2012年巨人育成選手回顧その4(丸毛・荻野・和田・芳川)
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元大阪爺
2012年12月31日 17:16 visibility1017
2012年育成選手回顧の最終回は捕手・野手編である。新人2名(投手1・内野手1)を加えた13名の育成選手の内、捕手・野手はわずか5名で、これでは、第2二軍単独の試合など不可能である。また、2年目以降を迎える捕手・野手4名の内訳は、捕手1・内野手2・外野手1だが、外野手登録されている丸毛は主に内野手として使われていて、事実上、捕手1・内野手3という内訳になる。他方、2012年ドラフトで巨人は4人の内野手(本指名が3人、育成枠が1名)を獲得したので、下記の芳川捕手を除く3人の野手にとって、来年は文字通り生き残りをかけた年となるだろう。しかも、第2二軍単独の試合はなくなり、イースタンの公式戦では本指名のルーキーの起用が優先されるだろうから、与えられるチャンスは多くはない。厳しい戦いが彼らを待っている。
参考:2013年の二遊間の陣容(*は新人、11/7の日記参照)
レギュラー:坂本(24才)
対抗:藤村(23)・寺内(29)・脇谷(31)・古城(36) ・中井(23)・大累(22)*
控え:高口(29)・立岡(22)・辻(18)*
育成:丸毛(24)・荻野(24)・和田(20)・松富(22)*
・丸毛 謙一(右打、内野手兼外野手:24才)
2012年2軍成績 87試合309打席、打率227本塁打5打点16盗塁15、出塁率302、OPS616
俊足が武器の2010年育成8位で指名された選手。元来はサードや外野がポジションだが、イースタンでは主にショートを守っている。2012年の成績を見てもわかるように、2軍で多くのチャンスを与えられ、支配下一歩手前までいったが登録には到らなかった。足に加えて一発長打があり、それが評価されていると思うが、図抜けた成績をおさめている訳ではない。2013年は打撃で相当の結果を出さないと、オフには戦力外になると思われる。
・荻野 貴幸(右投左打、内野手:24才)
2012年2軍成績:34試合21打席、打率176本塁打0打点0盗塁7、出塁率222、OPS398
俊足の左打ちの打者で2010年育成4位で指名された選手。主に二遊間を守る。足はあるが打撃は非力なので、丸毛や下記の和田よりチャンスはもらえていない。来年は丸毛以上に戦力外になる可能性がたかい。
和田 凌太(右打、内野手:20才)
2012年2軍成績:65試合185打席、打率242本塁打0打点10盗塁1、出塁率273、OPS588
アスリート型内野手として2010年の育成1位で指名された選手。上記のようにイースタン
でも比較的多くのチャンスをもらい、丸毛の次に遊撃手としての出場が多い。高卒2年目の成績としてはまずまずの成績だろう。ただし、俊足の割には盗塁1(盗塁死4)と、その運動神経をイースタンの場でも発揮できるにはいたっていない。高校時代に一時やっていた両打ちを再開するようなこともあるかもしれない。和田のようなタイプの内野手は巨人には少ないことと年齢も若いので、荻野や和田よりは来年以降も巨人に残る可能性は高いと思われる。
・芳川 庸(右打、捕手:19才)
2012年2軍成績:公式戦出場なし
183cm102kgの巨漢で強打の捕手として、2011年育成4位で指名された選手。イースタンの公式戦では出番はなかったがフューチャーズや第2二軍でポツポツと出場し、フェニックスリーグにも抜擢された。巨人の捕手陣には阿部(33才)がいて、対抗の實松(31)・加藤(31)までは1軍のレベルにあるが、控えにあたる市川以下の(支配下の)4捕手の力がかなり落ちる。捕手はもともと時間の掛かるポジションであるし、芳川の強打者としての可能性も捨てがたいだろうから、上記の3野手よりは成長を待ってもらえるとは思う。とにかく、当面は、イースタンの公式戦での出場を増やすことが目標となる。
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