2017:J2:29節:H:vs松本山雅FC「チームとして更に前進、エースの代役として期待できる内容」

岡山vs松本:0-0
得点者:なし
観客数:10,373人

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:三上 正一郎:2.5
副審:正木 篤志、野村 修:2.5

H:岡山

監督

長澤 徹:3.0

スタメン

18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ):2.5
19片山 瑛一:2.5、7伊藤 大介:3.0
11三村 真:3.0、16関戸 健二:3.0、27塚川 孝輝:3.0、2澤口 雅彦:2.5
14喜山 康平:2.5、6竹田 忠嗣:2.5、3久木田 紳吾:2.5
22一森 純:2.5

リザーブ

GK:13櫛引 政敏
DF:33張 碩元(チャン・ソグォン)
MF:5渡邊 一仁、26田中 奏一、8石毛 秀樹、10大竹 洋平
FW:20藤本 佳希

途中交代

11三村 真→20藤本 佳希:3.0
18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)→5渡邊 一仁:2.5
7伊藤 大介→10大竹 洋平:3.5

 

A:松本

監督

反町 康治:3.0

スタメン

9高崎 寛之:3.0
19山本 大貴:3.0、8セルジオ・リカルド・ドス・サントス・ジュニオール(セルジーニョ):2.5
29下川 陽太:2.5、7武井 択也:3.0、14パウロ・ロベルト・ゴンサガ(パウリーニョ):2.5、3田中 隼磨:3.0
18當間 建文:2.5、4飯田 真輝:2.5、31橋内 優也:2.5
16村山 智彦:2.5

リザーブ

GK:21鈴木 知幸
DF:6安藤 淳、13後藤 圭太
MF:5岩間 雄大、10工藤 浩平
FW:11三島 康平、50鈴木 武蔵

途中交代

8セルジオ・リカルド・ドス・サントス・ジュニオール(セルジーニョ)→10工藤 浩平:2.5
19山本 大貴→50鈴木 武蔵:3.5
9高崎 寛之→11三島 康平:評価不可

2、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

H:岡山

攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

A:松本

攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

文章評

 久々の敗戦を喫して、再び上昇気流に乗るために勝利を目指す岡山は、ホームに対戦すると名試合の多いチームであるライバルの松本を迎えた1戦。その松本は、岡山に悔しい敗戦が多く、雪辱を果たすためモチベーションの高い試合でした。また、14喜山 康平、3久木田 紳吾、20石原 崇兆、13後藤 圭太と両チーム関係の深い選手が多数います。そういった意味では、特別な1戦で、両チームとも高い士気の下、攻守でアグレッシブで面白い試合となりました。得点こそ決まりませんでしたが、両チームともゴールまで後一歩というシーンを作り、攻守とも高いレベルであったと思います。

 かなりの期待の持てるパフォーマンスで、若さを活かしたアグレッシブで気持ちの良いプレーをした選手がいます。それは、18ニコラス・オルシーニです。速さ・強さ・高さを活かしたデュエル全般で高い質のプレーを見せていて、攻撃の核となっていました。裏を狙えば速さと強さで、ゴールに迫り得点の可能性を感じました。空中戦になれば、高さと強さを活かした競り合いで、ポストプレーやターゲットとして機能していました。そして、技術も持っており、ゴール前でのフェイントからシュートというシーンでは、ゴールまで後一歩に迫りました。今後連携を深めていく事が出来れば、貴重な戦力として、活躍してくれると思います。24赤嶺 真吾が、怪我で欠いての試合でしたが、ほぼ解消したと言って良いと思います。17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)の怪我から復帰し、30豊川 雄太が、出場停止で戻ってくれば、先制点から追加点という展開も可能かと思います。課題としては、90分間は、厳しいという事で、その時間帯に20藤本 佳希や9金 宗旻(キム・ジョンミン)のどちらかが、しっかり仕事ができるかどうかだと思います。
 この試合では、20藤本 佳希が途中からシャドーの一角、18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)がベンチに下がった後は、1トップとしてプレーしていましたが、プレスのオンオフの判断がやはり悪かったです。一方で、フィジカルを活かした仕掛けやサイドへの展開を見せるなど良いプレーがありました。9金 宗旻(キム・ジョンミン)が今回は、ベンチにも入っていなかったですが、まだまだ荒削りという事で、難しい判断となりそうです。しかし、伸びしろは、9金 宗旻(キム・ジョンミン)の方が、高いと思いますので、9金 宗旻(キム・ジョンミン)に期待したいです。

 そして、この試合でもう1人良かった選手がいます。5渡邊 一仁です。どの試合でもやはりスライディングタックルを仕掛けてファールを貰う事が多かった選手ですが、短い時間とは言えこの試合は違いました。この試合では、ボールまで足がしっかり届いて、中盤の狩人として、高いパフォーマンスを見せていました。松本戦で退場した経験もあり、高いモチベーションを持って、この試合に入ったとの事ですが、気合が空回りする事なく、高いパフォーマンスを見せてくれました。松本のカウンターを防ぐなど、好守が光り勝ち点1を獲得する事が出来ました。終盤の苦しい時間帯にこういった守備力を発揮してくれれば、終盤の失点を抑える力になると思いますし、そこから攻撃に繋げて決勝点にも繋げて欲しいです。

 2澤口 雅彦も試合を重ねる毎にパフォーマンスが向上し、正確さが増し、運動量が増えてユーティリティープレーヤーとして持ち味を存分に発揮しています。今後は、クロスでのアシストや逆サイドからのクロスから得点にどう繋げるかという部分が、今後の課題と言えそうです。この試合では、若い29下川 陽太の対応に苦しんでましたが、1対1の守備対応も粘り強く、攻守で安定感があります。21加地 亮の2番手としてしっかりプレー出来ており、ベテランの域に入ってますが、成長し続けている選手で、怪我に気を付けて、今後も右WBの主軸として期待したいです。

 19片山 瑛一も色々なポジションを高いパフォーマンスでプレーしていますが、やはりチームの構成を考えると、本来であれば右CBで本当は起用したい選手です。この試合では、シャドー起用でしたが、運動量と強さで、攻撃の起点として泥臭くプレーできていました。18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)もやり易かったと思います。ロングスローという武器もあり、攻守で本当に必要な選手であると思います。ただ、苦言を呈せばクロスの質は、直線的で、なかなかアシストに繋がり難い部分はあります。17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)の左足のクロスは、高さ、スピード、曲がり具合といった部分が、高いレベルにあり、今後上を目指していく中では、WBとしては、現状だと厳しい部分があります。シャドーとしても少し荒削りな部分もあり、もっと得点に絡むという部分で、成長の余地があると思います。

 結果は、スコアレスドローでしたが、18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)のプレーぶりは、今後の上昇のきっかけを掴むには、十分なパフォーマンスであったと思います。24赤嶺 真吾が戻って来た時も24赤嶺 真吾の交代での出場や30豊川 雄太と交代しての24赤嶺 真吾の相方として出場させる事などは、選択肢として十分ありだと思います。いつか来るであろう24赤嶺 真吾と18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)との共演を心から楽しむためには、24赤嶺 真吾抜きでもプレーオフ圏内に食い込む必要があると思います。そのために一戦一戦で、結果と内容を両立させて昇格への力強さを生み出して欲しいです。

試合評

MOM:18ニコラス・オルシーニ(岡山)
MIP:8セルジオ・リカルド・ドス・サントス・ジュニオール(松本)
満足度:5点(10点満点)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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