プレビュー:2018:J2:第11節:H:vsロアッソ熊本「攻守でアグレッシブに戦う火の国と晴れの国によるJ2の太陽を目指す戦い晴れラウンド」

1、今季の成績

勝敗(10/42)
6勝3分1敗(2位:勝ち点20)

得失点
10得点3失点(+7)

ホームスコア(3勝1分1敗:5得点1失点)
1-0×2、3-0×1、0-0×1、0-1×1

アウェースコア(3勝2分0敗:5得点2失点)
0-1×3、1-1×2

ゴール(全10ゴール)
3後藤 圭太×1(頭1)、4濱田 水輝×1(頭1)、6喜山 康平×1(頭1)、8塚川 孝輝×2(頭1、右足ミドル1)、14上田 康太×2(FK左足2)、18齊藤 和樹×1(PK右足1)、24赤嶺 真吾×1(左足ボレー)、33阿部 海人×1(左足1)

アシスト(全7アシスト)
8塚川 孝輝×2(頭1、右足1)、9李 勇載×1(右足1)、14上田 康太×3(FK左足2、クロス左足1)、24赤嶺 真吾×1(パス右足1)

得点の形(流れ×2、セットプレー×8)
クロス→左足ボレー×1、FK→頭×2、左足直接FK×2、FK→混戦→左足×1、CK→混戦→頭×1、速攻→ポストプレー→右足ミドル×1、CK→2次クロス→頭×1、PK(右足)×1

失点(流れ×1、セットプレー×2)
CK→ショートコーナー→右足(ミドル)×1、PK×1、左足(フリック)→頭×1

得点時間帯(10得点:前半×6、後半×4)
1分~15分×1、16分~30分×3、31分~45分×2、前半AT
46分~60分×3、61分~75分×1、76分~90分、後半AT

失点時間帯(3失点:前半×2、後半×1)
1分~15分×1、16分~30分×1、31分×45分、前半AT
46分~60分、61分~75分、76分~90分×1、後半AT

 

2、予想メンバー

監督

長澤 徹

スタメン

24赤嶺 真吾(不透明)、18齊藤 和樹(不透明)
11三村 真(有力)、8塚川 孝輝(不透明)、7伊藤 大介(当確)、21椋原 健太(当確)
14上田 康太(当確)
6喜山 康平(当確)、3後藤 圭太(不透明)、33阿部 海人(不透明)
22一森 純(当確)

リザーブ

GK:13金山 隼樹(当確)
DF:4濱田 水輝(当確)、31下口 稚葉(不透明)
MF:25武田 将平(有力)、15末𠮷 隼也(有力)、19仲間 隼斗(当確)
FW:16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(当確)

3、予想詳細

スタメン

CF:18齊藤 和樹〇、24赤嶺 真吾〇、19仲間 隼斗〇、16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス)〇、32福元 友哉△、20藤本 佳希×、9李 勇載(怪我)、30武田 拓真(怪我)

 18齊藤 和樹、24赤嶺 真吾、19仲間 隼斗、16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス)の4人の誰かが調子が良い選手、対戦相手の相性を考えた上で、決断することになるだろう。32福元 友弥も状況によっては、リザーブ入りも考えられる。また、20藤本 佳希は、現状ではリザーブ入りも難しい状況。

LWB:11三村 真〇、25武田 将平△、31下口 稚葉△、19仲間 隼斗△、26松本 健太郎×、2澤口 雅彦(?)、34デューク・カルロス(怪我)

 11三村 真が、基本路線だが、ここに来た信頼を掴みとりつつある25武田 将平が2番手と控える。31下口 稚葉も様々なポジションができるバックアッパーとしてリザーブ入りする可能性もある。19仲間 隼斗も状況によってはここでの起用も考えられる。2澤口 雅彦は、本来であればスタメンとリザーブ入りの可能性もある選手で、ここ最近どちらもないかと言えば、トラブルを抱えている可能性もある。

CH:7伊藤 大介◎、8塚川 孝輝〇、25武田 将平〇、15末𠮷 隼也〇、19仲間 隼斗△、10大竹 洋平△、17関戸 健二×、30武田 拓真(怪我)、28加藤 健人(怪我)

 7伊藤 大介は、この試合もスタメンの可能性は高い。もう1人が8塚川 孝輝、25武田 将平、15末𠮷 隼也から選択する事になる。19仲間 隼斗が状況によってここで出場する可能性もある。10大竹 洋平のリザーブ入りも難しいが、可能性はある。17関戸 健二のリザーブ入りは、難しい状況。

RWB:21椋原 健太◎、19仲間 隼斗△、31下口 稚葉△、26松本 健太郎×、2澤口 雅彦(?)

 21椋原 健太が、この試合でもスタメンの可能性はかなり高い。19仲間 隼斗と31下口 稚葉が、2番手となるが、スタメンの可能性は極めて低い。26松本 健太郎も壁が厚くリザーブ入りも難しい。

DH:14上田 康太◎、25武田 将平△

 中盤の底で、起用が考えられるのは、この2人のみ。14上田 康太が無理であれば、システム変更が妥当か。

LCB:6喜山 康平◎、31下口 稚葉△、27崔 程援(チェ・ジョンウォン)×

 ここは、6喜山 康平の定位置になりつつある。そのビルトアップ能力の高さは外せない。31下口 稚葉が、バックアッパーとしてリザーブ入りか。27崔 程援(チェ・ジョンウォン)は、その壁を超えるのが難しく、リザーブ入りも難しい。

中CB:3後藤 圭太〇、4濱田 水輝〇、5増田 繁人×

 4濱田 水輝と3後藤 圭太の一騎打ち。スタメンを獲るのはどっちか。監督の決断によるところとなる。5増田 繁人は、現状だとリザーブ入りも難しい。

RCB:33阿部 海人〇、3後藤 圭太〇、23久保 飛翔(怪我)

こちらは、33阿部 海人と3後藤 圭太の2人が一騎打ち。3後藤 圭太は、中CBとRCBで、スタメンを狙える立場にあるが、スタメンは誰の手となるのか。

GK:22一森 純◎、13金山 隼樹△、1椎名 一馬×、40李 京泰(イ・キョンテ)×

 ここは、22一森 純が、不動で、出場することは間違いない状況。13金山 隼樹のリザーブの流れは変わらず、1椎名 一馬と40李 京泰(イ・キョンテ)は、リザーブ入りも厳しい。

リザーブ

GK:13金山 隼樹◎、1椎名 一馬△、40李 京泰(イ・キョンテ)×
DF:4濱田 水輝◎、31下口 稚葉△、5増田 繁人×、27崔 程援(チェ・ジョンウォン)×、23久保 飛翔(怪我)
MF:25武田 将平〇、15末𠮷 隼也〇、10大竹 洋平△、17関戸 健二×、26松本 健太郎×、2澤口 雅彦(?)、34デューク・カルロス(怪我)、28加藤 健人(怪我)
FW:16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス)◎、32福元 友哉△、20藤本 佳希×、9李 勇載(怪我)、30武田 拓真(怪我)

4、注目ポイント

Q.1「今節の前線の組み合わせは機能したかどうか。また、GWの選手起用の指針が見えたかどうか。」

Q.2「主導権を握るシステムで握り切れなかった中盤に手を加えるかどうか。また、攻撃にどれだけ関与し、流れからの良い形を作って得点まで至れたかどうか。そして、GWを考えた起用もあったかどうか。」

Q.3「もはやスタメン予想が誰に分からない高度な戦術的な選択になりつつ最終ラインの2枠で、巧く選手を起用し、この試合でも無失点に抑える事が出来たか。」

Q.4「流れからの得点力不足に対する答えが見えるかどうか。また、どれだけそれが有効か。」

Q.5「もはや有効というか大半の得点源であるセットプレーの機会をどれだけ作れるか。」

Q.6「縦に速く攻める事と、じっくり組み立てて攻めるかどうか。この2つのバランスをどうとるか。また、9李 勇載(イ・ヨンジェ)の怪我以降速攻が、機能しなくなってるので、この辺りにどう手を加える事が出来るかどうか。」

Q.7「注目選手(9安 柄俊、15青木 剛、14田中 達也)をどれだけ仕事をさせなかったか。」

5、熊本の注目選手

「9安 柄俊(アン・ビョンジュン)」

 昨季チーム最多得点のエース。今季もここまで4得点とチーム最多得点。更に今季新加入の11皆川 佑介もチーム2位の3得点を決めている事を考えてもこの2トップの相性は、良い事は間違いない。実際にこの二人は、スピードのある9安 柄俊(アン・ビョンジュン)と、高さを備える11皆川 佑介という2人で、バランスが取れていて、岡山としては、難しい対応迫られる事になる。2人とも注目選手と言えるかもしれないが、どちらかと言えば、昨季と今季のここまでを見てもチーム最多得点である9安 柄俊(アン・ビョンジュン)を、まず抑えた上で、11皆川 佑介にも仕事させないという方針になる。つまりに最後の仕事をさせない事を最優先していきたい。そして、巧く行けば、高さを活かしたシュートやポストプレーを封じて、攻撃の形を作らせないという事が理想的な展開ではあるが、どうなるか楽しみである。

「15青木 剛」

 知る人ぞ知る15青木 剛。鹿島歴長く、J1での実績十分。守備のスペシャリストで、手堅い鹿島のサッカーを支えてきた。DHとCBをこなせる高い守備能力は、経験により研ぎ澄まされている。今季の熊本の守備を支えてきた選手といえ、DF組織の中で、重要な役割を担っており、選手と監督に信頼を掴み、チームに安定をもたらしている。まだまだ無失点の試合は、1試合しかないが、下位にはしっかり勝てている守備の中心と言える。そして、GKの30佐藤 昭大と共に鹿島歴が長く、勝者のメンタリティをチームにもたらしており、非常に勝負強いチームへと変貌するために好影響を生み出している事は間違いない。この2人経験を上回るセットプレーの質で、得点を狙いつつ、隙を如何に作って崩すかは、勝利に直結する大事なポイントなるだろう。

「14田中 達也」

 2黒木 晃平と2人で、攻守でサイドにおいて主導権を握っている。特に14田中 達也は、ここまで2得点とスピードを活かして、攻撃面で、チームを支えている。2黒木 晃平も豊富な運動量で、攻守でチームに貢献している。今回は、表に立ち易い攻撃面での貢献が目立つ14田中 達也を注目選手にあげた。勿論、2黒木 晃平もDHもこなせる事が証明してい通りパスでしっかり貢献している。万能性の高い色々な局面で仕事の出来る選手である。14田中 達也にまず仕事をさせなかった上で、2黒木 晃平にボールにあまり触らせない事ができれば、サイドでの主導権を握る事が出来るはずである。その攻防には要注目ポイントなる。

6、プレビュー

 前節の引き分けを受けて、1位という順位から2位という順位へと後退した。ただ、自慢の守備が崩壊した訳ではないので、2試合勝利から遠ざかっている現状の理由である流れからの得点力不足をどこまで改善できるかどうか。特に戦術9李 勇載(イ・ヨンジェ)が使えなくなった後により流れからの得点力不足が深刻となった。それでも試合を重ねる毎にチームの状態は上がっており、前線でプレーする割合が、戦術9李 勇載(イ・ヨンジェ)に迫る事が示す通り、前への高い意識を数値に残せるようになってきた。変化としては、中盤でボールを持つ時間が増えた事、中盤省略のロングパスサッカーができなくなったが、それに伴って中盤で組み立てる意識が高まっている事を示しているデータであると思います。その結果、6喜山 康平と14上田 康太の担う役割は大きくなり、そこに対するマークが厳しくなり、中盤の14上田 康太のパスを決断するまでの時間が短くなった。それに伴ってパスの成功率も下がっている。そう考えると、この2人が機能するかどうかは、勝敗を左右する生命線と言えそうだ。
 また、選手起用の方を見ても試行錯誤が続いており、25武田 将平と16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス)、19仲間 隼斗、18齊藤 和樹、4濱田 水輝といった開幕して数試合で、あまり活躍出来ていなかった選手が、ここに来て存在感を増している。そして、嬉しい事にそういった選手への期待も大きくなるだけのパフォーマンスをみせており、良い時期に起用していると感じた。非常に手堅い選手起用ではあるが、もっと早い時期に育成込みで、起用する機会があっても良かったのではないか。そう感じていないと言えば嘘となりますが、公式戦で、しっかり新戦力と新人や準新人を起用していく点に関しては、評価を改めて良いと思います。今後は、そういった思い切った選手起用をどれだけできるか。そこは、選手育成やチーム作りの観点からも重要であると思います。主軸と新人の選手起用のバランスについては、今後も要注目課題として、今後もその動向について注目していきたいと思いますし、この熊本戦では、どういった挑戦があるか楽しみです。

 さて、熊本についてですが、ここまで、全試合出場している選手の傾向を考えると、サイドと前線に特徴のある選手、守備に鹿島イズムを持つ選手。チームとして攻守で、アグレッシブなチームでないかと思います。しっかり得点出来ていますし、下位に対してしっかり勝利している事が出来ている事からも崩す力は高いことが分かります。一方で、上位に対しては勝てておらず、守備の不安定さが、その背景にあるのではないかと思います。岡山としては、高い攻撃力を誇る熊本の2トップとサイド攻撃をどれだけ抑えて、無失点に出来るか。そして、まだ隙が見受けられる熊本守備陣から複数得点を奪う事を目標にどこまで戦えるか。再び1位を目指す上で、攻守で非常に大事な試合になると思いますし、内容だけではなく、結果を残して欲しいと思います。

7、通算対戦成績

通算

H:岡山:6勝(24得点):9分:(16得点)4勝:A:熊本
H:シティライトスタジアム:5勝3分2敗
A:えがお健康スタジアム:1勝6分2敗

岡山から世界へ 
To Be Continued

by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)

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