2013:J2:7節:H:ファジアーノ岡山VSコンサドーレ札幌「執念」

岡山VS札幌:3-2
得点者:9荒田 智之、13内村 圭宏、13内村 圭宏、26田中 奏一、6竹田 忠嗣
観客数:6310人
主審:森川
浩史
副審:岩田 浩義、関谷 宣貴

1、岡山情報

監督

影山 雅永

スタメン

9荒田 智之
11桑田 慎一郎、18関戸 健二
25田所
諒、10千明 聖典、7仙石 廉、26田中 奏一
5植田 龍仁朗、6竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:4近藤 徹志
MF:2沢口
雅彦、35島田 譲、8石原 崇兆
FW:20上條 宏晃、19久木田 紳吾

途中交代

11桑田 慎一郎→8石原 崇兆、8石原 崇兆→19久木田 紳吾、9荒田
智之→20上條 宏晃

 

2、札幌情報(評点含む)

監督

財前 恵一:6.0

スタメン

19テレ:5.5
20上里 一将:6.5、13内村
圭宏:7.0、10宮澤 裕樹:5.5
18深井 一希:5.0、4河合 竜二:5.5
6前 貴之:5.0、23奈良
竜樹:5.0、3パウロン:5.5、26小山内 貴哉:5.5
30杉山 哲:5.0

リザーブ

GK:21阿波加 俊太
DF:25櫛引 一紀
MF:8砂川

FW:11前田 俊介、14上原 慎也

途中交代

18深井 一希→8砂川 誠:6.5、6前 貴之→14上原
慎也:6.0、19テレ→11前田 俊介:評価不可

3、戦評

前半は、風上に立った岡山が、風に乗って前からプレスを精力的にかけて主導権を握る。
すると岡山は、9荒田
智之のスーパーゴールで、先制。
ハーフタイム後に札幌は、二人選手を代えて改善。
風上に立った事もあり、盛り返す。
その結果立て続けに13内村
圭宏がゴールを決め逆転。
しかし、岡山が、すぐさま26田中 奏一が、同点ゴールを決める。
その後、セットプレイから岡山の6竹田
忠嗣が、決めて逆転。
最後札幌が、粘りをみせるも岡山の1中林 洋次が、ファインセーブで防いで、クリアした所で、試合終了。

4、得点シーン

H:岡山:1得点目:9荒田 智之

3後藤
圭太のスローインから。
スローインのボールは9荒田 智之へ。
9荒田 智之は、なんとか18関戸 健二に出す。
18関戸
健二がスルーパスを出すが、札幌の選手の背中に当たる。
このボールに26田中 奏一が、最初に触って9荒田
智之へ出す。
浮き球のボールだったので、9荒田
智之が胸トラップして、ワンバウンドして浮いた状態のボール下からアウトにかけて、蹴ったドライブシュートを放つ。
これが、絶妙なコースに決まる。
ここしかないというスーパーゴール。

スローインからこのゴールに繋がるまでの過程をみても札幌の守備は、決して甘くなかった。
運の要素もあるが、9荒田
智之まで、しっかり通せたこそ生まれたゴール。
まぁ、一番は、9荒田
智之のゴールから逆算されたゴール意識の高さとシュート技術の高さだろう。
素晴らしいドライブシュートでした。

A:札幌:1得点目:13内村 圭宏

札幌が、後ろからボールを繋ぐ。
10千明
聖典と7仙石 廉が守備に行くも奪えず。
10宮澤 裕樹が、ボールを持って上がっていく。
10宮澤 裕樹が、8砂川 誠にボールを預ける。
8砂川
誠は、外に膨らむ動きをする。
5植田 龍仁朗が、寄せて来るが、8砂川 誠は、クロスを入れる。
6竹田 忠嗣が、13内村 圭宏についていたが、13内村
圭宏が、マークから遠ざかる動きをして、6竹田 忠嗣のマークを外す。
クロスは、3後藤 圭太と6竹田
忠嗣の頭上を越える。
そして、マークを外す動きをして居た後方から飛び込んだ13内村
圭宏が、ヒールで、浮かせたシュートを放つ。
そのシュートは、飛び出して来た1中林 洋次の頭上を越えていく。
ゴールにカバーに入った3後藤
圭太と6竹田
忠嗣が、掻き出すが、間に合わずゴールライン内に完全にボールが、入ってしまいゴール。

マークを外して後ろから飛び込んで来るという第3の動きのお手本の様なゴール。
3後藤
圭太と6竹田 忠嗣は、その後ろから飛び込んで来た13内村 圭宏の動きに気付いてなかった。
また、5植田 龍仁朗が、8砂川
誠に寄せに行っていたが、本来10千明 聖典なり7仙石
廉が、いかないといけないが、ボールを奪いにいっていたために行けなかった。
そのためゴールまで、対応する選手の人数が、減った。
ある程度リスクを冒して攻めていただけに仕方ないと言えば仕方ない。
今の守備の仕方をしていれば、こういった失点は、何度かあるかもしれない。

A:札幌:2得点目:13内村 圭宏

3後藤 圭太が、前線の9荒田
智之を狙ったロングパスを出すも通らない。
23奈良 竜樹が、ダイレクトで、20上里 一希へ出す。
20上里
一希は、1トラップして、振り返るとすぐ裏へのロングパスを出す。
これに反応して、裏へ抜け出した13内村 圭宏が、1中林
洋次との1対1を冷静に決めてゴール。

状況的に20上里
一希に寄せに行きづらい状況だった。
また、今季からラインを高くする守備方式を取っており、その弱点を突かれた失点。
しっかり意思疎通をして、オフサイドを狙うなりして、上手く対応していかないとこういった失点は、増えて来るので、気をつけたい。

H:岡山:2得点目:26田中 奏一

3後藤
圭太の裏へのロングパスから。
そのパスで、9荒田
智之が抜け出して、並走する3パウロンがいたが、強引にペナルティエリア内右の手前辺りからシュートを放つ。
このシュートは、3パウロンのブロックに合うが、その毀れ球が空中に上がり、3パウロンの後方のGK30杉山
哲の間に落ちて来る。
落下点に一番最初に入った26田中
奏一が、ヘッドで、ゴールに叩きこみゴール。

前の失点から1分後のゴールという事で、気持ちの切り替えの早さが際立ったゴール。
ゴール前に走り込んだ、26田中
奏一のゴールへの気持ちと9荒田 智之の積極的なシュート意識の高さによって生まれた運の要素もあるが、気持ちの籠ったゴール。
3後藤
圭太のロングパスも良かった。

H:岡山:3得点目:6竹田
忠嗣

7仙石 廉のCKから。
3後藤 圭太が、ヒールで、合わせるも相手選手に当たる。
その毀れ球に最初に6竹田
忠嗣が、反応し、ゴールに押し込んで、ゴール。

3後藤 圭太のアイデアと6竹田 忠嗣のゴールへの気持ちが生んだゴール。
7仙石
廉も良いボール蹴りましたね。

5、評点

H:岡山側

監督

影山
雅永:6.5:状態が悪いとみると積極的に交代を切るなど、思い切りの良さがあった。

スタメン

GK:1中林
洋次:6.0:ファインセーブもあったが、2失点。
CB:5植田 龍仁朗:5.5:2失点してしまった。
CB:6竹田
忠嗣:6.5:ゴールこそ決めたが、裏のスペースを突かれてしまった。
CB:3後藤 圭太:7.0:2得点に絡む活躍。
DH:10千明
聖典:6.5:攻守で、上手くバランスを取った。
DH:7仙石
廉:6.5:サイドチェンジで、ゲームメークし、CKからチャンスを作った。
WB:25田所 諒:6.0:攻守の運動量が、光った。
WB:26田中
奏一:7.5:攻撃の1対1で、強さをみせて、ゴールという結果を残した。
ST:11桑田
慎一郎:5.5:ボールに良く絡んでいたが、シュートを打つべき所で、打たなかった。
ST:18関戸
健二:6.5;積極的にシュートを放つなど、本来のボールキープ力やパスセンスをみせた。
CF:9荒田
智之:7.5:2得点に絡む活躍をみせたが、特に先制点のゴールは、素晴らしかった。

途中交代

8石原 崇兆:5.0:あまりプレイする事なく、交代した。
19久木田
紳吾:6.0;カウンターで、一度見せ場を作った。
20上條 宏晃:評価不可

A:札幌側

「2、札幌情報」にあります。

審判

主審:森川 浩史:6.5:大きな誤審なく上手く裁いた。
副審:岩田
浩義、関谷 宣貴:6.5:ゴール判定もしっかりやりゲームを作った。

6、MOM

「26田中
奏一」

ドリブルは、見ていて気持ち良い物がある。
前のレビューでも書いたが、26田中
奏一は、スペシャルな選手。
彼が居ると居ないとでは、全然内容も変わって来るだろう。
この試合では、ゴールに迫る姿勢をみせる等、自信を持ってプレイし、確実に持ち味を発揮している。
これからの活躍が、楽しみです。

7、レビュー(A:札幌側)

パスサッカーを志向しているとの事だったが、スタメンに関しては理想にほど遠かった。
チームの骨格を作る段階のチームという事もあり、選手層が薄く怪我人の影響もあった様に思えた。
岡山のプレスと風の影響もあっただろうか。
前半は、良い所が、無かった。
後半は、選手を交代し、てこ入れした事と風上に立った事で、多少ましとなった。
最初からそのメンバーで、いけば良かったと思うが、恐らく今季は、ある程度育成も考えているだろうし、そのバランスは、難しそうだ。
昨季J1のチームだったが、現段階で、パスサッカーを志向しているのならば、一年でのJ1への返り咲きは、難しそうだ。
人件費の大幅な削減もあり、苦しいシーズンだが、粘り強く上を目指して欲しい。

8、レビュー(H:岡山側)

8-1、執念

これは、精神論になるが、ボールを自分の物にしようという強い気持ちを感じた。
ボールを奪いに人数をかけて向かっていく。
この試合では、この部分を強く感じた。
そういった混戦が、何度かあったし、チームとして良い精神状態を事が、伺える。
正直、当たり前の事の様だが、それをしっかり出来るチームというのは、実は少ない。
今季は、一人一人が、より真面目にサッカーに取り組む事が出来ている。
Jリーグの中でも異質のチームではないかと思います。
岡山が、ビッククラブになってもそういった部分を失って欲しくない。
今後もボールへの執着心というかサッカーへの情熱のあるチームであって欲しい。
良く走って、献身的にサッカーが、出来るチーム。
それが、岡山のスタイル。

8-2、18関戸 健二こと皇子の復活

やっと、18関戸
健二の良いプレイが見えました。
あのボールキープ力とドリブル突破からのシュートやスルーパス。
どれも素晴らしいものがありました。
上手い訳ではないのですが、光る物がありますね。
そして、最後まで走れる運動量。
攻守において、貢献度は、高いかと。
次は、アシストなりゴールという結果ですね。
でないとサポーターからの信頼を得れないと思います。
ただ、今後上昇気流のチームにおいて生き残っていくには、このパフォーマンスを悪い時でも最低これぐらいは、やらないといけないと思います。
彼に対する期待は、サポーターの方も大きいでしょうし、それに応えて欲しいですね。

8-3、今季初の3得点から将来的考察

崩し切れての3得点では無いので、依然として得点力不足というのは、変わらないと思います。
ただ、個の技術の向上により生まれたゴールも多い。
今季は、組織力で崩すと言うよりは、個で、得る得点が、多いのではないかと。
そういった意味では、個で負ける上位との対戦には、不安が、大きい。
また、資金力が増えて強くなる過程で、組織力が疎かになる。
まだ、そういった心配をする段階ではないが、昨季天皇杯で、対戦した名古屋とかは、その試合に関しては、完全に個に依存していた。
そういった事を考えると、個というのは、確かに必要だが、岡山の軸には組織力をおいたチームであって欲しい。
市場価値の高い有名選手。
岡山の資金力が、ついてきた時には、獲得する可能性があるが、9荒田
智之の様に走ってくれる献身的な選手とは、限らない。
今後、岡山がどういったクラブになるのか。
今のまま成長して欲しいものである。

8-4、8石原
崇兆の早い段階での交代に関して

正直驚きました。
見る方から見れば悪かったみたいです。
確かに最近は、ドリブルで、仕掛けてもボールが奪われる回数も多く、シャドーとしては、得点の匂いがしない。
さらになかなかボールにも絡めない。
今季の岡山のシャドーは、誰がかが良くても誰かが悪いという事が多い。
やはり、攻守で大きな意味をもつシャドーを軸にしたい。
14押谷
祐樹や17鈴木 崇文といった当初期待されていた選手が、持ち味を発揮出来てない中、8石原 崇兆が、一人奮迅する序盤戦。
11桑田
慎一郎が、持ち味を発揮し始める。
そして、今節の18関戸
健二の復調。
試合を重ねる中で、状態をあげて欲しい所だが、その度に誰かが、悪くなるようでは、不味い。
カバーし合う事自体は、悪くないが、やはり状態の良い選手を起用したいものだ。
練習場が出来た事を考えると、怪我も大幅に減るだろうし、本番を想定した練習もよりし易くなっただろう。
居残り練習も可能となり、チームとして、総合力で、飛躍のシーズンにしたい。

8-5、久木田
紳吾の復活と彼に期待するのも

正直怪我の影響を心配されましたが、大丈夫そうですね。
カウンターで、長い距離を走ってからのシュートも威力十分で、しかもコントロールされていた。
8石原
崇兆や20上條
宏晃より得点を奪う可能性は、高いと思います。
そして、高さを活かしたポストプレイも上手く、ヒールパスを出すなど、アイデアもありました。
今後の活躍次第では、スタメンの可能性もありそうな気がします。
良い選手が、戻ってきてくれました。
この試合の出来ならば出番は、多いと思います。
今後が、活躍が、楽しみ。

8-6、9荒田
智之は、20得点いける?

このペースで、行けばいけそうですね。
ストライカーの本能というかシュート意識の高い選手ですね。
そこでは打たないだろうという所でもしっかり打って行く。
裏への抜け出しの動きも素晴らしい。
攻撃だけでは無く、守備もしっかりしている。
ドリブル突破やパスで、アシストというのは、期待できませんが、泥臭いゴールを決めるという事は、多くなりそうですね。
守備もしっかりしているので、自分で奪って決めるという愛媛戦の様なシーンも見れそうですね。
正直2度エクセレントなゴールが、決まりましたが、そういった難しいシュートも決めて行ければ、20ゴールも夢ではないと思います。

8-7、2失点した理由

これは、今季から取り組む前からの守備から生まれた失点です。
最初の失点は、前からプレスをかけるという今季の守備を実践し、10千明
聖典と7仙石
廉が、守備にいった所で、奪えずバランスが崩れた所を突かれての失点。
2失点目は、ラインを上げるという今季の守備を実践した結果、そのスペースを突かれての失点した。
今後の試合では、こういったシーンは、増えて来ると思います。
大事なのは、時間を見て、ラインを下げたり、もしくは、継続してオフサイドをしっかり狙う事。
また、プレスを高い連動性で、奪うまたは、バランスを崩さずカバーし合う事。
まだこういった事に慣れていないので、今後の上位との対戦で、経験を積んで、そういったシーンを減らす事が、出来ればもう少し守備も安定する筈。
そういった意味で、千葉と京都の連戦は、楽しみですね。

9、岡山次節希望スタメン&リザーブ

監督

影山 雅永

スタメン

9荒田 智之
14押谷 祐樹、18関戸 健二
25田所
諒、10千明 聖典、7仙石 廉、26田中 奏一
5植田 龍仁朗、6竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:4近藤 徹志
MF:2沢口
雅彦、35島田 譲、8石原 崇兆
FW:20上條 宏晃、19久木田 紳吾

コメント

26田中
奏一は、4バックでも3バックでもスタメンで、行けそうな感じでした。
内容もそこそこ良かったですし、怪我人が、復帰という事で無ければ、今節と同じメンバーでも問題無いと思います。
と思っていたのですが、1中林
洋次と11桑田 慎一郎が、怪我かもしれないという事で、心配。
11桑田 慎一郎の方は、この試合は、無理そうですが、1中林
洋次は、微妙との事。
11桑田 慎一郎の所には、怪我から復帰した14押谷
祐樹のスタメン復帰を希望。
やっぱり、彼の個人技は、必要ですよ。
後は、そのままを希望。

10、満足度

9点(10点満点)

面白くて写真撮るの忘れて魅入ってました(笑)
良い写真というか、写真自体あんまり撮ってません…

岡山から世界へ

To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki
sugino)

まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。

良いと思ったら評価して頂ければと思います。

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