2016:J2:7節:A:vs北海道コンサドーレ札幌「鬼門突破出来ず」その2
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杉野雅昭
2016年04月16日 15:10 visibility182
2、戦評
この試合まで無敗を続ける岡山が、鬼門の北海道のアウェーの地にやってきた。
対する札幌も9都倉 賢を中心とした高い得点力と安定した守備をも備えた攻守共に好調な北海道がホームに岡山を迎える。
試合の方は、岡山が攻守共にアグレッシブに展開する。
しかし、札幌は、無理して攻めずに自陣に隙を作らせないスペースを埋める守備組織を展開。
岡山が攻めあぐねていると、セットプレーから1中林 洋次自身も正確な表現は忘れたが、「学生でもとれたボール」というニュアンスの表現を使い自身のプレーを後悔していたプレーで、岡山が失点。
24福森 晃斗のフリーキックが1中林 洋次の前で7ジュリーニョが視界に入り、それにつられて、股下を抜けてしまうという不運なものだった。
その後も岡山が、主導権を握ろうと攻めようとするが、札幌の高さが最大限活かされ、岡山のロングボールを跳ね返し続けた。
岡山は、後半に入っても攻撃にシフトするものの札幌のカウンターに切れ味があったものの手堅い守備で決定機をあまり作らせなかった。
北海道期待のルーキー38菅 大輝のクロスバーに当たる惜しいシュートというシーンに抑えた。
岡山は最後まで枠内シュートが少なく、尽く枠外に外し、北海道のゴールを割れなかった。
北海道は、攻守ともにインテンシティに優れ、デュエルでも優位に立ち、熱戦を制した。
岡山は、開幕7試合目にして初の敗戦及び無得点。
北海道は、難しい試合であったが、岡山に勝利して追い抜いた。
3、試合評
A:岡山
攻撃評価:D
24赤嶺 真吾の所にこの試合は、収まらなかった。
高い技術と体の使い方、体感の強さ、空中戦の強さなどを活かしたポストプレーを封じられてしまうと攻撃が停滞してしまう。
そういった強みが発揮できない相手にどう崩して行くのかという課題が浮き彫りとなった。
また、もう一つとしての基点として期待された20藤本 佳希もなかなか良い形で、攻撃に関与できなかった。
24赤嶺 真吾の所で、収まって、攻撃する時間が長くなれば良い距離からの崩しに持っていく事が出来るが、出しどころが無くバックパス。
または、デュエルを仕掛ける隙というのが北海道に無かった事もあり、ボールの収まりは悪かった。
7伊藤 大介も非常にデュエルの強い厳しいチェックという事もあり、ボールに絡めなかった。
そういった事もあり、サイドに活路を見い出そうとしたが、19片山 瑛一は、フィジカルの強い14上原 慎也とのマッチアップに苦しみ持ち味を発揮出来なかった。
唯一26田中 奏一が、囲まれてもそれを振り抜くシーンがあるなど、可能性を感じた。
また持ち味であるゴール前への飛び出しで惜しいシーンを作るも得点ならなかった。
また、前節から目立っているシュート精度の悪さが目立っており、その辺りをどう改善していくのか。
シュートを打つシーンでの数を増やす事と、良い形を作る事。
ここがポイントとなる。
守備評価:C
本調子では無かったとはいえ9都倉 賢を抑えた。
フィジカルに圧倒されてというシーンも無く、決定的な仕事もさせなかった。
また、失点はしたもののカウンターに対する備えと対処というのも良く、危険な形は少なかった。
先制を許したとはいえ、最後まで勝ち点を狙える試合運びに持っていく事が出来た点は評価したい。
欲言えば、良い形でのボール奪取からカウンターといった連動性を高めて行きたい所。
5渡邊 一仁の故障の影響も色濃く、10矢島 慎也と17島田 譲の所で、奪いきっていかないと重心が低くなる。
この試合ではそういったシーンこそ少なかったが、バイタルエリアのフィルター役が必要で、意識的にケアしたい。
そういったゴールまでのシーンというのを減らし、攻守で良い効果を期待したいところ。
総合評価:D
ここまで攻撃が機能しており、得点の匂いを感じる試合が多かったが、この試合では守備がある程度安定した反面、攻撃が機能しなかった。
相手あっての試合であり、北海道が守備から入って来た事も大きい。
制空権が、北海道にあった分、地上戦は互角以上とも言えたが、それ以上に浮き球があまり効果がなさなかった事が大きい。
不運な形の失点とはいえ、良いプレースキッカーと空中戦に強い選手が多かった事を考えても失点した時が、たまたまそういった形だっただけ。
ただ、ここまで戦ってきて、今季の岡山は、昨季の磐田みたいであり、得点も出来るが失点も多い。
それだけ重心が前面にあり、後方に隙があるという事である。
チームとして、そういった時の守り方。
数的不利に近い状況で、どれだけ正しい判断が出来るかがポイントとなる。
極端に言えば100%獲れるぐらいのシーン以外でしか、スライディングタックルをしない事や安易に飛び込まないこと。
こういった欧州のスタンダードな守り方出来るかどうか。
判断ミスによるプレー選択ミスからフリーにしてしまう事に危険にしてしまう。
こういった事に対する意識がJリーグでは欠如している。
チームとして、Jリーグというカテゴリーに留まらず、世界規格の守備を目指して行けば、失点が減り、得点増加にもつながるだろう。
H:北海道
一言で言えば、非常にインテンシティに優れるチーム。
空中戦に対して、強さをチームとして持っていて、この試合における岡山の制空権は、前線で得る事が出来なかった。
奇襲するスペースも無く、岡山は消耗戦を迫られたが、それこそまさに北海道の土俵で、堅い守備からチャンスを窺い、セットプレーで、手堅く勝利に持っていた。
90分間通して、安定した守備を見せた通り、チームのまとまりがあり、新人も活躍するなど、様々なタイプの選手がおり、面白いチームであるという印象を持った。
北海道の順当な勝利と言える試合であった。
この試合まで無敗を続ける岡山が、鬼門の北海道のアウェーの地にやってきた。
対する札幌も9都倉 賢を中心とした高い得点力と安定した守備をも備えた攻守共に好調な北海道がホームに岡山を迎える。
試合の方は、岡山が攻守共にアグレッシブに展開する。
しかし、札幌は、無理して攻めずに自陣に隙を作らせないスペースを埋める守備組織を展開。
岡山が攻めあぐねていると、セットプレーから1中林 洋次自身も正確な表現は忘れたが、「学生でもとれたボール」というニュアンスの表現を使い自身のプレーを後悔していたプレーで、岡山が失点。
24福森 晃斗のフリーキックが1中林 洋次の前で7ジュリーニョが視界に入り、それにつられて、股下を抜けてしまうという不運なものだった。
その後も岡山が、主導権を握ろうと攻めようとするが、札幌の高さが最大限活かされ、岡山のロングボールを跳ね返し続けた。
岡山は、後半に入っても攻撃にシフトするものの札幌のカウンターに切れ味があったものの手堅い守備で決定機をあまり作らせなかった。
北海道期待のルーキー38菅 大輝のクロスバーに当たる惜しいシュートというシーンに抑えた。
岡山は最後まで枠内シュートが少なく、尽く枠外に外し、北海道のゴールを割れなかった。
北海道は、攻守ともにインテンシティに優れ、デュエルでも優位に立ち、熱戦を制した。
岡山は、開幕7試合目にして初の敗戦及び無得点。
北海道は、難しい試合であったが、岡山に勝利して追い抜いた。
3、試合評
A:岡山
攻撃評価:D
24赤嶺 真吾の所にこの試合は、収まらなかった。
高い技術と体の使い方、体感の強さ、空中戦の強さなどを活かしたポストプレーを封じられてしまうと攻撃が停滞してしまう。
そういった強みが発揮できない相手にどう崩して行くのかという課題が浮き彫りとなった。
また、もう一つとしての基点として期待された20藤本 佳希もなかなか良い形で、攻撃に関与できなかった。
24赤嶺 真吾の所で、収まって、攻撃する時間が長くなれば良い距離からの崩しに持っていく事が出来るが、出しどころが無くバックパス。
または、デュエルを仕掛ける隙というのが北海道に無かった事もあり、ボールの収まりは悪かった。
7伊藤 大介も非常にデュエルの強い厳しいチェックという事もあり、ボールに絡めなかった。
そういった事もあり、サイドに活路を見い出そうとしたが、19片山 瑛一は、フィジカルの強い14上原 慎也とのマッチアップに苦しみ持ち味を発揮出来なかった。
唯一26田中 奏一が、囲まれてもそれを振り抜くシーンがあるなど、可能性を感じた。
また持ち味であるゴール前への飛び出しで惜しいシーンを作るも得点ならなかった。
また、前節から目立っているシュート精度の悪さが目立っており、その辺りをどう改善していくのか。
シュートを打つシーンでの数を増やす事と、良い形を作る事。
ここがポイントとなる。
守備評価:C
本調子では無かったとはいえ9都倉 賢を抑えた。
フィジカルに圧倒されてというシーンも無く、決定的な仕事もさせなかった。
また、失点はしたもののカウンターに対する備えと対処というのも良く、危険な形は少なかった。
先制を許したとはいえ、最後まで勝ち点を狙える試合運びに持っていく事が出来た点は評価したい。
欲言えば、良い形でのボール奪取からカウンターといった連動性を高めて行きたい所。
5渡邊 一仁の故障の影響も色濃く、10矢島 慎也と17島田 譲の所で、奪いきっていかないと重心が低くなる。
この試合ではそういったシーンこそ少なかったが、バイタルエリアのフィルター役が必要で、意識的にケアしたい。
そういったゴールまでのシーンというのを減らし、攻守で良い効果を期待したいところ。
総合評価:D
ここまで攻撃が機能しており、得点の匂いを感じる試合が多かったが、この試合では守備がある程度安定した反面、攻撃が機能しなかった。
相手あっての試合であり、北海道が守備から入って来た事も大きい。
制空権が、北海道にあった分、地上戦は互角以上とも言えたが、それ以上に浮き球があまり効果がなさなかった事が大きい。
不運な形の失点とはいえ、良いプレースキッカーと空中戦に強い選手が多かった事を考えても失点した時が、たまたまそういった形だっただけ。
ただ、ここまで戦ってきて、今季の岡山は、昨季の磐田みたいであり、得点も出来るが失点も多い。
それだけ重心が前面にあり、後方に隙があるという事である。
チームとして、そういった時の守り方。
数的不利に近い状況で、どれだけ正しい判断が出来るかがポイントとなる。
極端に言えば100%獲れるぐらいのシーン以外でしか、スライディングタックルをしない事や安易に飛び込まないこと。
こういった欧州のスタンダードな守り方出来るかどうか。
判断ミスによるプレー選択ミスからフリーにしてしまう事に危険にしてしまう。
こういった事に対する意識がJリーグでは欠如している。
チームとして、Jリーグというカテゴリーに留まらず、世界規格の守備を目指して行けば、失点が減り、得点増加にもつながるだろう。
H:北海道
一言で言えば、非常にインテンシティに優れるチーム。
空中戦に対して、強さをチームとして持っていて、この試合における岡山の制空権は、前線で得る事が出来なかった。
奇襲するスペースも無く、岡山は消耗戦を迫られたが、それこそまさに北海道の土俵で、堅い守備からチャンスを窺い、セットプレーで、手堅く勝利に持っていた。
90分間通して、安定した守備を見せた通り、チームのまとまりがあり、新人も活躍するなど、様々なタイプの選手がおり、面白いチームであるという印象を持った。
北海道の順当な勝利と言える試合であった。
その3に続く。
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