2014:J2:20節:A:vs京都サンガF.C.「成長を続ける岡山」その3

3-4:躍進の陰で最も成長したのは?

影山 雅永監督。
開幕時は、本当に手堅い構成で、昨季をベースとした守備から入ったスタメン起用だった。
怪我人が、多発した事で、今まであまり起用しなかったタイプの選手や今まで起用しなかったポジションでの選手起用。
そういった苦肉の策が、怪我の功名で、逆に機能した。
影山 雅永監督の中で、価値観が変わった。
CBが怪我人が、多発している中で、監督として新たな挑戦をせざる得なかった。
それが、成功に繋がった事で、監督として、柔軟な采配が、出来るようになった。
その結果チームの立て直しに成功し、監督として岡山で継続して今季は、少なくとも指揮出来るようになった。
後は、結果を残す事で、来季の続投も見えてくる。

3-5:監督の成長1「量から質の融合」

岡山において絶対的価値観だった運動量。
それに個人技が、加わった。
これは、データに出ていて昨季少なかったドリブル数が、J2屈指の数となった。
その象徴となるのが、38三村 真の存在。
サイドにおいて以前は、囲まれるとボールを奪われ事が多いためバックパスだったが、現在は、そこから仕掛ける。
そこを打開出来ればチャンスになるし、全体的に前への意識も高くなる。
さらに30清水 慎太郎の存在。
万能ストライカーとして、前線で、重宝されている。
この二人の選手は、90分間持つスタミナは無いが、そのクオリティの高さからスタメン奪取に成功した。
選手の成長もあるが、こういった選手をスタメンで、起用できるようになった事は成長。

3-6:監督の成長2「守備重視から攻守のバランスへ」

象徴的なのがCBの起用法。
怪我の影響とはいえ、25田所 諒のCB起用に始まり19久木田 紳吾のCB起用。
以前の影山 雅永監督であれば、練習で、試しているとはいえ、怪我人が、戻ってきているのに起用し続ける事はなかった。
CBの左右にも運動量と攻撃的技術を求める。
そういった狙いがある。
この方向性の結果が、25田所 諒の得点であり、今後こういったシーンは増えてくる。

3-7:監督の成長3「選手の見極め」

この試合でも11染矢 一樹のシャドーでの起用。
WBとしての適性を疑った結果の起用。
他にも内容ともに結果を残せてなかった。24林 容平、13久保 裕一などの選手起用方。
前述のとおりCBの起用。
監督として岡山で、長年指揮してきたこともあるが、選手の状態や適性、実力を見極めるレベルは、間違いなく向上している。

3-8:監督の退任の声が出ていた時とは別人

退任の声が、出ていた時とは、完全に別人。
チーム状況をここまで高めて、チームの順位をここまで上げた。
監督として、戦術の幅を広め、監督としての評価を高めた。
しかし、やっぱり監督という仕事は、厳しい。
結果が出なければ、責任をとってすぐに解任という声が出てくる。
影山 雅永監督は、5年という長年任させられるに相応しい監督になりつつある。
しかし、今後も結果を残せなければこういった声も出てくるだろうし、もっともっと成長していかないといけない。
影山 雅永監督には、今後の成長とさらなる活躍を期待したい。

4、満足度

6点(10点満点)

引き分けとはいえ、ハイレベルな攻防があり、非常に面白かった。
岡山もここまで戦えるようになった点は、大きいが、昇格すためには、こういった強いチームに勝ちきれるだけの力強さが欲しい。

岡山から世界へ 
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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