今年のボールは飛ぶのか?

昨日のセリーグの試合は本塁打が乱れ飛んで,ジョンさんが指摘するように「今年のボール(統一球)は飛ぶ」という話を裏付けるようでした.1試合1チーム当りの本塁打数を2011年~2012年と比較して調べてみます.

 2013年の4月7日までのセリーグの総試合数(単純に各チームの試合数の和)と本塁打数は巨人・DeNA・阪神・広島が8試合でヤクルト・中日が9試合で合計50試合本塁打数は,巨人13,ヤクルト7,DeNA9,阪神3,中日6,広島3で合計41.1チーム当り1試合の平均は41/50で0.82

・他方,昨年(2012年)は 総試合数は144試合*6で864試合.本塁打数は,巨人94,ヤクルト90,DeNA66,阪神58,中日70,広島76で合計454本.1チーム当り1試合の平均は454/864で0.53.同様に統一球導入年である2011年を計算すると485/864=0.56

 確かに,セリーグに関しては,0.56,0.53→0.82だから,今までの所は本塁打数は増えているように見える.

 次にパリーグを見てみよう.

・楽天・ロッテが7試合,オリックス・日ハムが8試合,西武・ソフトバンクが9試合で合計48試合.本塁打数は,楽天4,西武4,オリックス5,ロッテ1,日ハム4,ソフトバンク9で合計27本.1チーム当り1試合の平均は27/48で0.56.

・セリーグと同様にパリーグも昨年を調べてみると、総試合数は864試合でもちろん同じ.本塁打数は427.1チーム当り1試合の平均は0.49.同様に2011年を計算すると454/864=0.53。 パリーグに関しては,0.53,0.49→0.56だから,これはまだ何とも言えないだろう.

・また,セリーグにしたところで,まだサンプル数が少ないから結論を出すのには早いと考える.たとえば,セリーグについても一昨日までの統計をとると試合数が6試合減って44試合,昨日の本塁打(巨人3,ヤクルト4,DeNA4,阪神1,中日2,広島1)の合計15本を除くと26本.1チーム当り1試合の平均は26/44=0.59となってしまう.つまり,一昨日までの統計を用いれば「セリーグも去年と大差ない」という事になる.

・巨人ファンに取っては,今シーズンの今までの試合で,本塁打数が1試合平均1.63で、2011年:0.75,2012年:0.65の倍以上であり,被本塁打数も1試合平均0.88で、2011年:0.51,2012年:0.44の倍近いので「今年の球は飛ぶ」という印象は確かにあるが、実際に球が飛ぶかどうかの結論を出すには,もう少し様子を見る必要があると思う.

参考
1チーム1試合当たり本塁打

2010年 セ・リーグ:0.99、パ・リーグ:0.85
2009年 セ・リーグ:0.89、パ・リーグ:0.88
2008年 セ・リーグ:0.84、パ・リーグ:0.87
2007年 セ・リーグ:0.94、パ・リーグ:0.74

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