2017:CWC:開幕戦:UAE:アルジャジーラvsオークランドシティ「最後の精度の差が明暗を分ける」

アルジャジーラvsオークランドシティ:1-0
得点者:31ロマリーニョ

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:ディエディウ:2.5
副審:カマラ、サンバ:2.5
4審:リッチ

H:アルジャジーラ

監督

テンカテ:3.0

スタメン

7マブフート:3.0
31ロマリーニョ:2.5、10ブスファ:3.0、15アルレジ:3.0
14アルオタイハ:3.0゙、40アルアタッス:3.0
12ラシード:2.5、44ファレス・ジュマ:2.5、4アリアエード:2.5、5アルハムダニ:2.5
1ハセイフ:2.0

リザーブ

GK:36アルセナーニ、56 A.アルアメリ
DF:3アレーディ、6ハルファン、27アブドゥラ、51ムバラク
MF:9ラシドフ、21アルホサニ、35ラマダン
FW:45アルギラニ、70アルハッシュミ

途中交代

15アルレジ→45アルギラニ:3.0
14アルオタイバ→21アルホサニ:3.0
4アリアエード→6ハルファン:評価不可

 

A:オークランドシティ

監督

トリビュリエッチ:2.5

スタメン

20タデ:2.5、10ドフリース:2.5、26マコワット:2.5
7ハウィーソン:2.5、11タバノ:2.5
8リエラ:2.5
3岩田 卓也:2.5、5ベルランガ:2.5、16キム・デウク:2.5、9ホワイト:2.5
1スビカライ:2.5

リザーブ

GK:24トレイシー、30ブラウン
DF:2グラハム、13ロジャース、23ジョルジェビッチ
MF:4ビレン、6ハドソン・ウィホンギ、15モーガン、17レイド・ドレイク、21エッジ
FW:12ブライト、19レアアラファ

途中交代

26マコワット→15モーガン:3.0
3岩田 卓也→19レアアラファ:3.0

2、得点経過

H:アルジャジーラ:1-0:31ロマリーニョ

 12ラシードから左サイドで組み立てて、7マブフートが、ヒールで変化をつけて、31ロマリーニョに預けます。31ロマリーニョがリターンパスを出して、7マブフートが仕掛けます。5ベルランガが止めますが、こぼれ球が31ロマリーニョの下へと転がり、ダイレクトでの地を這う強烈なミドルシュートを放ちます。これに1スビカライが飛びつきますが、僅かに届かず、アルジャジーラが先制します。

 7マブフートが、ヒールで変化をつけたのがポイントと言えそうで、オークランドシティが、そこで奪いに行こうとしたが、簡単にかわされました。ヒールで、後ろのフリーの31ロマリーニョへ戻せたので、ヒールを出した7マブフートもそのままゴールへ向かって行く事が出来ました。そして、パスを受けた31ロマリーニョも7マブフートの動きをしっかり見てすぐリターンパスを出したことで、ゴールに同じベクトルを持って進むことが出来ました。
 その結果オークランドシティもゴールに深く押し込まれて、31ロマリーニョがフリーとなり、引きすぎたオークランドシティの選手も寄せが間に合わず、フリーで打たれてしまったというゴールであったと思います。
 ヒールと強烈なシュートという個の力で決めた素晴らしい得点であったと思います。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

H:アルジャジーラ

攻撃評価:D
守備評価:B
采配評価:C
総合評価:C

A:オークランドシティ

攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

文書評

寸評

 今季も世界一を決める大会がやってきました。開幕戦はオセアニア代表のオークランドシティと開催国王者のアルジャジーラのカードでした。
 戦前予想は、リーグ戦で圧倒的な攻撃力を誇るアルジャジーラが攻める事を予想していましたが、時間が進むについて攻めるオークランドシティ、守るアルジャジーラという構図でした。
 オークランドシティが先制するのではないかという内容でしたが、先制ゴールは、アルジャジーラの1本目のシュートでした。オークランドシティが攻めている時間が長かったですが、一瞬の隙を個の力で作り、ゴールを個の力で、突き破りました。前半は、オークランドシティが攻めていましたが、結局点が取れず、1-0で、折り返します。
 後半頭からオークランドシティが前半以上に猛攻を仕掛けます。アルジャジーラは、体を張って守り防ぎます。同点、逆転となってもおかしくない内容でした。しかし、肝心のシュートが正面に行ったり、迷いからシュートを打つタイミングが遅れたりして、ゴールを最後まで割れませんでした。
 決定機に決める事が出来るストライカーが居れば、オークランドシティが勝っていたと思いますが、アルジャジーラの開催国王者として、ホームの利を生かして、1ハセイフを中心とした粘り強い守備で逃げ切り、開幕戦は、アルジャジーラが制しました。

オークランドシティ評

 記憶が正しければ、オセアニア代表は、ロングパスを主体としたチームが多かったですが、オークランドシティは、しっかり後ろから組み立てて多くのチャンスを作って、ゴールを目指すサッカーですが、そこが連続出場の理由と言えるかもしれません。
加えて、前線からもしっかりプレスをかけて、ボールを果敢に奪い行く現代サッカーであったと思います。ただ、プレスの連動性の部分は改善の余地があると思います。プレスが単発に終わる事も少なくなかったと思います。結構守備を頑張っていたと思いますので、もっと高い位置でボールを奪うことが出来れば、十分多かったですが、もっと良い形を多く作れたと思います。
 しかし、決定機に共通している事ですが、シュートが正面を突くことが多かった印象です。もっと厳しいコースを狙えていたらという形ばかりで、非常に勿体なかったです。
近年は、初戦での敗戦が多いですが、攻守であげた上記の点を改善できれば、十分初戦を突破できる可能性を秘めていると思います。この試合では、負けてしまいましたが、面白い良いサッカーであったと思います。
 来季もこの場に立って初戦を突破する。来季に向けてオセアニア代表の立場の獲得と初戦突破に向けての戦いは、この瞬間に始まっています。また見たいと思える奮闘ぶりでしたし、またこの場で見える事を楽しみにしています。

アルジャジーラ評

 攻撃的なチームという印象でしたが、オークランドシティの守備に苦しんでいた印象です。自陣深くでのボールロストこそ少なかったですが、相手のバイタルエリアになかなか侵入できず、そこで引っかかっていました。得点したシーンは、そこを個の力で、スペースを作り、バイタルエリアの危険なゾーンから強烈なミドルシュートを決めての先制点でした。
 この辺り、初戦で堅くなっていたのか、それともオークランドシティが良かったのか。もしかすると、経験の差が内容にでたと言えるかもしれません。
 しかし、それでも先制ゴールの流れを見る限り、中東のチームらしい飛び道具を持っている印象で、こういった部分がかみ合えば、怖いチームであると思います。
 1つ気になったシーンがあったのですが、前からプレスが非常に弱いという点です。自陣深くで受けて立つ格好になっていたので、オークランドシティが押し込んでいたラインを押し返す事がなかなかできず、ボールを持つ時間とシュート数の少なさに繋がっていたと思います。
 それでもこの試合に勝利したことで、次戦をホームスタジアムでできるという大きなアドバンテージを得たと思いますので、浦和といっても難しい試合になると思います。どういった試合になるのか、今から楽しみです。

試合評

Man Of the Match(MOM):1ハセイフ(アルジャジーラ)
Most Impressive Player(MIP):8リエラ(オークランドシティ)
満足度(10点満点):7点(★★★★☆)

世界一を目指す戦い
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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