2016:J2:41節:A:vs清水エスパルス「ここ最近の不調はPO進出を達成する演出なのかそれともPO進出すら逃す悲劇なのだろうか」その2

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

文章評

前半は、清水のクオリティの高さの前に2失点。
特にクロスからの形の成熟度は、参考にすべき点は多かった。
試合後のコメントで、FWである9鄭 大世がクロスを配給する選手に対して、こういったクロスが欲しいという要求をしいているというインタビューがあった。
やはり、メッセージ性があるクロスというのは、得点に繋がり易い。
岡山の30豊川 雄太の得点も10矢島 慎也からのアーリークロスからの得点であったが、受け手と出し手の意図、そして、技術が結集した素晴らしいゴールだった。
スルーパスともいえる様なクロスであったが、中央に巻いてくるクロスで、DFに触らせず、30豊川 雄太に通すボールで、キックの蹴る強度と蹴り方による変化。
どちらもワールドクラスの素晴らしいクロスであった。
対して、清水の2得点に繋がったクロスというのは、チームとしてしっかり狙いを持ってプレー出来ており、それを可能とする技術を持っている。
サイドまでの運び方であったり、サイドからの崩しは、非常にオーガナイズされており、攻撃の完成度の高さは、J2でナンバー1であるだろう。
それでも岡山も通用した部分があった。
それは、やはりチームとして90分間の戦い方。
前半は2失点したものの前からのプレスというのは、効果的で、清水のミスを誘発し、そのシーンも決して少なくなかった。
そう考えると自分たちの狙い通りの戦い方をしているのにそれを上回れる攻撃を清水にされた事で、チームとしての総合力の実力差は、大きかったと言える。
そういった状況でも最後の粘りを見せる事が出来たのは、大きな収穫である。
前半で2点差ついてしまったが、そこから粘り強く守り、1点を返して、1チャンスで同点、2チャンスで逆転かとという流れを作れた。
チームとしての運動量の使い方とその効果。
そして、守備時のバランスの良さというのは、決して清水に負けていなかった。
しかし、総合的に考えると繰り返しになると大きな実力差はあった。
選手1人1人の個の力がもっとあればという試合で、ドリブルを仕掛けたり、デュエルの部分。
こういった物で、まだまだ清水に及ばなかった。
仮に最終節にPO進出を決めた場合には、札幌・清水・松本・C大阪の何れかのチームとの対戦となるが、ここで、こういった強いチームと試合出来た事は大きく、最終節でPOを進出を決める事が出来れば、POでもきっと善戦に繋がる試合となった。

試合評

MOM:9鄭 大世(清水)
MIP:10矢島 慎也(岡山)
満足度:6点(10点満点)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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