2016:J2:40節:H:vs水戸ホーリーホック「戦術矢島対策が進む厳しい現状」その2

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

攻撃評価:D
守備評価:C
采配評価:D
総合評価:D

文章評

ここ最近の岡山のゴール前でのプレー数減による得点力不足が深刻で、攻守に悪影響が出ている。
序盤戦は、ペナルティエリア内でのプレー数も多かったが、岡山対策が進んだ事と他チームの成熟度が上がっていく中で、なかなかそれが難しくなった。
岡山の武器であった24赤嶺 真吾のポストプレーには、マークされる事で、空中戦に強い選手と競り合う事が多くなり、思うように競り勝てなくなり、出し手への寄せが厳しくなる事で、足下へのパスも少なくなった。
サイド攻撃に対しても、ドリブルの少なさや守備時に戻るというチーム戦術を逆手に取られている。
こういった部分は、周知の事実で、低い位置に留めさせる様にサイドからの仕掛け狙われる事で、攻守におけるサイドの主導権を奪われた。
また、バックパスの多さが、最近際立っている様に、パスコースを作る約束事のバリエーションに乏しく、それを活かす創造力が物足りず、最終的に安易なバックパスを選択するシーンが目につく。
バックパス後のゲームメーク力も低く、前までパスワークで運べず、精度の低いロングパスを最終的に選ぶ事が多い。
ロングパスは、精度が高くても良い攻撃に繋がる可能性が低く、相手に渡す回数が自然と多くなっている。
10矢島 慎也であれば、技術力があり決定機を演出するロングパスを出せるが、他の選手は出せない。
他の選手も10矢島 慎也と同じプレーを狙っても得点に繋げるのは難しく、本来であればパターンを増やす必要があるが、長澤 徹監督は、頑固で、同じ攻め方にに終始している。
多少の変化があるもののこの単調な攻め方は、序盤なら勢いで打開出来ても、各チームしっかりした終盤戦だと、打開する力が不足し、得点に繋げられず、攻守共に低調なパフォーマンスになり、苦戦に繋がる。
「戦術矢島」への依存度は極めて高く、10矢島 慎也の出来に左右される現状は、危惧すべき状況ではあるが、現状は岡山の選手であり、彼の力を最大限借りて、J1昇格に向けて全力で戦って行くのか、それとも変化を持たせるのか。
来季への不安も同時に感じるが、この辺りどうバランスをとるのか監督の采配に注目したい。

試合評

MOM:33福井 諒司(水戸)
MIP:19山村 佑樹(水戸)
満足度:3点(10点満点)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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