2017:A代表:東アジアE-1選手権:第1戦:H:vs北朝鮮「粘り強く守り連携も良くなる中での劇的勝利」
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杉野雅昭
2017年12月10日 22:25 visibility201
日本vs北朝鮮:1-0
得点者:2井手口 陽介(17今野 泰幸)
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
H:日本
監督
ヴァヒド・ハリルホジッチ:2.5
スタメン
15金崎 夢生:3.0
7倉田 秋:3.0、8高萩 洋次郎:3.5、11小林 悠:2.5
2井手口 陽介:2.0、17今野 泰幸:2.5
5車屋 紳太郎:2.5、3昌子 源:2.5、4谷口 彰悟:2.5、20室屋 成:2.5
12中村 航輔:2.0
リザーブ
GK:1東口 順昭、23権田 修一
DF:22植田 直通、6三浦 弦太、19初瀬 亮、21山本 脩斗
MF:16三竿 健斗、10大島 僚太、13土居 聖真
FW:14伊東 純也、18阿部 浩之、9川又 堅碁
途中交代
8高萩 洋次郎→14伊東 純也:2.5
15金崎 夢生→9川又 堅碁:2.5
7倉田 秋→18阿部 浩之:2.5
A:北朝鮮
監督
ヨルン・アンデルセン:2.5
スタメン
11チョン・イルグァン:2.5、23キム・ユソン:2.5
6カン・グチョル:2.5、5リ・ウンチョル:2.5、9パク・ソンチョル:2.5
16李 栄直(リ・ヨンジ):2.0
2シム・ヒョンジン:2.5、3チャン・グチョル:2.5、4パク・ミョンソン:3.0、18リ・ヨンチョル:2.5
1リ・ミョングク:2.0
リザーブ
GK:13シン・ヒョク、22リ・グァンイル
DF:7金 聖基(キム・ソンギ)、15キム・チョルボム、20ソン・クムイル
MF:8キム・グボム、14カン・グッチョル、17ミョン・チャヒョン、19チェ・ジュソン、21ユン・イルグァン
FW:10安 柄俊(アン・ビョンジュン)、12チャン・オクチョル
途中交代
4パク・ミョンソン→10安 柄俊(アン・ビョンジュン):2.5
9パク・ソンチョル→14カン・グッチョル:評価不可
11チョン・イルグァン→12チャン・オクチョル:評価不可
2、得点経過
H:日本:1-0:2井手口 陽介(17今野 泰幸)
経過
攻守の入れ替わりがあって、日本ボールに落ち着くと18阿部 浩之が運んで、サイドに展開していた9川又 堅碁に預けます。9川又 堅碁は、ダイレクトでクロスを入れます。そのクロスを17今野 泰幸が落として、2井手口 陽介が、ペルルティエリア手前のゴール正面からダイレクトシュートを放ちます。これが相手DFに当たって、反応遅れてしまいGK1リ・ミョングクは触れず、これが決まって劇的な決勝ゴールが決まります。
コメント
連携が徐々に良くなる中で、相手にもスペースが出来て、両チーム勝利を目指している中で、終了間際という条件で、日本が落ち着いて、シュートまで持っていた。そういったゴールであったと思います。
シュートは、ディフレクションがあった幸運ではありましたが、その前で17今野 泰幸が、冷静に落としたプレー。9川又 堅碁のクロスの判断と精度、そのポジショニング。18阿部 浩之のカウンターに近い形を作った運びやパスのタイミング。
こういったプレーの内容や流れが非常に良かったと思います。2戦目、3戦目は、こういったシーンをこの試合以上に増やす事が出来れば、より得点、勝利が近づく筈です。少なくともこの試合は、こういったシーンが少なかったので、劣勢に繋がる原因になりました。
3、戦評
数値評
評価基準
良:A~E:悪
H:日本
攻撃評価:C
守備評価:B
采配評価:B
総合評価:B
A:北朝鮮
攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:C
総合評価:B
文書評
寸評
ロシアワールドカップに向けて、海外組とACLを制した浦和組が居ない条件だったので、国内組にとって最高のアピールの場となる東アジアE-1選手権。そういった意味では、高いモチベーションを持って、この試合に入れた日本であったと思います。
北朝鮮も国内の選手がほとんどで、海外の監督を招聘して、チーム作りが順調に出来ていると思います。ロシアワールドカップこそ出場権はありませんが、やはり国を背負って戦いますし、次のワールドカップに出るためにも高いモチベーションであったと思います。
試合の方は、日本がボールを持ってシュートまでしっかり持て行くことが期待されましたが、連携の部分で、初召集の選手や普段代表で組んでない選手が多く、思うようなサッカーが、日本は出来ていませんでした。
一方で、北朝鮮は、ロングパスを主体としてフィジカルを軸にシンプルに縦に速いサッカーで、日本のゴールを狙います。しかし、決して間延びするのではなく、攻守の切り替えが速く、守備時には、しっかり人のブロックを作って、巧くスペースを消していました。
そういった事もあり、引っかかり、そこから前がかりに近い形の日本のゴールへ向かって行き、シュートまで持っていく。これが試合を通して北朝鮮は出来ていました。
これは、前後半に共通した展開で、12中村 航輔のファインセーブが無ければ、失点していてもおかしくない内容でした。
北朝鮮評
ロングパスを主体にしつつ守備をしっかり固める戦い方でした。日本が、連携不足という事で、攻めにスピードを欠いていたこともあり、主導権は、日本に渡しつつも最後は自由にさせないそういった戦い方でしたが、シュート数は北朝鮮の方が多く、効率の良いサッカーが出来ていたと思います。
12中村 航輔のファインセーブが無ければ、北朝鮮が先制していてもおかしくなかったですし、戦い方的には、最後まで勝利を目指して戦えていたと思います。
技術もしっかりしていますし、高さというフィジカル的な武器を一定のレベルにありましたが、一方で、抜き出た選手も不在で、J2の選手が代表の選手になっている選手もおり、後一歩の決め手に欠いた印象を持ちました。
日本評
海外組不在で、普段代表で、一緒にプレーしていない選手も多く、チームの連動性に欠いた部分は、否定できないと思います。特に前半は、ダイレクトのプレーも少なく、チームとしても迷いのあるプレーが多かったと思います。しかし、試合が進んでいく中で、徐々に良くなっていったと思います。
流れを変える事が出来たのは、14伊東 純也を投入して、11小林 悠を真ん中に移したことで、14伊東 純也のスピードを活かした仕掛けからのチャンスクメークは、非常に効果的でした。11小林 悠もゴールに近い位置で、プレー出来るようになったので、持ち味を発揮出来る様になりました。また、9川又 堅碁のポストプレーと高さを活かしたヘッドで、良い形を作っていました。そして、18阿部 浩之も運動量と川崎の選手のが多かった事で、的確なチャンスメークで、リズムを生み出せていました。
内容的には、後半の方が良かったので、次節スタメンに変化が生まれるかもしれません、15金崎 夢生や8高萩 洋次郎、後ろのDFラインは、少しアピール不足だった印象で、守備陣では唯一、12中村 航輔が、ファインセーブ連発で大きなアピールが出来たと思います。
初戦は、内容的には悪い部分が目立ちましたが、勝てたことを考えてもしっかり持ち味出せた選手もいましたし、残りの2試合難しい試合になると思いますが、しっかり勝利して優勝で終えて欲しいです。
試合評
Man Of the Match(MOM):12中村 航輔(日本)
Most Impressive Player(MIP):2井手口 陽介(日本)
満足度(10点満点):9点(★★★★★)
日本から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(masaaki sugino)
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