2012:ヤマザキナビスコカップ:決勝:鹿島アントラーズVS清水エスパルス「延長戦までいった決勝は、王者の風格を見せた鹿島が、得意の最少得点差で、逃げ切る」
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杉野雅昭
2012年11月11日 17:49 visibility120
鹿島VS清水:2-1
得点者:20柴崎 岳、11大前 元紀、20柴崎 岳
観客数:45228人
主審:家本 政明
副審:宮島 一代、村上
孝治
1、鹿島情報
ジョルジーニョ監督
スタメン
13興梠
慎三、9大迫 勇也
20柴崎 岳、25遠藤 康
40小笠原 満男、16本田 拓也
23昌子 源、15青木 剛、3岩政 大樹、22西
大伍
21曽ヶ端 準
リザーブ
GK:1佐藤 昭大
DF:6中田 浩二、7新井場 徹
MF:10本山
雅志、11ドゥトラ、14増田 誓志
FW:8ジュニーニョ
途中交代
13興梠 慎三→11ドゥトラ、16本田
拓也→14増田 誓志、23昌子 源→7新井場 徹
2、清水情報
アフシン・ゴトビ監督
スタメン
13高木 俊幸、35キム・ヒョンソン、11大前
元紀
16八反田 康平、17河井 陽介
2村松 大輔
33イ・キチェ、4カルフィン・ヨン・ア・ピン、3平岡 康裕、28吉田 豊
31林
彰洋
リザーブ
GK:1山本 海人
DF:36三吉 聖王
MF:10小林 大悟、32石毛 秀樹
FW:23白崎
凌兵、27鍋田 亜人夢、34瀬沼 優司
途中交代
17河井 陽介→10小林 大悟、16八反田 康平→32石毛 秀樹、2村松
大輔→34瀬沼 優司
3、戦評
前半は、清水が、しっかり繋いで、好機を作る。
しかし、両チームとも攻守で、集中力が、光った。
前半は、様子見の意味合いが、強くスコアレスで、折り返す。
後半の頭から鹿島は、選手を交代したり早い時間で、立て続けに交代する。
鹿島は、元々守備的スタメンだったので、攻撃が、見違えるように良くなり好機を作れる様になった。
その結果PKから鹿島が、先制。
それに対して清水は、※訂正:微妙な判定ではあったが、※PKで、すぐ同点に追いつく。
交代した選手が、活躍している鹿島が、主導権を握る形で、延長戦に入る。
すると立ち上がりすぐに鹿島が、勝ち越し。
その後は、清水が、リスクを冒して攻める。
それに対して、鹿島が、カウンターで、何度も決定機を作るも追加点を奪えないでいた。
しかし、清水もなかなか形を作れず、逆にお得意の1点差で、逃げ切る試合巧者ぶりを見せた鹿島が、逃げ切って優勝した。
清水は、※訂正:またしても初タイトル→久々のタイトル※を取れなかった。
4、得点分析
鹿島:1得点目:20柴崎
岳
清水のCKから。
クリアしたボールを拾った25遠藤が、そのまま駆け上がる。
10小林が、付き対応する。
一旦後ろにターンし、10小林と距離を置き裏へのスルーパスを出す。
11ドゥトラが、裏へ抜け出す。
二人が、付くが、厳しく行けず中へのパスを出される。
20柴崎が、抜けかけるが、溜まらず33イ・キチェが手で引っ張ってしまいPK。
これを20柴崎が、冷静に決めてゴール。
見事なカウンター。
最後は、PKという形こそなりましたが、鹿島として狙い通りの得点。
清水としては、しっかりシュートで、終わるかファールで、止めたかったが、そのチャンスは、なかなか無かった。
また、鹿島の選手もチャンスと見て長い距離を多くの選手が、良く走っていた。
清水も懸命に戻っていたが、十分な対応が出来る人数は、揃わなかった。
清水:1得点目:14大前
元紀
清水のCKから。
※訂正:競り合いの中で、14増田が、16八反田を手で抑えて?ファールでPK。
このシーンで、14増田に後ろから3平岡が、突っ込んで来て倒れた。→15青木が、清水の選手を倒してしまいPK。※
そのPKを11大前が、しっかり決めてゴール。
※訂正:正直良く分からないシーンでした。
倒れたからPK取ったんじゃないかと思える。
詳しい方教えて下さい。
その前鹿島にPK与えた事も関係しているのかな?→?→審判は、良く見ていましたね。
15青木が、誰か確認できませんが、清水の選手を倒しています。
PKも冷静に良く決めたと思います。
鹿島としては、得点直後だけに悔やまれる失点だった。※
鹿島:2得点目:20柴崎
岳
14増田のサイドチェンジから。
サイドチェンジで、スペース走り込んだ22西が受ける。
13高木が、対応するが、22西が、上手くいなして中へ浮き球の低いライナー性のパスを入れる。
それを20柴崎が、上手くコントロールして裏へ抜け出す。
4カルフィン・ヨン・ア・ピンが、対応しようとするが、トップスピードの20柴崎についていけず諦める。
3平岡も懸命に足を伸ばすも20柴崎は、ブロックされる前にしっかりボールをミートしたシュートを31林のポジション取りした位置とは、逆に蹴り込みこれが決まってゴール。
崩す展開も良かったですが、20柴崎の超絶トラップが、光った。
清水としては、これは、何も出来ない本当に素晴らしいゴールでした。
5、レビュー(鹿島側)
守備がから入った事が、結果的に功を奏した。
パスを繋いで、崩して来る清水に対して、最後の所で、ファールで、しっかり潰し、最後の所で、ブロックしてしっかり守った。
その分攻撃は、リスクの少ないロングパスで、裏を狙うという攻撃で、ほとんどチャンスを作れなかった。
後半頭からは、11ドゥトラを投入。
これで、どんどんスピードを活かした攻撃を何度も見せる。
さらに14増田を投入。
これで、パスが繋がる様になり徐々に主導権を鹿島が、握った。
良い崩しからPKで、先制。
その後同点に追い付かれたものの疲労が溜まった清水の選手に対して7新井場が、ある程度自由に出来何度かチャンスを作った。
延長戦に20柴崎のプレイで、突き放して、その後もカウンターから何度も決定機を作ったが、突き放す追加点を決めれず、苦しい時間が続いた。
それでも、そのまま逃げ切りナビスコのタイトルに手にした。
この試合のMOMは、20柴崎で、文句なく素晴らしいプレイが、光った。
テクニックも高く、運動量も多く、視野も広い。
代表のポテンシャルもある選手で、これからが、楽しみ。
怪我しない様に日頃体を気遣って過ごして欲しい。
25遠藤も良いプレイを見せていた。
キープ力も高く成長を感じた。
本当に主力としてやっていける選手となり、野沢の穴を埋めるだけの活躍を出来ていた。
11ドゥトラも京都から移籍だが、鹿島の方が、チームにフィットしており、京都時代より良いプレイが、出来ている。
スピードが、ある選手なんだと初めて知った。
清水として、何度も仕掛けられたので、脅威だった筈。
21曽ヶ端もGkとしての判断が、素晴らしく攻守で、良いプレイを出来ていた。
的確なゴールキックやポジショニング。
正確なゴールキック。
こういったGKが、居るから最少得点差で、勝てる試合が、多くなるのだと思う。
15青木、3岩政も守備で、1トップに仕事をさせなかったのは、素晴らしい。
ただ、ビルトアップが、物足りなかった。
特に3岩政のロングフィードの精度の悪さが、目立った。
22西もテクニックのある正確なプレイで、サイドで、存在感を示していた。
守備もしっかりやっていたし、加入当初より大分チームにフィットしていると感じた。
9大迫も1トップとして清水の1トップに比べてもしっかり収まっていて、良いシーンを何度も作っていた。
この差は、大きいと思う。
後は、得点をもっと出来るようになれば代表も見えて来る。
途中交代の11ドゥトラ、14増田、7新井場が、攻撃で、持ち味を発揮した。
その辺り延長戦に入ったものの狙い通りの勝利だったとと言える。
この辺り、ゲームプラン通りの勝利が、出来る鹿島の強さをと言える。
まさに王者の風格。
リーグ戦こそ下位に低迷しているが、意地を見せた形となった。
試合内容と結果共に鹿島は、優勝に相応しい内容であった。
鹿島には、この結果を残りのリーグ戦、来季に繋げて欲しい。
6、レビュー(清水側)
スタメンから守備的に入った鹿島に対して、攻撃的かつ若い布陣で、この試合に臨んだ。
序盤からしっかりパスを繋いで、若い選手達が、躍動していた。
サイドと中央からのパスの攻撃とバランス良く攻めるも鹿島の集中した守備の前にシュートブロックの前になかなかGKまで、シュートが届かなかった。
後半に入ると選手交代してきた鹿島に対して次第に後手後手に回った。
一時は、先制されるもすぐPKで追いついた。
選手交代で、入った選手が、持ち味を発揮して、チャンスを作るもなかなか決定機を作れなかった。
延長戦に入ったが、開始早々に失点する。
その後リスクを冒して攻めるも逆に逆襲を受けるが、なんとか凌ぐ。
最後まで諦めずに守り、攻めるが、1点が遠く※訂正:初タイトル→久々のタイトル※は、夢と散った。
鹿島のDHの16本田が、在籍した当初の選手が、ほとんどおらず古巣とは思えないと言っていた。
それだけ監督も選手も変わり若返ったチーム。
リーグ戦でも堅い守備をベースとしたサッカーで、そこそこの成績の残している。
若い選手を中心としたチーム作りには、好感を持てるとともにこれからのチームと感じた。
若い選手が、多いとは言え、弱くなく非常にレベルの高いチームと感じた。
これからの清水の成長と躍進に期待したい。
選手個別として見れば、13高木が、抜群の存在感を見せた。
前半に決定機のシーン以外でもドリブルで、中に切り込んで、思い切りシュートで、何度も仕掛けた。
鹿島の脅威になった選手だと思うし、本当に良い選手に成長しているなと感じた。
これからより決定力を磨いて、もっと得点出来るようになって欲しい。
4カルフィン・ヨン・ア・ピンも能力の高さを見せていた。
CBながらしっかりビルトアップをし、攻撃での貢献度は、非常に高い。
守備でも1対1の強さは、流石だった。
残念ながら失点のシーンは、鹿島の選手が、凄すぎたので、防げなかったが、個人的には、十分な働きをしていたと思います。
10小林もパスセンスを感じるプレイを何度か見せていた。
ただ、一度決定機で、折り返すのクロスのボールを上手くミートせず、カットされたシーンが、あった。
そういったキレの部分は、最盛期と比べるとちょっとパフォーマンスが、下がってきていると感じたが、随所に円熟なプレイを何度か見せていた。
悪くないパフォーマンスだったと思います。
残りの試合10番に恥じない活躍をして欲しい。
32石毛は、流石でした。
ドリブルにキレがあったし、パスセンスがあった。
これからが、楽しみな選手ですね。
33イ・キチェは、PKを献上したものの精度の高いクロスで、何度もチャンスを作っていた。
悔しい思いをしたと思うが、頑張って欲しい。
清水は、まだまだこれから強くなるチームだと思うし、タイトルを取れるポテンシャルのあるチームだと思うし、この結果の糧に上を目指して欲しい。
7、評点
鹿島側
ジョルジーニョ監督:7.0:スタメン起用及び選手交代が、効果的だった。
GK21曽ヶ端
準:6.5:ファインセーブもあったし、攻撃でも的確な判断やプレイが、光った。
CB3岩政
大樹:6.0:守備は、良かったが、フィード精度が、酷かった。
CB15青木
剛:※訂正:6.5:1トップを上手く抑えてDHらしくビルトアップもしっかりしていた。→5.5:軽率なプレイで、得点直後にPKを献上した。※
LSB23昌子
源:6.0:1対1での対応等は、良かったが、攻撃面では、あまり貢献できなかった。
RSB22西
大伍:7.0:勝ち越しゴールをアシストするスルーパスを通した。
DH40小笠原
満男:6.5:視野の広さを活かしたゲームメークで、貢献した。
DH16本田 拓也:6.0:厳しくチェックして、チャンスを潰した。
LSH20柴崎
岳:8.0:随所に良いプレイを見せ、2得点の活躍。
RSH25遠藤 康:7.0:前線の起点となり鹿島の攻撃の時間を作った。
FW13興梠
慎三:5.5:なかなか持ち味を出せる事無くハーフタイムで、交代した。
FW9大迫
勇也:6.5:ポストとして機能したが、ストライカーとしてのゴールという仕事は、出来なかった。
途中交代
11ドゥトラ:7.0:カウンターで、何度も清水ゴールに迫った。
14増田
誓志:7.0:フリーランや視野の広さを存分に発揮した。
7新井場 徹:7.0:持ち味のクロスやドリブルで、多くの決定機を作った。
清水側
アフシン・ゴトビ監督:6.0:最後まで、勝利を信じての采配を見せても勝てなかった。
GK31林
彰洋:6.5:決定機を何度か防いだ。
CB4カルフィン・ヨン・ア・ピン:6.5:1対1での強さを見せ、ビルトアップとして攻撃で、攻撃に貢献。
CB3平岡
康裕:6.0:守備で良さを見せるも高い技術の前に2失点喫した。
LSB33イ・キチェ:5.0:攻撃で、良いプレイを見せていたが、PKを献上してしまった。
RSB28吉田
豊:5.5:攻守で、持ち味を発揮した。
DH2村松 大輔:5.5:守備で、しっかり潰してピンチの芽を摘んだ。
CH16八反田
康平:5.5:攻守で、持ち味を発揮した。
CH17河井 陽介:6.0:上下の動きで、攻守に顔を出したが、ゴールに絡めなかった。
LWG13高木
俊幸:7.0:キレのあるドリブルや惜しいシュートを放つ等、持ち味を存分に発揮した。
RWG11大前
元紀:6.5:最後の所をやりきれなかった。
CFW35キム・ヒョンソン:5.5:鹿島の厳しいマークの前に何も出来なかった。
途中交代
10小林
大悟:6.0:パスで、チャンスメークするも得点に繋がらず。
32石毛 秀樹:6.5:ドリブルやパスで、非凡な才能を見せるも1点が遠かった。
34瀬沼
優司:5.5:高さをあまり活かせなかった。
主審:家本 政明:※訂正:5.5:清水のPKの判定は、怪しい気がするが、どうでしょうか?→7.0:良く見てPKになるファールを見逃さず公平なジャッジで、ゲームを作った。※
副審:宮島
一代、村上 孝治:6.0:大きな誤審なく、上手く裁いた。
8、MOM
MOM:「20柴崎
岳」
2得点の大活躍。
1点目のPKに繋がったシーンも2点目の得点のシーンも形に似ているが、視野の広さとテクニックの高さを感じるゴールだった。
じっくり20柴崎を見たのは、初めてだが、存分に持ち味を発揮したのではないだろうか。
まだまだ二十歳という事で、これからが楽しみ。
9、満足度
7点(10点満点)
攻守の切り替えも早く見応えのある試合だった。
若い選手を何人か見れた事は、良かった。
Jリーグから世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
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