交流戦前のセリーグ総括(5/16, 221,780,野球2,総合4)

セリーグ6チームの順位と成績は以下の通り.括弧内は1試合平均の本塁打数.

1)ヤクルト
15勝7敗3分,本塁打24(0.96):1位,打率.273:1位,防御率3.14:3位
2)広島
13勝10敗3分,本塁打9(0.35):6位,打率.272:2位,防御率3.73:5位
3)巨人
12勝13敗1分,本塁打23(0.88):2位,打率.232:5位,防御率3.17:4位
4)中日
11勝12敗1分,本塁打17(0.71):5位,打率.218:6位,防御率2.42:1位
5)阪神
11勝14敗1分,本塁打21(0.81):3位,打率.251:3位,防御率2.99:2位
6)横浜
11勝17敗1分,本塁打22(0.76):4位,打率.243:4位,防御率3.98:6位

ヤクルトが,本塁打1位,打率1位,防御率3位の投打のバランスのよさで首位.長期的に投手中心の守りの野球を目指してきたのが,統一球の導入にぴたりとはまった.加えて,畠山選手の覚睡と新外国人:バレンティン選手の活躍で打撃力(長打力)が大幅に向上したことが大きい.当分は首位を走るように思う.

広島は,本塁打はリーグ最下位ながら,得点はリーグトップの110点(1試合平均4.2)打線のつながりによって長打力不足を補って二位.ただし,防御率5位が示すように若手主体の先発陣は必ずしも安定していない.リリーフ陣にも不安が残り,これからが正念場.

巨人は,先発投手が固まらず,野手にけが人が続出する中,打率5位,防御率4位ながら何とか僅差の試合をリリーフで広う形で粘って3位.高橋・小笠原・亀井のケガが痛いが,今週から阿部が戻ってくる.交流戦中に新たなチームの形を作ることができるかどうか.

中日は,吉見投手やチェン投手が出遅れたにも関わらず,防御率はさすがの1位だが,主力野手の不調が響いて打率は6位.荒木選手を除いて,主力選手が軒並み低打率で,統一球の影響を一番受けているのかもしれない.主力打者の立ち直りを待っている形.

阪神は,本塁打3位,打率3位,防御率2位といい数字にも関わらず,借金3の五位.選手の個々の力がチームの勝利に結びついていない感じである.阪神ファンは歯がゆい思いで応援しているだろう.

横浜は,打撃のチームだが,中日・ヤクルトの投手陣は打ち込めず,広島相手だと味方が打つ以上に,自軍投手陣が打ち込まれてしまい,この3チームに大きく負け越している.29試合中20試合に登板している江尻投手を筆頭に10試合以上投げているリリーフ投手が8名もいて,シーズン序盤にも関わらず明日無き継投を続けている.リリーフが破綻する前に,先発を整備できるかどうかが鍵だと思う.

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