2013:J2:1節:H:ファジアーノ岡山 VS V・ファーレン長崎「これからすべき事」

岡山VS長崎:1-1
得点者:18佐藤 洸一、9荒田 智之
観客数:9687人
主審:吉田 哲朗
副審:和角 敏之、宮部
範久

1、岡山情報

監督

影山 雅永

スタメン

9荒田 智之
14押谷 祐樹、18関戸 健二
25田所
諒、10千明 聖典、7仙石 廉、2沢口 雅彦
5植田 龍仁朗、18竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:4近藤 徹志
MF:35島田
譲、17鈴木 崇文、8石原 崇兆、41幡野 貴紀
FW:20上條 宏晃

途中交代

18関戸 健二→8石原 崇兆、2沢口 雅彦→17鈴木 崇文、7仙石
廉→20上條 宏晃

 

2、長崎情報(評点も含む)

監督

高木 琢也:6.5

スタメン

18佐藤 洸一:7.0
14幸野 志有人:6.0、11神崎
大輔:6.0
17古部 健太:6.5、22井上 裕太:6.0、16岩間 雄大:6.0、19小笠原 侑生:6.0
4高杉 亮太:6.0、2山口
貴弘:6.5、3藤井 大輔:6.0
1岩丸 史也:5.5

リザーブ

GK:21金山 準樹
DF:5河端 和哉、28下田
光平
MF:6前田 悠佑、33山田 晃平
FW:15水永 翔馬

途中交代

18佐藤 洸一→15水永 翔馬:6.0、14幸野 志有人→6前田
悠佑:評価不可

3、戦評

出だしから積極的な守備で、流れを掴んだ長崎が、前半終始圧倒する。
その流れの中で、前線のプレスが、功を奏し、18佐藤
洸一のゴールで、長崎が先制。
岡山は、前半良い所が無かった。
後半に入ると流石に不味いとみた岡山の影山 雅永監督が、ハーフタイムに18関戸
健二に代えて8石原
崇兆を投入。
すると岡山が、流れを掴む。
その中でも長崎は、切れ味鋭いカウンターを見せ、決定機を作る。
しかし、追加点を長崎は、奪えなかった。
長崎は、後少しで、J2初勝利という所で、岡山の猛攻を受け、終了間際に同点になる。
岡山が、J2の意地をみせて、なんとか引き分けに持ち込んだ。
長崎は、勝ち試合を落とし、岡山は、なんとか引き分けに持ち込んだという試合だった。

4、得点シーン

長崎:1得点目:18佐藤 洸一

6竹田 忠嗣が、上がっている状況で、3後藤
圭太から5植田 龍仁朗へパスを出した所から。
そこに相手のプレスが来て、慌てて前へパスを出す。
しかし、14押谷 祐樹には通らず、逆に16岩間
雄大が、クリア気味に前にパスを出す。
このボールで、18佐藤 洸一が、6竹田 忠嗣のいない裏のスペースへ抜け出す。
5植田 龍仁朗と3後藤
圭太が、慌ててカバーに行くも時既に遅し。
GKの1中林 洋次との1対1を冷静に18佐藤 洸一が、右隅に決めてゴール。

3後藤 圭太の5植田
龍仁朗へのパスの球足が遅かった。
また、5植田 龍仁朗もセーフティに大きく出す必要もあった。

岡山:1得点目:9荒田 智之

6竹田
忠嗣のFKから。
一度小さくクリアされるが、25田所 諒がそのボールをヘッドで、5植田 龍仁朗へ出す。
5植田
龍仁朗がクロスを入れるが、相手選手に当たる。
そのボールをGK1岩丸 史也が、パンチングで掻き出すも不十分で、20上條 宏晃の元へ行く。
20上條
宏晃は、ダイレクトで、ボレーシュート。
クロスバーに当たるもその跳ね返りを9荒田
智之が、ヘッドで、押し込んでゴール。

泥臭いゴールだったが、そこに居るのは流石。
ストライカーらしいゴールだったと思います。

5、評点

岡山側

監督

影山
雅永:6.0:早い段階での交代で、流れを引き戻した。

スタメン

GK:1中林
洋次:7.0:1失点したものの決定機を防ぎ、引き分けという結果を呼びこんだ。
CB:5植田
龍仁朗:4.5:失点に繋がるパスミスをした。
CB:6竹田 忠嗣:5.5:守備では上手く統率し、攻撃では、円滑なビルトアップを支えた。
CB:3後藤
圭太:5.5:不用意な横パスから失点に繋がった。
DH:10千明
聖典:5.5:前方へのパス意識を感じたが、あまりボールに触れなかった。
DH:7仙石
廉:5.5:プレースキックで、チャンスメークした。
WB:25田所 諒:5.0:あまり見せ場を作れず。
WB:2沢口
雅彦:5.0:攻守で、あまり目立たなかった。
ST:14押谷 祐樹:6.0:高い技術とシュート意識の高さをみせた。
ST:18関戸
健二:4.5:良い所なくハーフタイムで、交代。
CF:9荒田 智之:6.5:見せ場は、少なかったが、値千金の同点ゴールを決めた。

途中交代

8石原 崇兆:6.5:流れを変えるプレイをみせた。
17鈴木
崇文:6.5:クロスバーに当たる惜しいシュートを放った。
20上條
宏晃:6.0:同点ゴールに繋がるクロスバーに当たったボレーシュートを放った。

長崎は、長崎情報にあります。

審判

主審:吉田 哲朗:5.0:カードをもっと出しても良かった。
副審:和角
敏之、宮部 範久:6.0:上手く裁いた。

6、MOM

MOM「1中林
洋次」

1失点こそしたが、決定的ピンチを防ぎ、同点ゴールに繋げた。
今季も岡山に1中林有りを印象づけた。
昨季より安定した守備に繋げて欲しい。

7、レビュー(A:長崎側)

JFL時代の優勝の原動力となった守備の堅さを進化させてJ2開幕を迎えた。
J2でも守備が通じる事をこの試合で、手応えを感じたと言える。
球際に厳しく、核となる選手には、厳しいマークを付けて、仕事をさせなかった。
結果的には、終盤の岡山の猛攻の前に屈したが、カウンターから追加点を奪えるチャンスもあり、チームとしてのバランスの良さを持っている。
次の試合のG大阪相手という事で、J2で、どれだけやれるかというのを測るには、丁度いい相手と言える。
G大阪相手に僅差で、戦える様なら残留も現実的で、もしかすると中位以上も行けるかもしれない。
18佐藤
洸一も競り合いに強くかつ決定力もある。
シャドーの選手も個人技があり、熱い選手もいる。
そういった意味で、面白い存在。
もしかすると昨季の松本の様な躍進を出来るかもしれない。

8、レビュー(岡山側)

8-1、3バック相手の戦い方

1対1の強い選手の起用すすめるべきかと思います。
左WB26田中
奏一(38三村 真)、右WB8石原 崇兆といった感じにスピードがあり、サイドで、主導権を握れる選手を起用すれば、個で、打開出来るかと思います。
25田所
諒や2沢口
雅彦という選手は、運動量で、ボールに絡む事で、持ち味を出せる選手。
ミラーゲームの場合は、その持ち味を発揮し辛い。
今季は、昨季より選手層が、厚くなっており、柔軟な采配を影山
雅永監督に期待したい。

8-2、縦への意識の高まり

10千明
聖典や7仙石 廉の縦パスの意識の高さ。
9荒田
智之を狙うパスも続けていれば、連携も向上してくるので、チャンスは、増えて来る。
ただ、今日のある程度引いて、前線の選手に厳しいマークが出来る様な相手であるならば、しっかりとした遅攻の出来る様でないといけない。
その辺り、相手チームをしっかり分析した上で、しっかりビルトアップ出来るCBを起用したい。
5植田
龍仁朗だと、その辺り不安定で、実際失点に繋がった。

8-3、競り負ける5植田
龍仁朗

いつも高確率で、競り勝っている5植田
龍仁朗だったが、この試合では、尽く負けていた。
正直これだめ負けているのも珍しい。
18佐藤
洸一クラスになるとなかなか勝てないものだ。
世界で、戦っていく中で、総合力を上げていく必要性を感じた。

8-4、新加入の選手の武器

9荒田 智之:運動量とゴールの嗅覚。
14押谷
祐樹:高いテクニック、ドリブル、シュート精度と意識の高さ。
17鈴木
崇文:左足の精度。
どの選手もその力を存分に発揮出来れば、満足のいく結果を残せると確信できた。
内容が悪くても一発で、逆転出来るスキルのある選手だと思います。
そういった意味で、昨季の様に内容の良かったのに苦しんだという試合が減り、逆に内容が悪かったのに引き分けもしくは、勝利という結果を残せるようになると思います。
それだけ、一撃必殺というぐらいの選手が、揃っていると思います。
当分は、内容を良くできるかという事が、テーマになりそうである。

8-5、次節に向けて

大きくメンバーを変えるべきでは無いと考えます。
次は、恐らく3バックですし、ミラーゲームだったこの試合とは、全く違った内容になるでしょう。
18関戸
健二の様にこの試合では、悪かった選手も輝きを見せてくれると思います。
だから1試合みただけで、すぐにスタメンを変えるべきでは無いと主張させて頂きました。
ただ、前項目で、述べた通り3バック相手ならば、多少メンバーを弄る必要性を感じた。

8-6、9荒田
智之には、前を向いて攻めさせよう

後ろを向いて受ける事が多かった。
前を向いてドリブル出来る様なシーンが、なかった。
前線での9荒田
智之の孤立は、避けたい。
出来れば、ボランチを経由しつつパスを繋ぎ、全体を通してより良い距離感を保ち、的確なポジショニングが取れるか。
そこが、ポイントとなる。
9荒田
智之は、テクニックもスピードも無いが、運動量があり、ゴールを決めた通りゴール嗅覚に優れた選手。
彼の良さを引き出せるパスが、出る様になれば、昨季より大幅な得点アップは、可能。
その辺り、今後の浮沈を握るステータスは、9荒田
智之が、前を向いて出来るかである。

8-7、選手の入れ替わりで、新しい攻撃スタイル

キム・ミンキュンの様なボールキープ。
川又
堅碁の様なスピードとポストプレイ。
チアゴの高さとテクニック。
カウンターのシーン以外で、前線に預ける事が、難しくなった。
ただ、広島を考えても高さだけではないですし、昨季と違ったサッカーを展開出来るか。
そこに注目したい。
個人的に今季は、裏へのパス。
縦へのパス。
速いカウンター。
速いパス回し。
この辺りがテーマになると思います。
特に最後は、キープが、難しいので、速くパスを回して、チャンスを伺う形になると思います。
そういった意味では、昨季以上に連携と状況判断能力が、必要になるかと思います。
そういった事を考えると、序盤戦は、状況によっては、個人技便りのサッカーになる可能性が、あると思います。

9、次節希望フォーメーション

監督

影山 雅永

スタメン

9荒田 智之
14押谷 祐樹、18関戸 健二
25田所
諒、10千明 聖典、7仙石 廉、2沢口 雅彦
5植田 龍仁朗、6竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:4近藤 徹志
MF:35島田
譲、8石原 崇兆、17鈴木 崇文、41幡野 貴紀
FW:20上條
宏晃

3バック同士の試合だと持ち味を発揮できなかったが、選手は多い。
そういった意味では、4バックの北九州相手であるならば、もう一度この試合のスタメンで、臨んで欲しい。
ただ、実際は、難しくて、8石原
崇兆、17鈴木 崇文といった選手にスタメンのチャンスが、巡って来る可能性の方が、高そうだ。

10、満足度

3点(10点満点)

正直快勝を期待していたサポーターは、多かった筈。
そういった試合で、内容と結果共に負けに等しい内容。
多少希望的要素は、あったものの厳しい満足度になる事は、已む無し。
次節は、今季に希望の持てる結果に期待したい。

by
杉野 雅昭


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