長打力不足の打線で「あと1本」がでないのは当たり前.

巨人の残塁の多さが話題になっていたとき,「あと1本が出ない(それで得点ができない).」という話が何度か出ました.こんな風に書かれると,選手のメンタルに問題があるように思えますが,それは違うと思います.長打力不足の打線がヒットの数の割に点が入らないのは当たり前なんです.


 短打は3本(場合によっては4本)でないと得点にはつながりません.
 3割打者が並んでいたとして,ヒットが3本続く確率は0.3の3乗で0.027,4本続く確率は0.3の4乗で0.008です.

 他方,年間通じて本塁打(=即得点)を10本打てる打者は,年間の打数を500として,本塁打率が0.02.15本なら0.03,20本なら0.04,25本なら0.05,30本なら0.06・・ということで,短打ばかりの3割打者3人よりも,本塁打を15本打てる打者1人の方が1点を取る確率は上なのです.

 実際は上記のように話は単純ではありませんが,長打力不足の打線に残塁が多く,得点効率が低く見えるのは当たり前なんです.だから,巨人は長打が期待出来るフランシスコを獲得したのだし,(井端・片岡より長打が期待出来る)中井をセカンドで試したのもその延長上にあると思います.


 

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