遅れてきた男

  • 部長
    2012年11月11日 21:47 visibility300

部長ブログにお越し頂きましてありがとうございます。


 


さて昨日触れさせていただきましたA君についてアップさせていただきます。


 


今日はTMです。
私は4時半に起床しました。
シャワーを浴び朝食を食べて試合会場に向かいます。


 


試合会場は荒川小菅球技場、電車で行くと小菅駅で下車して10分程度で到着する。


 



 




今日の集合時間は7時、そしてキックオフは8時。


 


私は時間に十分な余裕を持ち試合会場に向かいます。
そんな私の携帯電話にAからLINEで連絡が来る。


時間は6時40分ごろ。


内容は以下の内容だ。


 


A「今向かっとります」


 


私「間に合うのか?」


 


A「間に合います。今目黒です」


 



 


私はそれ以上メッセージを送らなかった。
それは自分自身の頭の中を一度整理したかったからだ。


 


今日の集合時間は7時。
駅からグラウンドまでの距離を考えると6時50分には小菅駅に着いていないと間に合わない。
しかしAは6時40分の今、目黒にいる。
目黒から小菅までは1時間程度かかる。



 


私はもう一度頭の中を整理する。
もしかして車かバイクで来るのか?
いや、たとえそうであっても間に合わないだろう。


 


しかしAは強気に、


 


「間に合います。」


 


と、言っている。


 


いったい何に間に合うと言っているのだろうか。
まさか、キックオフに間に合うから大丈夫だと思っているのか。


 


いやもう余計なことを考えるのはやめよう。


試合に気持ちを切り替えよう。


 


私は集合時間より少し前にグラウンドに到着。
チームでは一番乗りだが既に相手チームの方は何人か集まっていた。
そして集合時間には私のチームのメンバーはほとんど揃っていた。


 


私はぐるっと見回すとやはりAがいない。
そしてAが責任者であるグラウンド準備が責任者不在のまま開始される。
私のチームはこういった準備を誰も何も言わず開始する空気がある。
みんな自ら行動する。
この当たり前のことを当たり前にやる空気が好きだ。




 


グラウンドの準備も完了して、アップの開始。
ランニングやストレッチを十分に行いもうアップも終わろうかというタイミングにあの男はやって来た。


 


河川敷の土手を特に急ぐ様子もなくゆっくりと歩いてくる。
見慣れたそのシルエットからそれがAである事はすぐに分かった。
Aは遅刻しても走らない。
いやそうではない。
おそらくAの中では遅刻したという認識はないのだろう。




 


そしてAはマイペースに着替えて、アップを開始する。
もちろんそんなAが1本目から出ることはない。


 


しかしそんなAに事件が起きた。
事件が起きたのは3本目のことである。


 


私達の次にグラウンドを使用する団体がグラウンドの周りでアップを始めて無言の圧力をかけてくる。
ゲームもそろそろ終了というタイミングで、相手チームの選手が蹴ったボールがAの顔面に直撃した。


 



 



 



 



 


Aはしばらく動かなくなりそして鼻を抑えている。
鼻血が出たのだ。


 



 


しかし誰もプレーを止めることなくゲームは進んでいく。


 


Aよ、これは天罰なのか?


 


結局Aはゲームが終わるまで鼻を気にしたままだった。


 


そしてゲーム後のチームミーティングでも特にAは遅刻を詫びることもなく本日の活動は終了した。


その後、Aは自分の話を始める。


 


A「N君、この前日サロ行ったんだけど皮がボロボロむけちゃうんだけど大丈夫かな。」


 


N「あれ、日サロ行ったんですか?」


 


A「そうなんだよね。」


 


Aよ、日サロに行く前に遅刻をしないように努力してくれ。


 



 


そして次回の活動はAが遅刻しないことを願っています。


 


最後までご覧になっていただきましてありがとうございます。


 



























































































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