2017:FXSC:鹿島アントラーズvs浦和レッズ「チームの仕上がり具合の差に明暗が別れる」その3
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杉野雅昭
2017年02月19日 17:15 visibility311
文章表
鹿島
攻守のバランスの良さが際立った試合であった。
2枚のCBが非常に強力で、守備を引き締めたが、アタックに行ってスペースを突かれたシーンもあり、この辺りの判断をしっかりしていきたい。
気になったのは、左SBの15三竿 雄斗で、オーバーラップこそ何度かあったが、個の仕掛けによる攻撃ではほとんど絡めず、守備に追われて突破を許すシーンも目立った事である。
途中出場の昨季の主軸である16山本 脩斗は、交代直後に決勝点をアシストした事を考えてもまだ、実戦レベルでは、15三竿 雄斗は、厳しいという判断になるだろう。
ただ、浦和の右サイドの18駒井 善成と24関根 貴大がJ1屈指のサイドアタッカーという事もあり、後手後手に回りをそこを攻略された部分は、否定できずその点仕方ない部分もある。
しかし、そういった所で、しっかり勝って攻守で良いプレーが出来ないと、レギュラーは、獲得は難しい。
OHの8土井 聖真と25遠藤 康の2人は、フィジカルコンディションの仕上がりの良さを感じるキレのあるプレーを見せており、攻守で引っ張ることが出来ていた。
柴崎 岳の抜けたDHも4レオ・シルバが躍動しており、攻守で、素晴らしい働きであった。
ボール奪取力が高いだけではなく、そこから攻守の入れ替わりも速く、そこからボールを持って上がり、パスも出せる。
DHに相応しい攻守でハイレベルのプレーができるという事で、大きな補強と言え、活躍が大いに期待できる。
鹿島は、ベストメンバーとも言える陣容で、前線からから最終ラインまでプレスの判断とリトリートの判断が的確であったのが、勝因と言える。
新戦力のフィット具合も良く、7ペドロ・ジュニーオルもあと少しで、ゴールという迫力のあるプレーを見せており、チームにより馴染んでくれば、より活躍できるだろう。
気になった点は、1權 純泰がほぼ見せ場がなかった事であり、21曽ヶ端 準との守護神争いがどうなろうのも今季の鹿島を見るうえで、楽しみな点である。
この試合では、出場機会がなかった11レアンドロという選手も控えて鹿島は、今季も強いという印象を持つに十分な内容であった。
浦和
3失点という苦いシーズン開幕の前哨戦となった。
2得点で一時は同点に追いついたものの昨季の主軸である10柏木 陽介と5槙野 智章が不在であった事の影響は大きく、チームとしての戦い方であったり、まとまりというのが見えなかった。
その同点になった要因は、30興梠 慎三をハーフタイム後に投入された事である。
投入後の後半は、電光石火の2得点で勢いに乗った時間帯もあり、やはりこういった流れを変えれる主軸選手をベンチにおける選手層というのは、やはり強みである。
しかし、そういった選手層があっても気になったのは、主軸の2人である6遠藤 航と1西川 周作の連係ミスが2度あり、その内一度は失点に繋がった点である。
チームとして守勢に回り、鹿島のプレスが効いていたという状況だった事もあるが、この時期にこういったミスが出るのは開幕に向けて不安と言える。
チームとしての方針というのは見えたものの良い形を作れなかった点は大きな課題。
加えて、右WBで出場した2人のドリブルは、今季は大きな武器になると感じた一方で、左サイドでももう少し、攻守で機能できるかもポイントとなる。
21ズラタンに関しては、決定機逸機が目立ち、後は決めるだけというシーンも作れたので、チームとしてそういった数を増やしていけば、結果は十分残せる。
一番整理すべき点は、この試合で散見した組み立てにおけるミスである。
そこからショートカウンターを受けて、シュートまでいかれるというシーンが目についた。
ラインを非常に高くしているのに関わらず、プレスが機能したとも言い難く、約束事も整理されておらず、ミスを重ねた事も否定できない。
その結果、パスミスやボールロスト後に裏を突かれるシーンも多く、この部分に対するチームとしてリスク管理をしっかりしなければ、タイトル獲得は、厳しいシーズンとなるだろう。
試合評
MOM:25遠藤 康(鹿島)
MIP:12西川 周作(浦和)
満足度:6点(10点満点)
Jリーグから世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(masaaki sugino)
記事の質の向上のために反対意見や間違いの指摘などのコメントも大いに歓迎ですので、気軽にコメント宜しくお願い致します。
また、評価数は、記事を書く意欲へと繋がる事に加えて、記事を書く上での参考とさせて頂いてます。
鹿島
攻守のバランスの良さが際立った試合であった。
2枚のCBが非常に強力で、守備を引き締めたが、アタックに行ってスペースを突かれたシーンもあり、この辺りの判断をしっかりしていきたい。
気になったのは、左SBの15三竿 雄斗で、オーバーラップこそ何度かあったが、個の仕掛けによる攻撃ではほとんど絡めず、守備に追われて突破を許すシーンも目立った事である。
途中出場の昨季の主軸である16山本 脩斗は、交代直後に決勝点をアシストした事を考えてもまだ、実戦レベルでは、15三竿 雄斗は、厳しいという判断になるだろう。
ただ、浦和の右サイドの18駒井 善成と24関根 貴大がJ1屈指のサイドアタッカーという事もあり、後手後手に回りをそこを攻略された部分は、否定できずその点仕方ない部分もある。
しかし、そういった所で、しっかり勝って攻守で良いプレーが出来ないと、レギュラーは、獲得は難しい。
OHの8土井 聖真と25遠藤 康の2人は、フィジカルコンディションの仕上がりの良さを感じるキレのあるプレーを見せており、攻守で引っ張ることが出来ていた。
柴崎 岳の抜けたDHも4レオ・シルバが躍動しており、攻守で、素晴らしい働きであった。
ボール奪取力が高いだけではなく、そこから攻守の入れ替わりも速く、そこからボールを持って上がり、パスも出せる。
DHに相応しい攻守でハイレベルのプレーができるという事で、大きな補強と言え、活躍が大いに期待できる。
鹿島は、ベストメンバーとも言える陣容で、前線からから最終ラインまでプレスの判断とリトリートの判断が的確であったのが、勝因と言える。
新戦力のフィット具合も良く、7ペドロ・ジュニーオルもあと少しで、ゴールという迫力のあるプレーを見せており、チームにより馴染んでくれば、より活躍できるだろう。
気になった点は、1權 純泰がほぼ見せ場がなかった事であり、21曽ヶ端 準との守護神争いがどうなろうのも今季の鹿島を見るうえで、楽しみな点である。
この試合では、出場機会がなかった11レアンドロという選手も控えて鹿島は、今季も強いという印象を持つに十分な内容であった。
浦和
3失点という苦いシーズン開幕の前哨戦となった。
2得点で一時は同点に追いついたものの昨季の主軸である10柏木 陽介と5槙野 智章が不在であった事の影響は大きく、チームとしての戦い方であったり、まとまりというのが見えなかった。
その同点になった要因は、30興梠 慎三をハーフタイム後に投入された事である。
投入後の後半は、電光石火の2得点で勢いに乗った時間帯もあり、やはりこういった流れを変えれる主軸選手をベンチにおける選手層というのは、やはり強みである。
しかし、そういった選手層があっても気になったのは、主軸の2人である6遠藤 航と1西川 周作の連係ミスが2度あり、その内一度は失点に繋がった点である。
チームとして守勢に回り、鹿島のプレスが効いていたという状況だった事もあるが、この時期にこういったミスが出るのは開幕に向けて不安と言える。
チームとしての方針というのは見えたものの良い形を作れなかった点は大きな課題。
加えて、右WBで出場した2人のドリブルは、今季は大きな武器になると感じた一方で、左サイドでももう少し、攻守で機能できるかもポイントとなる。
21ズラタンに関しては、決定機逸機が目立ち、後は決めるだけというシーンも作れたので、チームとしてそういった数を増やしていけば、結果は十分残せる。
一番整理すべき点は、この試合で散見した組み立てにおけるミスである。
そこからショートカウンターを受けて、シュートまでいかれるというシーンが目についた。
ラインを非常に高くしているのに関わらず、プレスが機能したとも言い難く、約束事も整理されておらず、ミスを重ねた事も否定できない。
その結果、パスミスやボールロスト後に裏を突かれるシーンも多く、この部分に対するチームとしてリスク管理をしっかりしなければ、タイトル獲得は、厳しいシーズンとなるだろう。
試合評
MOM:25遠藤 康(鹿島)
MIP:12西川 周作(浦和)
満足度:6点(10点満点)
Jリーグから世界へ
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