは、4本田の1得点目のシーンと言い素晴らしい。
まず、シュートを打てばゴールが生まれる可能性が高まる。
それを証明するゴールだったのではないかと。
4本田は、美味しいところを持って行きましたね。
☆4得点目(10香川)
サイドからの崩しの流れで、18前田がGKと競り合ってボールが毀れたところから。
そのボールを6内田の元へ転がる。
6内田は、落ち着いてフリーの10香川へ出す。
10香川は、ゴール左隅をしっかり狙ってのゴール。
それまでの流れも良かったが、長くなるので割愛しました。
6内田は、良く見えていた。
SBとしては、視野の広い選手と言う事を改めて感じたゴール。
ビルトアップや崩しの上でのアイデアで、6内田以上のSBは、日本になかなか居ないのでは?
後は、クロス・パス・シュート精度といった質が向上してくればもっと活躍できる選手だと思う。
守備も向上して来たし、スピードもあるから本当に良いSB。
10香川も左隅に決める辺り流石といった感じか。
10香川は、もっとゴールを決めて欲しい選手。
☆5得点目(4本田)
18前田が仕掛けてPKを貰う。
そのPKを4本田がしっかり決めてゴール。
18前田の仕掛けが良かった。
しかし、また真ん中か(笑)
なんかそんな予感がしてたけど、怖い物知らずとかしか言えない。
4本田は、これで、ハットトリック。
能力の高さを見せた。
これからの活躍に期待したい。
☆6得点目(16栗原)
14中村のCKから。
14中村は、ショートコーナーを使い5長友へ。
5長友は、14中村へリターン。
14中村もダイレクトで、リターンし、5長友がフリーとなる。
5長友が中の様子を見てクロスを入れる。
そのクロスに16栗原が、高い打点でヘッドで合わせてゴール。
ショートコーナーという工夫を入れてからの得点。
得点パターンの多さを感じる得点だった。
この日の最後の得点な訳だが、セットプレイに始まって、セットプレイで終わる。
セットプレイでも流れからでも取れるとライバルに見せれただけでも価値のあるゴール。
オーストラリアは、高いし、こういった工夫を入れてセットプレイからチャンスを作って欲しい。
いやー、それにしても16栗原高かったですね。
良いヘッドからのゴールでした。
●要点整理
(1)再び快勝。
(2)先制点は大きかった。
(3)退場者が出たのは、決定的だった。
(4)内容の良いゴールが多い。
(5)日本の攻撃の引きだしの多さを感じた。
(6)この試合でも堅い守備が目立った。
(7)特徴のある選手が自分の持ち味を発揮した。
(8)吉田の怪我が心配。
(9)パスワークに多様性を感じた。
(10)ゴールに迫る攻撃に機能美を感じた。
(11)セットプレイで、得点が出来たのは大きかった。
(12)攻守の質の高さを感じたので、この調子を維持したい。
(13)そして、最大のライバルオーストラリアに勝とう!!
●評点
GK1川島:6,0:一方的展開も集中力切らさずしっかり守った。
CB15今野:6,0:的確なポジショニングで完封に貢献。
CB22吉田:5,5:厳しい様だが、無理なオーバーラップから怪我して、チームに迷惑をかけた。
SB5長友:6,5:正確なクロスから16栗原のゴールをアシストした。
SB6内田:6,5:パスで、持ち味発揮し、ゴールをアシスト。
DH7遠藤:7,5:素晴らしいパスを出し、ゴールをアシストし、自らも得点を狙うプレイもあった。
DH17長谷部:6,0:楔型パスの意識は高い。
SH10香川:6,5:決定機をしっかり決めた。
SH9岡崎:6,0:チャンスを作るも決め切れなかった。
ST4本田:8,0:決定機をしっかり決めてハットトリックの大活躍。
FW18前田:7,0:流れを引き寄せる先制ゴールを決めた。
途中交代
16栗原:7,0;CKのショートコーナーから得点を決めた。
14中村:5,5:パスミスが目立った。
2伊野波:評価不可
ザッケローニ監督:6,5:采配は、イタリア人監督らしかったが、完勝に導いた。
審判:6,0:上手くゲームを作った。
●MOM
「4本田」
ハットトリックを決めた4本田で文句なし。
伊達に南アフリカW杯で、FWをやった選手だけある。
この調子で、W杯に導いて欲しい。
●希望スタメン
18前田
10香川・4本田・9岡崎
7遠藤・17長谷部
5長友・15今野・22吉田・6内田
1川島
●満足度
7点(10点満点)
ヨルダンには、苦戦すると思ってたので、まさかこれだけ点が入っての大勝には驚いた。
もっと強い相手にこの結果ならもっと嬉しいけど…
日本から世界へ
To
Be
Continued
by杉野雅昭
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