2017:A代表:ワールドカップアジア最終予選:10戦目:A:vsサウジアラビア「アジア最終予選初戦の課題クリアでW杯出場権獲得。最終戦で新たな課題発生でW杯への準備のスタート」

サウジアラビアvs日本:1-0
得点者:19フハド・アルムワラド(18ナワフ・アルアビド)
観客数:62,125人

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

A:日本

監督

ヴァヒド・ハリルホジッチ:3.0

スタメン

8原口 元気:2.5、9岡崎 慎司:2.5、4本田 圭佑:3.0
2井手口 陽介:3.0、7柴崎 岳:3.0
16山口 蛍:3.0
5長友 佑都:2.5、3昌子 源:2.5、22吉田 麻也:2.5、19酒井 宏樹:2.5
1川島 永嗣:2.5

リザーブ

GK:12東口 順昭、23中村 航輔
DF:6植田 直通、20槙野 智章、21酒井 高徳
MF:13小林 祐希、17高萩 洋次郎
FW:10乾 貴士、11久保 裕也、14武藤 嘉紀、18浅野 拓磨、15杉本 健勇

途中交代

4本田 圭佑→18浅野 拓磨:3.0
9岡崎 慎司→15杉本 健勇:4.0
7柴崎 岳→11久保 裕也:評価不可

 

H:サウジアラビア

監督

ベルト・ファン・マルヴァイク:2.5

スタメン

10モハンメド・アルサハラウィ:3.0
18ナワフ・アルアビド:3.0、17タイシール・アルジャッサム:3.0、8ヤヒア・アルシェハリ:3.0
7サルマン・アルファラジ:3.0、14アブドゥラー・オタイフ:3.0
2マンスール・アルハルビ:2.5、5オマルイブラヒム・オスマン:2.5、3オサマ・ハウサウィ:3.0、13ヤシル・アルシャハラニ:2.5
21アブドゥラー・アルムアイフ:2.5

リザーブ

GK:1ワリード・アブドゥラー、22ヤセル・アルモサイレム
DF:4アブドゥラー・アルドサリ、12ムハンマド・アルファティル、20サイード・アルムワラド、23モタズ・ハウサウィ
MF:6サレム・アルダウサリ、9アブドゥルファター・アシリ、11アブドゥルマレク・アルハイブリ、16フセイン・アルモカハウィ
FW:15ナシル・アルシャムラニ、19フハド・アルムワラド

途中交代

10モハンメド・アルサハラウィ→19フハド・アルムワラド:2.0
2オサマ・ハウサウィ→23モタズ・ハウサウィ:2.5
2マンスール・アルハルビ→4アブドゥラー・アルドサリ:評価不可

2、得点経過

H:サウジアラビア:1-0:19フハド・アルムワラド(18ナワフ・アルアビド)

 サウジアラビアにパスを回されてバイタルエリアで18ナワフ・アルアビドが受けられると、ペナルティエリア内で、フリーでいた19フハド・アルムワラドにスルーパスを出されてしまいます。パスを受けて19フハド・アルムワラドは、日本の寄せより速く、シュートまで行き、GKの隙間に蹴り込み、サウジアラビアが先制。

 19フハド・アルムワラドを日本は、捕まえ切れてなかったので、必然的失点と言えます。スペースのケアとマークの部分で、しっかり対応出来ないと、W杯では命取りになるので、1人1人がチーム中で、しっかり考えて隙を作らない事が重要かと思います。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

A:日本

攻撃評価:D
守備評価:D
采配評価:C
総合評価:D

H:サウジアラビア

攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:A
総合評価:B

文章評

 日本は、1つ前の試合で、1位突破を決めて、W杯出場権を獲得に成功していました。一方で、サウジアラビアは、勝てばW杯出場決定という事で、ホームという条件もあり、高いモチベーションの持って迎え撃つ形でした。やはりこのゲームの重要性の部分で、日本はサウジアラビアと比べて、低かった事もあり、負けて良い試合は無くてもやはり、一歩気後れしてしまう部分が勝敗に直結してしまった部分はあると思います。ただ、アウェーで、出場権をかけて戦っていたとしても難しい試合になったであろうと感じた部分も強く、前の試合で決めれて良かったと思いました。この試合で、テストという意味もあったので、その対象選手について触れたいと思います。

 まずは、前回出場経験の無かった4本田 圭佑に関してです。やはり最盛期の様なボールキープや高い得点能力というのはなく、攻守の入れ替えのスピードの速い、現在のハリルジャパンの戦いに対する適正は決して高いとは言えないと思います。ポゼッションや連携での崩しにチャンスメークなどで、持ち味を発揮していたが、シュートというシーンもほぼ作れず、ボールロストが目立った。 このままであれば、若い選手が出てくれば、そのままポジションを奪われる可能性は高いかと思います。今後彼が、ロシアW杯に残れるかどうかは、かなり微妙なラインという立ち位置に追い込まれており、4本田 圭佑が、どう生まれ変わってアピールできるかという状況であると思います。

 次に9岡崎 慎司ですが、1タッチのプレーやオフ・ザ・ボールの動きという部分で持ち味を発揮出来ていたと思います。運動量も多く、プレミアでの経験を巧くプレーで、体現出来ていたと思います。ただ、少しのずれの部分で、シュートまで行けなかったりと新しいシステムなどに戸惑っている部分があると思います。現状のままであれば、ポストプレーや高い得点力を備える大迫 勇也の方が、チーム適正は、高いかと思います。

 3人目は、7柴崎 岳です。目の付け所であったり技術の高さ。そういった部分は感じる事が出来ました。的確にフリーの選手にパスを出せていましたが、連携の部分で僅かにずれるパスが目立った試合でした。そこが通っていればというシーンも多く、試合を重ねていく中であってくれば、チャンスメークの部分で期待できると思います。チームとして、どういったフォーメーションや状況で、起用していくのか本番までに整理出来れば、貴重なパサーとして期待できると思います。

 最後に、15杉本 健勇です。残念ながら現段階では、かなり厳しいという結論にならざる得ないです。パスの受け手としてもパスを呼び込めず、空中戦のターゲットにも成りえなかった。かといって足元のポストプレーにも絡めなかった。つまり、ボールにほぼ触れなかった。チームの中の1人としては、まだまだ戦える状況ではなく、時間がかかる部分が強いと思います。現状では、構想外と言われても不思議ではないですが、まだまだ伸びしろがあるという事で、今後のアピールに期待したいです。

 今後の方針としては、守備組織の整理と戦術的オプションの幅を広げて行く方針になるかと思います。理想は、攻撃で圧倒する事ですが、ブラジルW杯で、痛い目に合っている事と世界のサッカーのトレンドや日本の立ち位置を考えると、まずは、守備から入る事が重要かと思います。前線のハイプレスと後方との連動。オーストラリア戦の様な展開が理想ではありますが、世界はもっとレベルが高い事を考えると、辛抱強くシュートコースを切り、隙を減らしていく戦い方が出来なければならないです。個の部分で1対1で、負けない強い意識というのを持っていかなければ、ボールを奪う事は難しいと思います。
 ただ、現状は、少ない人数で攻めて多くの選手で守る。そういったサッカーになると思います。前線のスピードやキープ力、こういった物を備えたオーストラリア戦の3トップは、1つの形かと思いますので、今後こういった切り札というのを如何に作っていくかという部分で、欧州な南米の強豪国もしくは、中堅国との試合を何度か出来たら、試合の戦い方の形を模索しつつ、チーム戦術の確認できるので、大きいと思います。
 攻守の部分で、今後どういったチームを作っていくのか注目したいと思います。

試合評

MOM:19フハド・アルムワラド(サウジアラビア)
MIP:7柴崎 岳(日本)
満足度:2点(10点満点)

日本から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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