レビュー:2018:J2:第10節:H:vsFC岐阜「もっと攻めたかったが立ち塞がった元6番」
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杉野雅昭
2018年04月28日 00:13 visibility170
岡山vs岐阜:0-0
得点者:なし
観客数:8,668人
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
審判
主審:清水 勇人:2.5
副審:大塚 晴弘、日高 晴樹:2.5
第4の審判員:堀 格郎
H:岡山
監督
長澤 徹:3.0
スタメン
24赤嶺 真吾:3.0、18齊藤 和樹:2.5
11三村 真:3.0、8塚川 孝輝:3.0、7伊藤 大介:2.5、21椋原 健太:2.5
14上田 康太:3.0
6喜山 康平:2.5、4濱田 水輝:2.5、33阿部 海人:2.5
22一森 純:2.5
リザーブ
GK:13金山 隼樹
DF:3後藤 圭太、31下口 稚葉
MF:25武田 将平、15末𠮷 隼也、19仲間 隼斗
FW:16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス)
途中交代
18齊藤 和樹→19仲間 隼斗:2.5
7伊藤 大介→16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス):2.5
11三村 真→25武田 将平:2.5
A:岐阜
監督
大木 武:2.5
スタメン
11古橋 亨梧:2.5、14風間 宏矢:3.0、7田中 パウロ淳一:2.5
23小野 悠斗:2.5、31宮本 航汰:3.0
30中島 賢星:3.0
16福村 貴幸:2.5、3竹田 忠嗣:2.0、15田森 大己:2.5、2阿部 正紀:2.5
25ビクトル・イバニェス・パスクアル(ビクトル):2.5
リザーブ
GK:21原田 祐輔
DF:26長沼 洋一、27イヨハ 理 ヘンリー
MF:6三島 頌平、9山岸 祐也
FW:10ライアン・デ・フリース、24難波 宏明
途中交代
14風間 宏矢→10ライアン・デ・フリース:2.5
7田中 パウロ淳一→9山岸 祐也:3.0
2、注目ポイント
Q.1「16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス)と24赤嶺 真吾の2人の起用に絡んで、前線のメンバーの基本方針に変化が出るか。それともここ数試合の2トップ方針を継続路線で成熟を図るのか。」
A.「24赤嶺 真吾が、19仲間 隼斗の代わりのスタメン出場した。18齊藤 和樹と24赤嶺 真吾の起点になれる選手を起用したが、岐阜のポゼッション率が高かった事で、攻撃回数自体が少なく、なかなかいい形を作れなかった。また、18齊藤 和樹のパフォーマンスは向上しており、そろそろ攻撃に絡む活躍が期待できる所まで近づいてきている。
また、16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス)の出場機会が僅かながらあった。足元の巧さと決断力を備えた選手であると感じました。行動までが速く、少しでも隙があれば一気に得点に繋げる事が可能であると思います。高さもありますし、十分走れるという印象です。より深い部分は、もっと長い時間見て判断することになりますが、これからの活躍を期待させてくれる選手ではあったと思います。」
Q.2「固まりつつある左右の起用とは別に14上田 康太、7伊藤 大介の2人と組む中盤のもう1人が誰になるのか。継続か変化か。」
A.「2得点2アシストの8塚川 孝輝という選択になった。多少空回りし、判断ミスや技術的なミスを何度をしてしまっていたが、球際の強さという部分では、持ち味を見せてくれた。2週間公式戦から遠ざかっていたとは言え、最初の試合が岐阜パスサッカーという事で、なかなか寄せきれなかったが、今後試合勘をもう一度高める事で、ボール奪取やセンスあるパスや攻撃参加で、攻守での活躍を期待したい。
また、25武田 将平が、11三村 真に代わってLWBで出場することになった。岐阜のスピードがあり、ドリブルな得意な選手が下がった直後であったので、何度もクロスを入れるという左足の精度を活かす事が出来るシーンもあった。得点にこそ繋がらなかったが、スピードがそこまで速くない選手がマッチアップしそうなチームに対しては、選択肢としても十分あると思います。ただ、守備面でどこまで対応できるかという部分で、今後にここで起用が出来るかどうかの判断することになる。」
Q.3「CBの基本方針が見えた中で、大宮で崩された様なスルーパス様なパスにどれだけ対抗できるか。また、空中戦でどれだけ勝利し、強みを発揮できるか。」
A.「中央から1本のパスで崩されるという事は無かったが、サイドの裏のスペースをパスサで突かれて、そこからクロスという形で危ないシーンを何度か作られた。その際に11三村 真の所と6喜山 康平の守備的な隙を突かれるシーンが、ここ数試合で目立っており、もはや明確な攻略パターン化としており、21椋原 健太が崩れれば、失点に繋がる可能性は高い。そこをどう防いでいくかというのが、今後の戦いで重要にある。この試合では33阿部 海人が広範囲をスピードでカバーし、ギリギリの所で対応できていたが、押され気味だったので、チームとして巧く対応していきたい。」
Q.4「新潟と大宮とある程度主体性を持って攻める事が出来てきたが、パスサッカーが自慢な岐阜に対して、受け身になる事が予想されるが、どれだけ押し返せるか。また、プレスからのボール奪取からカウンターという形を作れるか。」
A.「ポゼッションという部分では、完全に主導権を握られていた。そして、ボール奪取の回数が限られた事でカウンター機会は少なく、攻撃機会が限られた。その少ない攻撃機会で、差し切るだけどの攻撃パターンに乏しかった。複数得点を決めれるだけの得点力が無いと、自動昇格圏を維持するのは難しいと言える。」
Q.5「守備に隙がある攻撃的なサッカーの岐阜に対して、複数得点を奪う事が出来るか。逆に攻撃に強みのある岐阜の攻撃を無失点に抑える事が出来るか。」
A.「この試合ではショートパスを繰り返す岐阜に対して、取り処を見つける事が出来なかった。33阿部 海人の惜しいシーンがあったが、、基本的には少ないチャンスを活かしきれなかった。特に数回あったセットプレーで、高さの無い岐阜相手に得点出来なかったのは、残念だった。
守備の方は、形を作られていたもののゴール前を固めてしっかり守り切った。高い位置で奪いきってショートカウンターという事が、この試合で出来なかったのは、残念でしたが、しっかり持ち味をはっきできたと思います。」
Q.6「注目選手(25ビクトル・イバニェス・パスクアル、3竹田 忠嗣、11古橋 亨梧)をどれだけチームとして良さを消すことが出来たかどうか。」
A.「25ビクトル・イバニェス・パスクアル(ビクトル)には、岐阜の最後のDFとしてゴール守られてしまった。ハイボール処理は、ポジショニングで、岡山の得点を許さなかった。更に岡山の寄せに対しても冷静にしっかり繋いで、大きなキックミスはしなかった。攻守で、一定の仕事を許してしまったが、チームとして彼からゴールを奪ったり、よりプレーを制限させることができなかったので、次回の対戦では、その辺りを改善して、25ビクトル・イバニェス・パスクアル(ビクトル)の壁を越えたい。
3竹田 忠嗣に気持ちの籠った守備をさせてしまった。ポジショニングの良さで、岡山の攻撃の自由を制限し、デュエルの部分でも激しい守備を見せて、岡山の攻撃の芽を潰されてしまった。次回対戦時には、逆に弱みをしっかり突いて、得点を奪いたい。
11古橋 亨梧に関しては、そのスピードやドリブルをある程度防ぐ事が出来た。シュートまで行かれるシーンもあったが、チームとしてしっかり守れた。次回対戦時もこの試合の様にしっかり抑えたい。」
3、数値評
評価基準
良:A~E:悪
H:岡山
攻撃評価:D
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
A:岐阜
攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
4、文章評
3竹田 忠嗣が対戦チームの選手として岡山に帰ってきた。少し特別な感情を抱かずにはいられない。そういった試合でした。それは観戦者である岡山サポではなく、3竹田 忠嗣にとってもそうであった。岡山が、その局面を突破することができれば好機になる。そういったシーンで、厳しくファールで止めていた。岡山の多くのチャンスは、3竹田 忠嗣によって潰されてしまった。そういった頑張りが目立った試合でした。
さて、この試合が、何故スコアレスドローになったかと言えば、やはり最後の所で決めきる攻撃パターンの乏しさであったと思います。岐阜の方は0トップシステムで、決めきる選手が欠いた事で、岡山は守備の比重が大きく、最後の仕事をする機会が限られる事。特にこの試合では、岐阜が長い間ボールを持っていた事と、岐阜の選手のプレスに対して、なかなか効果的なパスを通すことができなかった。ボールを持った時に岡山には迷いがあり、なかなか決定機に繋がらなかった。
更に得意のセットプレーでは、逆にカウンターを受けてしまう事が何度もあり、そういったズレの部分が、この試合では目立った。ただ、チームとして勇気を持って得点を狙っていたことは、評価できるので、消極的にならず、糧にして次に繋げて、挑戦して欲しい。
この試合の結果と内容を受けて、岡山はまだまだ良くできる点があると感じました。チームとして、パスサッカーに対して奪いきれる組織力と、少ない攻撃機会に多くの得点パターンで、色々な形で得点を奪う力。この2点を高めて行けば、首位に返り咲くことは、十分可能な目標であると思います。
試合後に3竹田 忠嗣のあいさつでスタジアムを回っていた事と、近藤 徹志氏が現れた時には、込み上げてくるものがありました。こういった形に岡山も歴史を積み重ねている。是非ともJ1での歴史も積み上げて欲しいです。そのために勝っていかなければならないですが、岡山にそれが出来るかどうか。これからの岡山に注目したい。
5、試合評
Man Of the Match(MOM):3竹田 忠嗣(岐阜)
Most Impressive Player(MIP):33阿部 海人(岡山)
満足度:3点(10点満点)
6、試合後通算対戦成績
通算
H:岡山:6勝(25得点):9分:(23得点)7勝:岐阜:A
J2
H:岡山:5勝(23得点):8分:(22得点)7勝:岐阜:A
H:シティライトスタジアム(2勝3分5敗)
H:岡山県津山陸上競技場(0勝1分0敗)
A:岐阜メモリアルセンター長良川競技場(3勝4分2敗)
天皇杯
H:岡山:1勝(2得点):0分:(1得点)0勝:岐阜:A
H:シティライトスタジアム(カンスタ):1勝0分0敗
7、今季の成績
勝敗(10/42)
6勝3分1敗(2位:勝ち点20)
得失点
10得点3失点(+7)
ホームスコア(3勝1分1敗:5得点1失点)
1-0×2、3-0×1、0-0×1、0-1×1
アウェースコア(3勝2分0敗:5得点2失点)
0-1×3、1-1×2
ゴール(全10ゴール)
3後藤 圭太×1(頭1)、4濱田 水輝×1(頭1)、6喜山 康平×1(頭1)、8塚川 孝輝×2(頭1、右足ミドル1)、14上田 康太×2(FK左足2)、18齊藤 和樹×1(PK右足1)、24赤嶺 真吾×1(左足ボレー)、33阿部 海人×1(左足1)
アシスト(全7アシスト)
8塚川 孝輝×2(頭1、右足1)、9李 勇載×1(右足1)、14上田 康太×3(FK左足2、クロス左足1)、24赤嶺 真吾×1(パス右足1)
得点の形(流れ×2、セットプレー×8)
クロス→左足ボレー×1、FK→頭×2、左足直接FK×2、FK→混戦→左足×1、CK→混戦→頭×1、速攻→ポストプレー→右足ミドル×1、CK→2次クロス→頭×1、PK(右足)×1
失点(流れ×1、セットプレー×2)
CK→ショートコーナー→右足(ミドル)×1、PK×1、左足(フリック)→頭×1
得点時間帯(10得点:前半×6、後半×4)
1分~15分×1、16分~30分×3、31分~45分×2、前半AT
46分~60分×3、61分~75分×1、76分~90分、後半AT
失点時間帯(3失点:前半×2、後半×1)
1分~15分×1、16分~30分×1、31分×45分、前半AT
46分~60分、61分~75分、76分~90分×1、後半AT
岡山から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)
記事の質の向上のために反対意見や間違いの指摘などのコメントも大いに歓迎ですので、気軽にコメント宜しくお願い致します。また、イイネ数は、記事を書く意欲へと繋がる事に加えて、記事を書く上での参考とさせて頂いています。
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