2015:J2:38節:A:vs横浜FC「今季を象徴する2試合連続スコアレスドロー」その2
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杉野雅昭
2015年10月31日 22:03 visibility100
2、戦評
POに望みを繋ぐためにもアウェーでの引き分けを止めて、勝利する必要があった岡山。
対して、チーム浮上のためにも同じく引き分けを止めたかった横浜。
強風の中開催されたこの試合。
その強風の影響で、浮き球のパスが上手く繋がらない岡山とサイドからの惜しい形を作る横浜。
横浜のサイド攻撃はフォーメーション上のミスマッチを的確に突いたものであり、岡山がサイドで数的不利になる事が多かった。
クロスが微妙な所を抜けていく事も多く、もう少しで合って失点してもおかしくなかった。
岡山は、裏へのパスで14押谷 祐樹と4朴 台洪(パク・テホン)の競り合いで、上手く体を入れた14押谷 祐樹が裏へと抜けるシーンが何度かあった。
また、岡山は前半風上だったが、ミドルシュートを狙うという事が少なく、活かし切れなかった印象。
後半に入ると不思議な事に風下の岡山のパスが繋がる様になり、攻撃の主導権を握っていた。
逆に横浜FCは、前半有効だったサイド攻撃というのが見られなかった。
この辺りを徹底されていたら危なかった。
後半も14押谷 祐樹の体の入れ方などから上手く裏へというシーンは多かったが、決めきれなかった。
最後のPKでもおかしくない微妙な判定で得たFKを決めきれず、スコアレスドローに終わった。
3、試合考察
3-1:風上時の戦い方に改善の余地あり
岡山の伝統のスタイルである繋ぐ意識。
これが、前半で風上という事を考えれば強引にシュートを狙っても良いシーンが一度あった。
実は、ミドルシュートを狙える形の数自体少なく、もっと増やしたい所。
さて、そのミドルシュートを狙っても良かった1シーンは、前半の19片山 瑛一が、クロスを選択したシーン。
斜め45度の所だった事と、中に人数が少なかった事、強烈なシュートを持っている事。
そういった事に加えて風上だったので、思い切って打っても良かった。
勿論、繋がる可能性が高く、より決定機になるならそういったパスやクロスという選択肢もあっただろう。
しかし、上記で挙げた通り、ミドルシュートの方が得点の可能性は高かった。
去年の19片山 瑛一にあった挑戦する気持ちが欲しい。
こういったプレーを思い切ってやれない辺り、得点出来てない事から来る悪循環と言える。
今季の19片山 瑛一は、19片山 瑛一らしいミドルシュートというのがインパクトとして残っておらず、消極的であった。
ここから復調するためにも開き直って決まれば儲け物というぐらいで良いと思う。
何れにせよチームとして、風上で前半という守備時の集中力と運動量がある前半で、綺麗に崩すというのは難しく、強引にこじ開けるというような力強い攻めも岡山はしても良い。
後半であれば、単調になるミドルシュートより繋ぐのもありかもしれないが、前半であった。
3-2:24矢島 慎也の偉大さ
10千明 聖典、17島田 譲、16関戸 健二の良い所を備えるスーパーな選手。
昨季在籍した上田 康太以上のサッカーのセンス。
ゴールでもアシストでも期待できる正確な技術と局面を打開する楔形パス。
これだけの才能があると考えると来季は、レンタルバックか他チームへの移籍が濃厚と考えても良い。
岡山として、来季移籍した時の事を想定したチーム作りを進めていかないと行けない。
上田 康太と24矢島 慎也と2年連続で、スーパーなボランチによってチームが好調となった。
これは紛れもない事実であり、岡山のサッカーの生命線と言える。
縦に如何に運ぶのか。
そこが課題であった岡山のサッカーの課題を解決して、今の状態に持っていけた一番の要因は24矢島 慎也である。
長澤 徹監督の采配というよりは、24矢島 慎也の覚醒によるものが大きく、フロントしてここの部分で対応を誤ると、来季もPOどころか残留争いに巻き込めれる可能性は高い。
3-3:監督の采配
まず、空中戦に強い39大久保 哲哉対策という狙いもあったと思われる4近藤 徹志の起用も正解であった。
横浜FCは、サイド攻撃とロングパスを主体とした攻撃であり、その攻撃に対して、跳ね返す力強さというのが、CBの3人にはあった。
また、17島田 譲の起用も中盤省略のサッカーに対して、セカンドボール回収と前線に速く付けるパスという狙い通りのプレーを見せていた。
加えて遅攻や速攻でもいい形にこそならなかったが、オーバーラップで攻撃参加する事で、攻撃に厚みを作った。
さらに、試合後の長澤 徹監督のコメントでもあった中盤にフリーマンを作るという狙い。
これに似た采配自体は何度かあったが、機能したのが今回が初めて。
フリーマンの攻撃センスに依存するシステムという事を私自身も学習する事が出来た。
逆を言えば、そういった選手が中盤の底を任せれるだけの人材が居なかった采配という事が考えれば、違う狙いがあると考えられて、失策と捉えられて仕方ないところだろう。
加えて、この試合ではパス交換で繋ぐよりは、一本のパスで決定機を何度か作れていたので、理に適った的確な采配だったと言える。
そういった事もあり、結果こそ付いてこなかったが、善戦は出来た。
POに望みを繋ぐためにもアウェーでの引き分けを止めて、勝利する必要があった岡山。
対して、チーム浮上のためにも同じく引き分けを止めたかった横浜。
強風の中開催されたこの試合。
その強風の影響で、浮き球のパスが上手く繋がらない岡山とサイドからの惜しい形を作る横浜。
横浜のサイド攻撃はフォーメーション上のミスマッチを的確に突いたものであり、岡山がサイドで数的不利になる事が多かった。
クロスが微妙な所を抜けていく事も多く、もう少しで合って失点してもおかしくなかった。
岡山は、裏へのパスで14押谷 祐樹と4朴 台洪(パク・テホン)の競り合いで、上手く体を入れた14押谷 祐樹が裏へと抜けるシーンが何度かあった。
また、岡山は前半風上だったが、ミドルシュートを狙うという事が少なく、活かし切れなかった印象。
後半に入ると不思議な事に風下の岡山のパスが繋がる様になり、攻撃の主導権を握っていた。
逆に横浜FCは、前半有効だったサイド攻撃というのが見られなかった。
この辺りを徹底されていたら危なかった。
後半も14押谷 祐樹の体の入れ方などから上手く裏へというシーンは多かったが、決めきれなかった。
最後のPKでもおかしくない微妙な判定で得たFKを決めきれず、スコアレスドローに終わった。
3、試合考察
3-1:風上時の戦い方に改善の余地あり
岡山の伝統のスタイルである繋ぐ意識。
これが、前半で風上という事を考えれば強引にシュートを狙っても良いシーンが一度あった。
実は、ミドルシュートを狙える形の数自体少なく、もっと増やしたい所。
さて、そのミドルシュートを狙っても良かった1シーンは、前半の19片山 瑛一が、クロスを選択したシーン。
斜め45度の所だった事と、中に人数が少なかった事、強烈なシュートを持っている事。
そういった事に加えて風上だったので、思い切って打っても良かった。
勿論、繋がる可能性が高く、より決定機になるならそういったパスやクロスという選択肢もあっただろう。
しかし、上記で挙げた通り、ミドルシュートの方が得点の可能性は高かった。
去年の19片山 瑛一にあった挑戦する気持ちが欲しい。
こういったプレーを思い切ってやれない辺り、得点出来てない事から来る悪循環と言える。
今季の19片山 瑛一は、19片山 瑛一らしいミドルシュートというのがインパクトとして残っておらず、消極的であった。
ここから復調するためにも開き直って決まれば儲け物というぐらいで良いと思う。
何れにせよチームとして、風上で前半という守備時の集中力と運動量がある前半で、綺麗に崩すというのは難しく、強引にこじ開けるというような力強い攻めも岡山はしても良い。
後半であれば、単調になるミドルシュートより繋ぐのもありかもしれないが、前半であった。
3-2:24矢島 慎也の偉大さ
10千明 聖典、17島田 譲、16関戸 健二の良い所を備えるスーパーな選手。
昨季在籍した上田 康太以上のサッカーのセンス。
ゴールでもアシストでも期待できる正確な技術と局面を打開する楔形パス。
これだけの才能があると考えると来季は、レンタルバックか他チームへの移籍が濃厚と考えても良い。
岡山として、来季移籍した時の事を想定したチーム作りを進めていかないと行けない。
上田 康太と24矢島 慎也と2年連続で、スーパーなボランチによってチームが好調となった。
これは紛れもない事実であり、岡山のサッカーの生命線と言える。
縦に如何に運ぶのか。
そこが課題であった岡山のサッカーの課題を解決して、今の状態に持っていけた一番の要因は24矢島 慎也である。
長澤 徹監督の采配というよりは、24矢島 慎也の覚醒によるものが大きく、フロントしてここの部分で対応を誤ると、来季もPOどころか残留争いに巻き込めれる可能性は高い。
3-3:監督の采配
まず、空中戦に強い39大久保 哲哉対策という狙いもあったと思われる4近藤 徹志の起用も正解であった。
横浜FCは、サイド攻撃とロングパスを主体とした攻撃であり、その攻撃に対して、跳ね返す力強さというのが、CBの3人にはあった。
また、17島田 譲の起用も中盤省略のサッカーに対して、セカンドボール回収と前線に速く付けるパスという狙い通りのプレーを見せていた。
加えて遅攻や速攻でもいい形にこそならなかったが、オーバーラップで攻撃参加する事で、攻撃に厚みを作った。
さらに、試合後の長澤 徹監督のコメントでもあった中盤にフリーマンを作るという狙い。
これに似た采配自体は何度かあったが、機能したのが今回が初めて。
フリーマンの攻撃センスに依存するシステムという事を私自身も学習する事が出来た。
逆を言えば、そういった選手が中盤の底を任せれるだけの人材が居なかった采配という事が考えれば、違う狙いがあると考えられて、失策と捉えられて仕方ないところだろう。
加えて、この試合ではパス交換で繋ぐよりは、一本のパスで決定機を何度か作れていたので、理に適った的確な采配だったと言える。
そういった事もあり、結果こそ付いてこなかったが、善戦は出来た。
その3に続く。
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