2017:CWC:決勝:UAE:レアルマドリードvsグレミオ「矛と盾の頂上決戦は矛が制し大会史上初の連覇」
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杉野雅昭
2017年12月31日 13:20 visibility285
レアルマドリードvsグレミオ:1-0
得点者:7クリスティアーノ・ロナウド(FK)
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
審判
主審:セザール・ラモス:2.5
副審:マルピン・トレンテラ、ミゲル・エルナンデス:2.5
第4の審判員:ラフシャン・イルマトフ
レアルマドリード
監督
ジネディーヌ・ジダン:2.0
スタメン
9カリム・ベンゼマ:2.5、7クリスティアーノ・ロナウド:1.5
22イスコ:2.5
8トニ・クロース:2.0、14カゼミーロ:2.5、10ルカ・モドリッチ:2.0
12マルセロ:2.0、4セルヒオ・ラモス:2.0、5ラファエル・バラーヌ:2.0、2ダニエル・カルバハル:2.5
1ケイロス・ナバス:2.5
リザーブ
GK:13キコ・カシージャ、35モハ・ラモス
DF:6ナチョ・フェルナンデス、15テオ・エルナンデス、19アクラフ・ハキミ
MF:17ルーカス・バスケス、18マルコス・ジョレンテ、20マルコ・アセンシオ、23マテオ・コバチッチ、24ダニ・セバージョス
FW:11ガレス・ベイル、21ボルハ・マジョラル
途中交代
22イスコ→17ルーカス・バスケス:2.5
9カリム・ベンゼマ→11ガレス・ベイル:2.0
グレミオ
監督
レナト・ガウショ:2.5
スタメン
18ルーカス・バリオス:3.0
21フェルナンジーニョ:3.0、7ルアン:3.5、17ラミーロ:3.5
5ミシェル:3.0、25ジャイウソン:3.0
12ブルーノ・コルテース:2.5、4ワルテル・カンネマン:2.0、3ペドロ・ジェロメウ:1.5、2エジウソン:2.5
1 マルセロ・グロエ:2.0
リザーブ
GK:30ブルーノ・グラッシ、48パウロ・ビクトル
DF:6レオナルド、14 ブルーロ・ロドリゴ、15 ラファエウ・ティエレ、22ブレッサン、26マルセロ・オリベイラ、88レオ・モウラ
MF:8マイコン、28カイオ
FW:9ジャエウ、11エベルトン
途中交代
18ルーカス・バリオス→9ジャエウ:3.0
17ラミーロ→11エベルトン::3.0
5ミシェル→8マイコン:2.5
2、得点経過
レアルマドリード:1-0:7クリスティアーノ・ロナウド(FK)
経過
7クリスティアーノ・ロナウドが跨ぎフェイントで、仕掛けます。これに対応したグレミオの選手が、対応しきれず、危険な位置で、ファールを犯してしまいレアルマドリードのFKとなります。
キッカーは、7クリスティアーノ・ロナウドで、いつもの助走の形を作り、準備します。7クリスティアーノ・ロナウドが、蹴ったボールは、ミスキックになりますが、壁の間を丁度超えていき、GK1マルセロ・グロエが飛びつきますが届かず、ゴールに突き刺さります。このゴールによってレアルマドリードが先制します。
コメント
ファールを貰う跨ぎフェイントのキレ。そして、ミスキックながら間を越えていく運としっかり、ゴールに突き刺さる急速。どれをとっても7クリスティアーノ・ロナウドの素晴らしさが出たゴールであったと思います。やっぱり、持ってますね。
3、戦評
数値評
評価基準
良:A~E:悪
レアルマドリード
攻撃評価:A
守備評価:A
采配評価:A
総合評価:A
グレミオ
攻撃評価:D
守備評価:A
采配評価:B
総合評価:B
文章評
寸評
大会史上初の連覇がかかったレアルマドリードと、久々に南米王者の優勝と初優勝がかかったグレミオという構図の決勝戦でした。
試合の方は、レアルマドリードが主導権を持って試合を進めていましたが、グレミオも準決勝でも見せた堅い守備で、対抗します。レアルマドリードもゴール前に運ぶも寄せの速い守備と力強い守備のインテンシティの備わった堅守の前になかなか決定機を作ることが出来ませんでした。
そういった試合展開の中で、動いたのはやはり7クリスティアーノ・ロナウドの右足からでした。自ら仕掛けてFKを獲得するとそのFKを決めて、レアルマドリードが先制。グレミオも反撃を試みようとすると、それ以上にレアルマドリードの高い攻撃力の前になかなか形を作れず、逆にレアルマドリードが追加点を奪う可能性を感じる展開でした。それでも堅守のグレミオが最後まで1失点抑えて、1チャンスで、同点から逆転という戦いぶりでしたが、レアルマドリードが逃げ切り、そのまま試合終了。
この結果を受けて、レアルマドリードが、今大会史上初の大会連覇で、優勝という結果に終わりました。
グレミオ評
南米の王者という事で、ブラジルの様な高い個人技での攻撃的なチームをイメージしますが、欧州の王者の様に圧倒的な個で戦うチームが意外にも少なく、堅守を武器に戦っているチームが多い様に感じてきました。
南米の様に色んなタレントが出てくる地域でも欧州に選手を引き抜かれて、そういったチームを作るのが難しい。そういった難しさを感じる部分でもあります。
しかし、この試合で見せた守備は、間違いなく大会ナンバー1で、特に3ペドロ・ジェロメウのボール奪取力と1対1での対応の強さ、体の入れ方。どれも異次元のもので、素晴らしい守備でした。レアルマドリードに破壊力の攻撃陣に自由を与えていませんでした。これは、セットプレー以外で、得点できなかった事実によって、証明されています。
この試合では、得点を奪えず、劣勢でしたが、最後まで十分勝機を残す堂々とした戦いぶりでしたし、次に出場した際には、初優勝できる強いチームと感じました。
レアルマドリード評
大会史上初の連覇に相応しい、非常に強いチームであったと思います。パス、ドリブル、シュート。どの攻撃スタイルを取っても異次元のもので、ボールをまるで手を使って扱っているように繊細なボールタッチの出来る選手ばかりで、ミスも少ない。そういった攻撃力のあるチームながら守備の部分でも安定感のある好チームでした。
実際に、攻守ともにバランスの取り方が巧く、強いチームに対してと、格下相手に対してとの双方の戦い方を心得ています。それ故に、戦い方に柔軟性があり、アルジャジーラ戦で、失点してしまった様な、攻撃に重心を置いたバランスの取り方をして戦っているのかと思えば、この決勝の様に攻め過ぎず、後ろの人数を揃えてカウンターをもさせない戦い方で試合を進める。こういった機敏さも強さの秘訣と言えそうです。
また、控えにいるメンバーも豪華で、11ガレス・ベイルも凄い存在感でした。だから選手交代した後でもクオリティが落ちるどこから逆に上がる事もあるチームで、史上初の連覇を考えても現在の世界最高のチームである事は間違いないかと思います。
7クリスティアーノ・ロナウドを中心に説明不要のビックネームの選手を揃え、それをまとめ上げて、結果を残したジネディーヌ・ジダンのカリスマ性の凄さも改め感じる所ではあります。
この連覇という結果を受けて、期待する所は、来季に向けて、前人未踏の3連覇を達成するのか注目したいです。色々な期待が持てるレアルマドリードが、今後どういった結果を残すのか楽しみです。
試合評
Man Of the Match(MOM):7クリスティアーノ・ロナウド(レアルマドリード)
Most Impressive Player(MIP):3ペドロ・ジェロメヴ(グレミオ)
満足度(10点満点):10点(★★★★★)
世界の頂きへ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)
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