2018:A代表:欧州遠征:中立:vsマリ「若い世代の猛アピールを感じた試合」

日本vsマリ:1-1
得点者:10アブドゥラィ・ディアビ(PK)、18中島 翔哉(26三竿 健斗)

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

日本

監督

ヴァヒド・ハリルホジッチ

スタメン

15大迫 勇也:2.5
11宇佐美 貴史:2.5、10森岡 亮太:2.5、14久保 裕也:2.5
25大島 僚太:2.5、17長谷部 誠:2.5
5長友 佑都:2.5、20槙野 智章:2.5、3昌子 源:2.5、2宇賀神 友弥:3.0
23中村 航輔:2.5

リザーブ

GK:1川島 永嗣、12東口 順昭
DF:6森重 真人、22植田 直通、24遠藤 航、19車屋 紳太郎、21酒井 高徳
MF:16山口 蛍、26三竿 健斗、7柴崎 岳、
FW:18中島 翔哉、13小林 悠、9杉本 健勇

途中交代

25大島 僚太→16山口 蛍:3.0
2宇賀神 友弥→21酒井 高徳:3.0
11宇佐美 貴史→18中島 翔哉:2.5
17長谷部 誠→26三竿 健人:3.0
10森岡 亮太→13小林 悠:2.5
13久保 裕也→4本田 圭佑:3.0

 

マリ

監督

アラン・ジレス

スタメン

19ムサ・ジェネポ、10アブドゥラィ・ディアビ、14アダマ・トラオレ
4アマドゥ・ハイダラ、11ラッサナ・クリバリ
7スレイマン・ディアラ
6バカイ・ディバッシ、23ママドゥ・フォファナ、13モラ・ワゲ、17ファライ・サッコ
16ジギ・ディアラ

リザーブ

GK:1ママドゥ・サマッサ、22アリ・イランゴ
DF:2アブドゥルカリム・ダンテ、5シャルル・トラオレ
MF:8ディアディエ・サマセク、20イヴ・ビスマ
FW:3アリ・マッレ、9アダマ・ニアヌ、12ムサ・ドゥンビア、15ラッサナ・ヌディアエ、18ヌア・ディッコ、21アディ・サッコ

途中交代

16ジギ・ディアラ→1ママドゥ・サマッサ
13モラ・ワゲ→2アブドゥルカリム・ダンテ
19ムサ・ジェネポ→21アディ・サッコ
14アダマ・トラオレ→18ヌア・ディッコ
10アブドゥラィ・ディアビ→20イヴ・ビスマ

2、得点経過

マリ:0-1:10アブドゥラィ・ディアビ(PK)

経過

 右サイドを少し崩されて、クロスを許します。中でクリアできず、ボールを持たれてしまい繋がれたところで、遅れて2宇賀神 友弥が遅れて、足を出した所クリアできず、相手選手を蹴ってしまいファール。しかもペナルティエリア内なので、PK。
 このPKを10アブドゥラィ・ディアビがキッカー。10アブドゥラィ・ディアビが、右に蹴り込み23中村 航輔も読んで飛びますが、コースが良かったので、触れず失点。

コメント

 経過では書きませんでしたが、ある程度余裕を持って2宇賀神 友弥がクリアしましたが、そのクリアから攻撃に転じる事が出来ずに2次攻撃を受けた。ここで、しっかり前線まで蹴れていれば、状況は違いますが、こういった1つのクリア精度を見ても日本の人材不足は、深刻であると感じました。また、その落下点にいた10森岡 亮太もそのボールをマイボールにする力強さも欠けており、その後の守備対応でも厳しさが足りず、クロスを許してしまった。人数が同数に近くて後手に回った部分もあるが、ここで、厳しく行けるかどうかは大きい。そして、相手のクロス精度も高く、胸トラップを許して繋がれてしまった。中央からサイドだったので、そこの危険なゾーンから追い出されば、最低限成功であったが、国際経験に乏しくクラブワールドカップでも不安定な守備を見せていた2宇賀神 友弥が、世界レベルのプレーの速さについていけず、ファールを犯してしまった。この流れを見てもJリーグ選手が選ばない理由として、世界を知っているかどうかというのは、大きな差であり、欧州にメンバーが偏るのは、仕方ない部分があるとい感じた失点までの流れであったと思います。

日本:1-1:18中島 翔哉(26三竿 健斗)

経過

 16山口 蛍がボールを奪い、26三竿 健斗が素早く前にパスを付けます。パスを受けた18中島 翔哉が、ドリブルでキープし、パスを出すタイミングを作り、サイドへ展開。そこへ走っていた13小林 悠が丁寧なクロスを4本田 圭佑をターゲットに出しますが、クリアされます。毀れてくることを予測していた26三竿 健斗落下点に向かいダイレクトでクロスを入れます。その先にしっかり走り込んでいた18中島 翔哉が決めて、試合終了直前に同点に追いつきました。

コメント

 縦に速くというハリルジャパンの基本方針が得点に繋がったシーン。途中スピードを緩めて緩急を付ける事もあったが、この辺りチームとして巧く監督の目指すサッカーと自分達のしたいサッカーのバランスをとれた攻撃の流れであったと思います。また、26三竿 健斗と18中島 翔哉が、このゴールの流れに絡んでいた事も大きい。某サッカー番組で、26三竿 健斗は、13小林 悠のクロスの毀れ球を来ることを予測していた上に18中島 翔哉そこに走り込んでいるのではないかという勘という感覚でパスを出した。そして、実際にそこに走り込んでいた。東京Vで、一緒にプレーしていた経験がここに生きていた。もし、18中島 翔哉を選ぶのであれば、セットで26三竿 健斗を選んで欲しいと感じる良い連携のゴールであったと思います。

3、注目ポイント

Q.1「新戦力はどうだったか。」

A.「アンダー代表から個人的に好きだった18中島 翔哉が、持ち味のドリブルで存在感。パスでも試合に入っていく中で、周りとイメージを共有できるようになってきた。終了間際の得点に繋がったドリブルでのキープ、スルーパス、最後もしっかり押し込む事のポジショニングも良かったです。今後の活躍が楽しみな選手だと思います。
 2宇賀神 友弥もPKこそ与えてしまいましたが、クロス精度が高く、可能性を感じた。ただ、一方で、PKを与えてしまったシーンが象徴する通り、この段階で国際経験の少ない事は、かなりマイナスポイント。それだけJリーグと欧州のサッカーは違うと思いますし、CWCであの南米チームでさえ、欧州クラブに苦杯を嘗めている。」

Q.2「久々に出場した選手はどうだったか。」

A.「4本田 圭佑は、本来のパフォーマンスとは言えないものの一定の前線に起点に成りえる可能性をやはり感じられるが、代表から少し離れている事と全盛期を過ぎている事を考えると、大きなアピールが出来たとは言い辛いと思う。
 11宇佐美 貴史は、ゴールに迫っていくセンスとドリブルで、一定の迫力を見せてくれたが、若い18中島 翔哉が印象的だったことを考えると、やはり4本田 圭佑同様にアピール不足であったと思う。
 25大島 僚太は、ゲームメークの仕方など、パスミスが少なく、攻撃にリズムを作っていましたし、攻撃における貢献度は高かったがですが、残念ながら再びアクシデントで、交代と非常に残念な結果に終わってしまいました。」

Q.3「収穫と課題は何か。」

A.「手の内は、出せない中で、身体能力の高いマリへの対応を経験出来た事で、一定の手応えが掴めた。守備では、プレスのオンとオフの判断の甘さと、プレスに行った後の連動性からのボール奪取率。この2点とも不十分だった。チームとして守備として入るのであれば、この辺りをある程度整備する必要がある。チームとして奪えなかった結論ではあるが、その理由を突き詰めて行けば、良し悪しが分かるので、その辺りを監督がどう判断していくか。
 攻撃に関しては、細かいパス交換で裏を狙った崩しと、ピッチを大きく使ったサイドを意識したバランスの良い攻撃が出来ていた一方で、最後の質の部分で、やはり課題が残った。また、その回数自体も少なく、チームとしてどう勢いを持ってゴールに迫れるかは、本番までにどこまで高めさせることが出来るか。」

4、数値評

評価基準

良:A~E:悪

日本

攻撃評価:D
守備評価:D
采配評価:C
総合評価:D

マリ

攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

5、試合評

Man Of the Match(MOM):10アブドゥラィ・ディアビ(マリ)
Most Impressive Player(MIP):18中島 翔哉(日本)
満足度(10点満点):6点(★★★☆☆)

日本から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)

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