2014:J2:7節:A:VS東京ヴェルディ「戦術上田」その3

3-3:方向転換試されるサイドの選手

今期の岡山は、各方面の意見を参考にする限り、サイドへのフォローが少ない。
私は、未熟ゆえにこの点になかなか気付けなかった。
確かにCBのオーバーラップが減り、ストライカータイプのシャドー増えた事で、個で勝負する場面が増えた。
そのため25田所 諒が、苦しんでいた。
ただ、この点は、J1を考えたときにある程度個で、勝負できるぐらいでないといけないだろう。
そういった意味で、19久木田 紳吾が、一つの答えを出しつつある。
スピードとスタミナを活かした25田所 諒の強化版のプレーである。
比較的高い位置やサイドの裏のスペースを突くプレーをスピードを武器に仕掛けた。
カウンターなどで、見せ場を作り、サイドの攻撃の起点となっていた。
個で勝負するだけの高い技術があるわけではないが、高い身体能力を活かしたプレー。
縦への推進力かつ中に切り込んで行く迫力と得点感覚。
元ストライカーと高インテリジェンスを活かしたプレー。
強力なライバルの中で、定位置を確保しつつある。

一方で、11染矢 一樹は、苦しんでいる。
サイドの突破で、振り切れず中へクロスを入れられない。
スピードがあると感じるプレーも少ない。
どちらかといえば守備に追われているイメージも強い。
少ないフォローの中で、拙いテクニックではなく、どれだけ自分の持ち味であるスピードとスタミナを発揮できるか。
試行錯誤の試合が続いている。
25田所 諒のフォローは、怪我人が居る状態でのみかもしれないし、定位置確保に向けて内容と結果が、求められる厳しい戦いが続く。

3-4:14押谷 祐樹の不振について

新ボールの適応に苦しんでいる様ですね。
やはり、繊細でテクニカルなプレーが出来る14押谷 祐樹の様な選手には、そういった些細な変化でも大きな変化である。
ブレ玉のボールも蹴り難い様ですし、シュートもミートできない。
自分の頭で思っているプレーが出来ていないが、早くボールに適応し、昨季のスーパーゴールの様なプレーをまた魅せて欲しい。

3-5:戦う姿勢を見せたいが内容が伴わない葛藤の中での見せた気持ち

攻撃の形が出来ない中で迷いが生まれミスが多くなった。
その中で、50上田 康太の加入で、光明が差しつつあるが、その中で、守備でいいプレーが出た。
1点リードした場面で、ゴール前での守備。
1中林 洋次を中心に体を張って気持ちを見せた。
正直そこで失点してもおかしくなかった。
50上田 康太のアシストからの9荒田 智之のゴールが結果に残る素晴らしい表のプレーだとすると、ゴールをチーム全員で、体を張って守ったのが、記憶に残る素晴らしい裏のプレーである。
チームとして戦う自信。
そこをもう一度作って長いシーズンを戦い抜く、影山 雅永体制5年目とは思えない課題ではあるが、シーズン序盤。
ここからまだ巻き返す事が出来る。
個人として、監督解任という選択肢は、最終手段であり、そうならない様に内容の伴った結果を残して、それを継続出来る様な状態まで高めて欲しい。
ミスが減る=今の戦いへの自信ととっても問題ない。
そうなればどんどん挑戦しようという気持ちとなり、委縮したプレーが減り、良い方向に向かっていく。
低迷するチーム同士の試合であるのにも関わらず悪い内容の試合ではあったが、勝った。
その結果を次に活かせるか。
チームには、頑張って貰いたい。

その4に続く。

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