2015:A代表:親善試合:A:vsイラン「サッカーの本質と方向性」その3
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杉野雅昭
2015年10月16日 23:28 visibility74
A:日本:1-1:14武藤 嘉紀
経過
4本田 圭佑のスローインから13清武 弘嗣とパス交換。
途中21酒井 高徳も絡む。
最終的に13清武 弘嗣と21酒井 高徳が、フリーラン周りの※訂正:イラク→イラン※の選手の守備を牽制する。
ある程度余裕をもってキープ出来た4本田 圭佑は、中の様子を見て絶妙なクロスを入れる。
GK1アリリザ・ベイラヴァンドが、目測を誤るぐらい手前で急落下する絶妙なボールだった。
そのために1アリリザ・ベイラヴァンドは、目測を誤ってハンブルした。
そのボールが偶然競っていた14武藤 嘉紀に当たって無人のゴールへと跳ねて行き、日本同点。
整理と私見
1.8清武 弘嗣とのパス交換が始まり
10香川 真司は、ドリブル持ち味の点取り屋のタイプの選手である。
13清武 弘嗣は、パス持ち味のお膳立てするタイプの選手である。
こう整理するだけこういった細かい部分でも13清武 弘嗣の良さが出たシーンと言える。
2.※訂正:イラク→イラン※の寄せが甘かった
これは良く見れば分かるが、スローイン後に13清武 弘嗣と4本田 圭佑の二人でのパス交換で、※訂正:イラク→イラン※の選手を混乱させている。
そして、21酒井 高徳に預けた事により、中へのパスやクロスを警戒させて、4本田 圭佑へのマークが減っている。
さらに4本田 圭佑に戻した際も最後まで付いていた※訂正:イラク→イラン※の選手を21酒井 高徳のフリーランで、少しの間にマークを剥がす事に成功している。
つまり、寄せが甘かったのではなく、寄せる状況を作らせなかったと言える。
3.14武藤 嘉紀のゴールはラッキー!?
まず、4本田 圭佑の精度が良かったので、こういった結果に繋がる可能性を飛躍的に上げている。
そして、14武藤 嘉紀の動き出しのタイミングが良かったので、いち早く落下点に入って良いポジションを取れた事が大きかった。
最後に1アリリザ・ハギギの目測を誤った事と、ボールを落としてしまったというミスがあった。
これらを整理すると泥臭いゴールだが、良いプレーが二つと、相手のミスが絡んで事で、生まれたゴールと言える。
4、試合分析
4-1:ハリルジャパン以前のポゼッションサッカーとは?
以前のポゼッションサッカーは、バックパスを含めパスを回して、攻守でのデュエルを回避するサッカーだった。
デュエルに求められるテクニックやスピードを備えているが、当たりへの弱さ。
これを日本人選手は抱えていた。
それをカバーするためにポゼッションによって避けた。
ここまで良いが、肝心の問題は、ポゼッションから最後のゴールの崩しに対する戦術理解度が低いという事である。
日本はヨーロッパに比べてサッカー後進国であり、やはり高度な戦術というのを指導できる指導者も少ないし、そういった高度なサッカーに触れる場も少ない。
それ故にテクニックを活かせなかったり、フィジカルに優れていても大成しない選手が多い。
それに加えて、世界レベルの選手のと戦う場面がなく、世界と戦うとその差が、如実に表れて通用しない。
つまり、日本が掲げていたポゼッションサッカーは、戦術理解度の低い同じアジア圏でしか通用しなかったのである。
さらに、そのアジアでも結果が出なかった様に選手の個の力の差も縮まりつつあるのも事実である。
4-2:見えた日本サッカーの現状
ヴァヒド・ハリルホジッチ監督になって、縦に速いサッカーとなった事で、隠れていた日本サッカーの弱点が散見される様になった。
その一つが、守備能力の低さ。
攻められる時間が伸びた事で、守備機会が激増した。
この試合では、局面局面でのデュエルで苦戦を強いられた事が示す通り、アジアレベルでも厳しい守備力である事がより明らかとなった。
逆を言えば、日本サッカーが長い間守備能力を軽視して来た事、そういった選手が少なくなってしまった。
足下の上手い選手は多くいるが、そういった選手は非常に少なくなった。
それ故にパワープレーにも弱さを見せる様になった。
また、攻撃でも前述した戦術理解度の低さから縦に速くというポジショニングと視野の広さが求められるサッカーにおいて、出し手と、受け手共に不味い点が目立っている。
縦に速くを目指すサッカーで、その出しどころが見つかればいいが、後ろの人が探すケースが多くなっている。
また、そういった時にどう繋いで、遅攻で、ゴールまで迫るのか?
そういった部分に対するチームとしての理解度は、非常に低い。
ここを高めて行かなければ上は見えてこない。
経過
4本田 圭佑のスローインから13清武 弘嗣とパス交換。
途中21酒井 高徳も絡む。
最終的に13清武 弘嗣と21酒井 高徳が、フリーラン周りの※訂正:イラク→イラン※の選手の守備を牽制する。
ある程度余裕をもってキープ出来た4本田 圭佑は、中の様子を見て絶妙なクロスを入れる。
GK1アリリザ・ベイラヴァンドが、目測を誤るぐらい手前で急落下する絶妙なボールだった。
そのために1アリリザ・ベイラヴァンドは、目測を誤ってハンブルした。
そのボールが偶然競っていた14武藤 嘉紀に当たって無人のゴールへと跳ねて行き、日本同点。
整理と私見
1.8清武 弘嗣とのパス交換が始まり
10香川 真司は、ドリブル持ち味の点取り屋のタイプの選手である。
13清武 弘嗣は、パス持ち味のお膳立てするタイプの選手である。
こう整理するだけこういった細かい部分でも13清武 弘嗣の良さが出たシーンと言える。
2.※訂正:イラク→イラン※の寄せが甘かった
これは良く見れば分かるが、スローイン後に13清武 弘嗣と4本田 圭佑の二人でのパス交換で、※訂正:イラク→イラン※の選手を混乱させている。
そして、21酒井 高徳に預けた事により、中へのパスやクロスを警戒させて、4本田 圭佑へのマークが減っている。
さらに4本田 圭佑に戻した際も最後まで付いていた※訂正:イラク→イラン※の選手を21酒井 高徳のフリーランで、少しの間にマークを剥がす事に成功している。
つまり、寄せが甘かったのではなく、寄せる状況を作らせなかったと言える。
3.14武藤 嘉紀のゴールはラッキー!?
まず、4本田 圭佑の精度が良かったので、こういった結果に繋がる可能性を飛躍的に上げている。
そして、14武藤 嘉紀の動き出しのタイミングが良かったので、いち早く落下点に入って良いポジションを取れた事が大きかった。
最後に1アリリザ・ハギギの目測を誤った事と、ボールを落としてしまったというミスがあった。
これらを整理すると泥臭いゴールだが、良いプレーが二つと、相手のミスが絡んで事で、生まれたゴールと言える。
4、試合分析
4-1:ハリルジャパン以前のポゼッションサッカーとは?
以前のポゼッションサッカーは、バックパスを含めパスを回して、攻守でのデュエルを回避するサッカーだった。
デュエルに求められるテクニックやスピードを備えているが、当たりへの弱さ。
これを日本人選手は抱えていた。
それをカバーするためにポゼッションによって避けた。
ここまで良いが、肝心の問題は、ポゼッションから最後のゴールの崩しに対する戦術理解度が低いという事である。
日本はヨーロッパに比べてサッカー後進国であり、やはり高度な戦術というのを指導できる指導者も少ないし、そういった高度なサッカーに触れる場も少ない。
それ故にテクニックを活かせなかったり、フィジカルに優れていても大成しない選手が多い。
それに加えて、世界レベルの選手のと戦う場面がなく、世界と戦うとその差が、如実に表れて通用しない。
つまり、日本が掲げていたポゼッションサッカーは、戦術理解度の低い同じアジア圏でしか通用しなかったのである。
さらに、そのアジアでも結果が出なかった様に選手の個の力の差も縮まりつつあるのも事実である。
4-2:見えた日本サッカーの現状
ヴァヒド・ハリルホジッチ監督になって、縦に速いサッカーとなった事で、隠れていた日本サッカーの弱点が散見される様になった。
その一つが、守備能力の低さ。
攻められる時間が伸びた事で、守備機会が激増した。
この試合では、局面局面でのデュエルで苦戦を強いられた事が示す通り、アジアレベルでも厳しい守備力である事がより明らかとなった。
逆を言えば、日本サッカーが長い間守備能力を軽視して来た事、そういった選手が少なくなってしまった。
足下の上手い選手は多くいるが、そういった選手は非常に少なくなった。
それ故にパワープレーにも弱さを見せる様になった。
また、攻撃でも前述した戦術理解度の低さから縦に速くというポジショニングと視野の広さが求められるサッカーにおいて、出し手と、受け手共に不味い点が目立っている。
縦に速くを目指すサッカーで、その出しどころが見つかればいいが、後ろの人が探すケースが多くなっている。
また、そういった時にどう繋いで、遅攻で、ゴールまで迫るのか?
そういった部分に対するチームとしての理解度は、非常に低い。
ここを高めて行かなければ上は見えてこない。
その4に続く。
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