2014:J2:31節:A:vs松本山雅FC「劇的勝利の裏の勝因」その3

A:岡山:1-2:9荒田 智之(8石原 崇兆)

経過

松本のCKを19久木田 紳吾が、クリア。
このセカンドボールに19久木田 紳吾自身が詰めるも3田中 隼磨がダイレクトシュート。
上手くミートせず、松本選手が、シュートをシュートしようとするも上手く蹴れず毀れる。
岡山の選手が、素早く数をかけて反応する。
最終的に3後藤 圭太が、回収し、ショートコーナーを警戒してキッカーの手前にポジションを取っていて、様子を見ながらカウンターを狙えるポジション取りに切り替えた8石原 崇兆にパスを出す。
そこから8石原 崇兆は、ワントラップ後、前線で、カウンターに備えていた9荒田 智之にミドルスルーパスを完璧な精度と速度のボールで配給する。
これを受けた9荒田 智之が、ペナルティエリア付近のバイタルまで行く。
17ユン・ソンヨルが、前に立ちふさがるもドリブルで、仕掛けてシュートコースを作り、9荒田 智之が、シュートを放つ。
シュートには、威力が、無かったもののコースが良く、21村山 智彦が、飛びつくも届かず、左隅に決まっての得点。

コメント

9荒田 智之の復帰試合での見事な得点。
ストライカーらしい高いシュート精度の素晴らしい得点。
今後に期待の持てる素晴らしいシュート。
これで、監督も起用も悩ましいところ。
24ウーゴ・ガマラス・シルヴァ・サントス・アルメイダ、13久保 裕一、30清水 慎太郎、9荒田 智之。
誰が、監督の信頼を得るのか。
激しい競争が今後予想され、今後に好影響が出ると信じたい。

4、試合から見えるポイント

4-1:松本の中心選手「8岩上 祐三」

やはり彼が居ると居ないとでは、大きな差がある。
この試合セットプレーの回数が多かったものの、精彩を欠くことが多かった。
また、彼の変わりのメンバーを入れるためにチームとしてのバランスが崩れていた。
さらに得点力のある選手でもあり、攻撃の核と言える選手だった。
CKやFKの毀れだがラインを割ってロングスローで、ゴール前のプレーを増やすという手法を松本が取れなかったのは、松本にとっては、痛かった筈だ。
そういった意味で、勝利は勝利であるが、かなりのハンディがあったと考えても良い。
ただ、そういったチーム作りをしている以上、岡山が、総合力で、勝ったと考える事も出来るが、本当の意味で、松本に勝ったと胸を張るためには8岩上 祐三のいる松本に勝たなければならない。

4-2:8石原 崇兆を何故サイドで起用しないなのPart2

前の記事で、8石原 崇兆をサイドで、起用すべきという記事を書きましたが、この試合で、場合によっては、シャドーを8石原 崇兆で、WBを32片山 瑛一もありだと考えが、変わりました。
というのも速攻ロングスローが使えるからです。
この試合での32片山 瑛一が、ラインを割り次第松本の裏のスペースへ、ロングスローで、素早くスローしていました。
これは、空いていたからではなく、そこを狙ってのスローイングだった事は、間違いない。
こういった戦い方をするならば、こういった手法もある。
また、32片山 瑛一のWBでの強みは、フィジカルの強さと運動量。
競り合いに強く、8石原 崇兆のゴールに繋がったシーンもそういった強みが、出たからである。
対戦相手によっては、有効な戦術になり得るという事が、証明された試合でした。

4-3:8石原 崇兆の得点量産への課題

ある程度フリーの状態での落ち着きとコントロールシュートの習得した事は、少し前の記事で書いた通り出来てましたね。
問題は、ボールが瞬間的に来て、考える余裕が無い時。
加えて、浮き球のボールの処理。
この2点をとりあえず、クリアしないといけないですね。
ゴール前で、良い形で、ボールを受けてもシュートまでに行くまでに空いてる所を感じ取りそこに蹴るという力は、現状8石原 崇兆には、現在無い。
その辺り、経験を積んでいく中で、感覚を身に着けて欲しい。
浮き球のボールをシュートまで行くのは、技術が居る事と、上記の能力が居るので、難しいシュートになります。
このボールをシュートまで行くと力んだりして、枠に飛ばない事が多いので、これが決まってもまぐれになりますし、その辺り、技術を上げて、枠に飛ばせるようになってくれば、もっと得点に絡める良いシャドーになれると思います。

4-4:地上特化選手「10千明 聖典」

インターセプトやボール奪取といった守備能力の高い10千明 聖典だが、浮き球のボールに対して、非常に脆さが見える。
そう考えた時に相方は、そういった空中戦にも強い選手だと良いかもしれない。
何れにせよ、パスミスやボール奪取されるのが珍しいぐらい、ミスの少ない選手だが、浮き球のボールに対して、讃岐戦とこの松本戦で、処理を誤り失点に繋がったというのは、紛れもない事実だ。
そう考えると空中戦に弱いと結論ずけられてしまいますし、北九州戦や讃岐戦の様にパスより浮き球主体の攻撃の相手に弱いのは、この辺りが、関係している。
地上戦での試合に強くなるのは、それだけ10千明 聖典が、影響が絶大という事もあるし、10千明 聖典としては、空中戦主体の時にチームにどう貢献するかというのは、重要な課題と言える。

その4に続く。

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